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原爆投下されていても神の国とはこれいかに?

2009年08月10日 20時37分32秒 | 日毎起こること
世界では広島も長崎も原爆投下された町として有名である。

しかし、日本では既に風化され、8月6日と9日が来なければ思い出されない。

核兵器は深刻な問題として受け止められている国が多い中、日本は被爆国であるにも関わらず頓珍漢な首相がいる。

そもそも戦時中は大元帥が天皇であり、元帥まで皇族が占めていた。
当時、日本は神の国であった。そして天皇は現人神でおあせられた。

ところが、大元帥は大原水爆にこともなくあっけらかんと降伏してしまった。
いったい日本が神の国であるというなら、かくまで無残な負け方をしたのであろうか?

もともと勝てない戦争であると分かっていた軍人も多かった。
勝てない戦争をしても仕方がないということで、吉田茂は利根川の田舎へ疎開し、武見太郎も後に続き、親戚・側近などはすべて戦後に備えていた。

ついでに天皇家並びに皇族も安全地帯へ雲隠れしていた。

国民は1億玉砕であるが、王はすべての駒が倒れるまでは倒れてはならなかった。

今の天皇は平和天皇で皇太子夫妻よりも激務に近い公務にまい進されておられるので尊敬に値するが、やはり戦時中と同じように、皇族関係者や閨閥ならびに天皇を崇拝する狂信者たちが今後どのような行動に出るかもしれない。

明治天皇が崩御された時、後を追ったのは乃木大将一人である。
昭和天皇は太平洋戦争の大元帥であり、天皇を持ち上げた軍属並びに右翼から自決したものは一人もでなかった。

昭和天皇は天皇の歴史の中でももっとも多くの国民を犠牲にし人類がかつて経験したことのない大殺戮の時代に神として君臨した御方であった。

人間天皇には責任の限界が認められても神である責任は大きい。
日本人の多くは戦後も天皇を現人神として崇拝していたことは確かで、本来の原因はこの国民性にもある。

日本人はヨーロッパの宗教研究者からはアニミズム信仰であり、土着民的な原始宗教を信じている未開人であると考えているところがある。

また、日本人の経済的な成功に対してはエコノミックアニマルという評判が高かったが、ロボット工学の発展も結局のところ非人間的な興味からきているということであるらしい。

ヨーロッパ人が考える原始宗教は非人間的な進化を遂げていない神への解釈の無い、アメーバ的な宗教でしかないとするものである。

王と市民との契約が日本人には掛けており、暗黙的な混沌とした信頼関係だけの深いつながりがある。軍隊においても設計図なしで派兵する出たとこ勝負で勝敗を決める愚かさがあり、すべては神頼みで神の国であればこそ、精神一到何事かなさざらん。

食料も兵力も兵隊も現地補給である。それだからふんどし一丁で出かけても黄金を大八車に積み込んで帰国せよと命令ができるのである。裸の王様よりもはるかに滑稽な国であり、今の北朝鮮よりも杜撰な国であることは確かである。

ファーイーストといってもっとも東のはずれの島というイメージだけで、国家としてのイメージを抱くものがほとんどない。

世界から見ると日本は困った時の神頼みの国で、国際銀行の役割をしてきた。しかし、国力も財力も衰えてくると、世界からは見えない国になってくるのである。