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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

梅雨に入る

2019年06月08日 13時55分14秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★水郷の水の暗さも梅雨に入る      井沢正江
★世を隔て人を隔てて梅雨に入る     高野素十
★梅雨寒し鬼の焦げたる鬼瓦       加藤楸邨
★梅雨寒や戦意のような石一個      千賀友子


 第三句、加藤楸邨の句、広島での1970年の作で「吹超」所収。おそらく原爆に焼けた鬼瓦のことではないだろうか。「寒し」の語感が拡がる。
 第四句、「戦意のような石」とは果たして何を喩えているのだろうか。固い意志、それも内に秘めている。しかし外には向かないベクトルを持っていないか。どんな戦意なのか、断定はできないが、想像を広げたくなる句である。


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