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Square Kauri
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Lake Griffin
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トンカツ、ほうれん草とピーマンのベーコン炒め

[昼食]自宅、パスタ、ゴルゴンゾーラソース(パウチ)

トンカツ:椎茸(傘に五番に包丁をいれて、傘の下からじっくりと火を通し、返した後醤油を垂らす)ともに小量の油で焼く(椎茸の軸を細切りしてともに)。
ほうれん草とピーマンのベーコン炒め:ほうれん草が痛むのが早い。

2024-07-31 20:30:56 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


映画「ブラックパンサー」

マーベル・コミックスの1960年代の同名のコミックスを原作とする。マーベル・コミックスとして初めての黒人ヒーローであったという。コミックスとしては、その後も引き続き書き続けられているという。現在のシリーズはタナハシ・コーツがメインライターとのこと。

映画「ブラックパンサー」は2018年に市場に出た作品で、マーベル・スタジオの制作になる。昔々、ヴィブラニウムという鉱物をふくむ隕石が地上に落ち、アフリカ中央部のワカンダ王国の人々はこの鉱物を利用して科学技術を秘密裏に発達させていた。王国は他国との交流を徹底的にさけていたが、一部の人々は世界に散って世界の貧困や差別と戦おうとしていた。先王の弟もそのひとりでカリフォルニア・オークランドで戦闘的な活動を行おうとしていた(1960年代のブラックパンサー党を思い浮かべるが、現在のコミックスのシリーズのライターのタナハシ・コーツの父もそのメンバーであったという)。しかし、先王はこの弟を自国に引き戻すべく彼の住まいを訪れるが、抵抗する弟を殺し、遺体とともにその息子エリック(のちに、死の商人キルモンガーとなる)を残して立ち去る。

自国の科学技術を隠して国連に登場した先王は反対派の陰謀により爆殺される。その後を引き継ぐことになったのが息子のティ・チャラだった。王の血筋は、ヴィブラニウムの影響を受けた薬草によりブラックパンサーに変身して王国を守る守護者となることが宿命付けられていた。

キルモンガーことエリックは、ヴィブラニウムを元手に各国に売りつけようと企むクロウと組んでいた。キルモンガーとクロウは、グレート・ブリテン博物館(大英博物館のことだろう)から、ヴィヴラニウム製の斧を奪う。その際にかわされる学芸員との会話が、まさに、植民地主義によって収奪された様々な博物館収蔵品の返還問題を象徴するものだ。キルモンガーはケースの中のアフリカの仮面と斧を指さしながらその由来を聞いていく。そして、それらの品々がどのようにこのケースに収納されることになったのか、その対価は何であったのか聞き、頂いていくという。学芸員は売り物ではないという。実際大英博物館だけでなく、世界の博物館美術館は、それぞれの作品の由来を調査し、その収納の経緯を明らかにすることが求められていく。

ティ・チャラたちはクロウを連れ帰ろうと、取引が行われると知った釜山の秘密のカジノを訪れ、カーチェイスの結果クロウをとらえ、CIAエージェントのロスに引き渡し者のキルモンガーによってクロウは奪還される。キルモンガーの目的は、クロウを殺してその死体をワカンダ王国に持ち帰り、王国の人々の前に姿を表し、自分自身の素性を明らかにしてわれこそ正当の王位継承者であると宣言することであった。

王位の継承は、ワカンダ王国の創設時の神話に基づきかかわった4つの部族のうち、3つの部族は王位の継承に不服を申し立てないという儀礼に基づくものだったが、現王のティ・チャラは5つ目の部族で王国創設時に参加しなかったジャバリ族のエンバクの挑戦を受けたがそれを退けていた。そのことをうけて、先王の父の行為に負債を負ったと考えたティ・チャラは挑戦を受けてしまう。しかし、キルモンガーはその戦いに勝利し、ティ・チャラは深い谷底に投げ込まれてしまう。新王キルモンガーの目的はヴィブラニウムを用いて世界の新たな秩序をもたらそうというもので、大量のヴィブラニウム製の武器を同盟する組織に送り出そうとする。

死んだとおもわれたティ・チャラは瀕死の状態でジャバリ族によって救い出された。そのかれに、ヴィブラニウムの影響を受けた薬草をのませ、復活させることに成功して、キルモンガーの企みを阻止すべく立ち上がり、勝利を収め、キルモンガーを倒すことに成功する。ティ・チャラは世界の貧困や難民を救援すべく国連で演説を行う。

ネタバレばかりだったが、いくつか疑問がある。まずひとつは、博物館に収納される植民地主義の成果を奪還しようとしたのは正義の味方ではない側のキルモンガーであること。また、ヴィブラニウムを秘匿しつつ文明を築いたワカンダ王国がその資源を使用するというのは、果たして、環境主義の立場からはどうだろう。隕石からなるヴィブラニウムは限りある資源のように思えるし、地中から採掘して文明を起こすのは、石油や様々な地下資源によって成立している現代文明をそのまま踏襲しようとしているとしか見えない。

もちろん、これは正義の味方のマーベル・キャラクターのブラックパンサーであるがゆえのことなので、硬いこと言うな、といったところだが、筋書きにはいささか抵抗があるのだが。

この作品、黒人を主人公としたスーパーヒーローということなのだが、アメリカ黒人がどこからどのようにやってきたのか、かれらが、いつどのような形でアメリカの市民権を得たのか。そして、BLMではないが、彼らの命の重さとそれ以外の人々のそれとの重さの違いは今永等にもあるということ。その彼らを主人公にしているからと言って、アフリカの資源を更に食い物にして世界を救うという筋書きは、これってどうよと思ってしまうのだ。

 

2024-07-31 14:53:14 | 映画/TV/DVD | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )