『ブラックサマーの殺人』

寝本なのだが、最後の最後で一気読みをしたくなって、ベッドに入る前に読んでしまった。前作と同じだ。
ワシントン・ポー刑事シリーズの第2作、彼がかつてカンブリア警察に勤務の頃に逮捕して刑務所に送り込んだサイコパスでシェフのジャレド・キートン、殺害したはずの彼の娘のエリザベスが出頭して、ワシントンは喚問される。この謎解きの本作、ポイントは、殺害されたはずのエリザベスの血液と出頭した女性のDNAが一致したことだ。本作品もDNAの問題がキーとなる。問題は、血液がどのように採取されどのように比較対象されて分析されたかということが本作品の重要ポイントである。
くわえて、どのようにエリザベスの遺体を処理したのか、これは、キートンの訴訟でも明らかにできなかったことが、再び蒸し返される発端となったのだ。キートンは釈放され、ワシントンはかえって再び現れたが失踪したエリザベルに対する殺人容疑を着せられてしまう。
謎解きはおもしろいのだが、しかし、最後の最後で、新たな事実を盛りだくさんにしてどんでん返しのストーリー立てをするのは、セオリーに反するのではないかとおもうのだが・・・。

