『せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)』

梶山季之、2000、『せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)』、筑摩書房
本を買うことについては、わたしは、たぶん、半端じゃない量を買っているだろう。しかし、まったくビブリオマニアではない。古書店あさりもしないし、ましてや稀観本を漁るわけでもない。したがって、本書の主人公の笠井のようなマニアが高じて古書店を始めるようなことがあるわけもない。
今、わたしが迷っていることは、これまで集めてきた雑本の類、笠井なら二束三文にあつかうだろうシロモノだが、それとても、わたしにとっては、手元においておきたいコレクションであることには違いない。しかし、問題は、これを所蔵しておくスペースが刻一刻と狭まっていることなのだ。幸いなことにいわゆる「自炊」が可能となって、一切をデジタル化することも可能になった。だが、デジタル化はコンテンツを収集するには便利なお道具なのだが、装丁やましてやその材質までを忠実に残す訳にはいかない。まことに悩ましい。
主人公の笠井のオリジナルという「セドリー」というカクテルをつくって、すすりながら、その対処法をよおく考えてみようか。
本を買うことについては、わたしは、たぶん、半端じゃない量を買っているだろう。しかし、まったくビブリオマニアではない。古書店あさりもしないし、ましてや稀観本を漁るわけでもない。したがって、本書の主人公の笠井のようなマニアが高じて古書店を始めるようなことがあるわけもない。
今、わたしが迷っていることは、これまで集めてきた雑本の類、笠井なら二束三文にあつかうだろうシロモノだが、それとても、わたしにとっては、手元においておきたいコレクションであることには違いない。しかし、問題は、これを所蔵しておくスペースが刻一刻と狭まっていることなのだ。幸いなことにいわゆる「自炊」が可能となって、一切をデジタル化することも可能になった。だが、デジタル化はコンテンツを収集するには便利なお道具なのだが、装丁やましてやその材質までを忠実に残す訳にはいかない。まことに悩ましい。
主人公の笠井のオリジナルという「セドリー」というカクテルをつくって、すすりながら、その対処法をよおく考えてみようか。
![]() | せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫) |
梶山季之 | |
筑摩書房 |

