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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

梅雨空

2019年06月08日 11時28分25秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 朝からどんよりした梅雨空。無風状態で昨晩に引続き肌寒く感じる。10時前の気温が20.4℃と表示された。予報では25℃まであがるようだが、なんとなく怪しい。昼以降は雷雨となっており、すでに横浜市域には雷注意報が出ている。湿度が95%と極めて高いけれど、気温が低いのでジメジメした感じではないのが救い。

 飯田蛇笏の句から
★患者運ぶ廓の明暗梅雨入りかな     「山蘆集」
★月いでて見えわたりたる梅雨入りかな  「山蘆集」
★つゆさむくすこしかたむく高嶺草    「心像」


 梅雨入り、は「ついり」と読む。俳句独特の読みである。音数を少なくする言い回しが多い。私としては俳句の世界でしか通用しない読みや言葉というのは避けたいが、つい使ってしまうことも多い。
 第2句、梅雨晴れの夜、空気は湿気が充満しているが、雲間からの月あかりがことのほか明るく、そして雲に反射して独特の情景を思い浮かぶ。雲の強調された遠近感や造形が心に残る。「見えわたりたる」が月の光が広がりを言い当てている。


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