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群馬の田舎から情報発信!

『不安症を治す』(大野裕)

2009-04-26 12:36:03 | 読書日記
 「不安」がテーマの作品です。

 不安障害には様々なものがある
・パニック障害
・飛行機が怖いなどの特定の恐怖症
・手を洗うのがやめられない強迫性障害
・体験がトラウマになるPTSD
・全般性不安障害

 3つのCで立ち直る
①Cognition(認知・モノの見方)
②contorol(コントロール感覚)
③communucation(人間関係)

①認知
 狭くなったり歪んだりしているものの見方・考え方を、もう一度広く柔軟なものにしていくためには、現実と向き合い、現実を素直な目で見ることが大切。不安な気持ちが強まったときこそ、思い切って外に出たり、あえて不安な場面に出向いたりすることが大事。

②コントロール感覚
 自分の力でものごとをコントロールしているという感覚が持てている間は、結構がんばれる。

③人間関係
 人間関係は、スキルを身に付けることによって、改善させることができます。話し方、聞き方、笑顔、視線。上手な自己主張、自己実現。苦手は苦手として、それなりにうまくやる方法を工夫する。

 不安はたしかにつらいものです。しかし、不安や何かを苦手に思う気持ちから逃げずに、少しずつでも向き合っていけば、それが自分を成長させるバネになります。ほどほどに不安を感じられるようになると、不安な気持ちが。いろいろなことを教えてくれる自分の見方になってきます。

 世の中では、能力主義、個人主義の流れが進み、人と人との結びつきが弱くなり、個人として”ひとり”で立ち続けなければならない場面が多くなっている気がします。
 だからこそ、さまざまな場面で”不安”がクローズアップされるようになったのでは。

 不安も医療的ケアで治すことができる時代になっているとのこと。普段から人と人との関係を良好に保つことで、不安とうまく付き合うようにするとともに、辛くなったら医師のドアを叩くことも大事ということ。

 人間、生きていれば、救いの手はあるということか。 


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