台風17号では沖縄ですでに被害が出ている。風も雨も要注意のようである。
関東地方にもすでに雨を降らせるなどの影響が出ている。千葉県でも雨を中心とした対策が取られていると聞く。しかし果たして今の政権の対応の遅れのように、実際に避難がスムーズにこなされているのか、心配である。
災害は、どんな組織でもトップがいなくとも初期対応や通常の対応がこなさなければいけない。組織というものはそういうものである。
だからといって組織のトップや組織の運営責任者が前面に出なくて良いなどということはできない。トップや運営責任者が陣頭指揮をとらなくてはならない場合がある。災害というのは対応する人間も危険と隣り合わせである。それは民間組織、政府機関どれをとっても同じである。末端がそのような事態のときにトップが責任を回避したり、前面に立たなくて組織がきちんと機能するわけがない。そのような杜撰な組織はあってはならない。
台風15号で千葉県の停電時に「首相が前面に立ったところで送電塔が復旧するわけではない」などという趣旨のトンデモな投稿を目にした。またそれを拡散する人間まで現れた。そのような人は、組織運営の在り様、組織の責任の取り方、人に働いてもらうということの重み、責任の重みということとは無縁の世界に生きてきたのだろうか。もしもそれがいい大人の発言だったとしたら、その人の人生があまりに情けないものだと私は感じた。自分が発信し、拡散して恥をさらすようなものである。そのような歳の重ね方は私はしたくはない。
今回の台風15号災害の日本の政権の対応はひどかったと思う。さらには現在の政権になってから、災害時にまともな対応が出来たのだろうか。まるでアジア・太平洋戦争のときの政権や軍部の様にトップが責任を取らない典型のような事態が繰り返されているとしか思えない。