ときどき風の音が強くなり、それに合わせて雨の音も聞こえる。しかし雨も風もおさまりつつあるようだ。レインアイよこはまの画面を見る限り、雨の区域はもう少しで抜けそうである。予報では24時まで降り続けることになっているが、日付が変わる前に上がる気配だ。気温は下がってきた。風も南風から北風に変わったように思える。
先ほどまでついウトウトとしてしまった。夕方まで横浜駅の蒸し暑い地下街を歩き回ったせいで疲れたようだ。人混みの中を歩くのはやはり疲れる。
明日の午後は、先月の大腸がんの内視鏡検査の結果を聞きに行くことになっている。その場では採取したポリープは特に問題のあるものではないと、いつものように云われたのでたぶん問題はないと思われる。
★落椿まだ藪を出ぬ魂ひとつ 丸山海道
★落椿われならば急流へ落つ 鷹羽狩行
椿という木は、葉の奥に花が咲く。どちらかというと内にこもるように咲く。暗い密生した葉の奥に赤い花がこもっているようだ。内に向かった妖艶な気配がある。蘂の下部がこんもりと分厚く、生命力を感じる。
それに対して山茶花は外に向かって咲く。葉の密生している場所から冷たい冬の大気に向かって花弁を開く。外の空気を欲しがっている。だが派手ではない。慎ましやかである。蘂も花弁も軽やかに見える。
第1句、赤い椿の内向きに籠った艶やかさに込められた人の情念がいまだ解き放たれずにこもっている。赤く沈んだ椿の花を見るたびに、何やら囚われたこだわりを感じるのは、わたしばかりではないようだ。
第2句、びっくりするような激しい情念の句に思える。椿の花は、ぽとっと突然に生を絶たれたかのように花の形のまま落ちるのだが、この椿の花は、葉の陰の暗い地面に落ちるのではないという。崖に咲いた椿の花は、崖を転がり落ちるように急流に落ちるのだという。「われならば」と即座に作者が登場して、椿と作者が一体化し、椿のこれまでのイメージから解き放つ。暗い情念を抱いた花は、作者とともにその最後の瞬間に生を咆哮する。
先ほどまでついウトウトとしてしまった。夕方まで横浜駅の蒸し暑い地下街を歩き回ったせいで疲れたようだ。人混みの中を歩くのはやはり疲れる。
明日の午後は、先月の大腸がんの内視鏡検査の結果を聞きに行くことになっている。その場では採取したポリープは特に問題のあるものではないと、いつものように云われたのでたぶん問題はないと思われる。
★落椿まだ藪を出ぬ魂ひとつ 丸山海道
★落椿われならば急流へ落つ 鷹羽狩行
椿という木は、葉の奥に花が咲く。どちらかというと内にこもるように咲く。暗い密生した葉の奥に赤い花がこもっているようだ。内に向かった妖艶な気配がある。蘂の下部がこんもりと分厚く、生命力を感じる。
それに対して山茶花は外に向かって咲く。葉の密生している場所から冷たい冬の大気に向かって花弁を開く。外の空気を欲しがっている。だが派手ではない。慎ましやかである。蘂も花弁も軽やかに見える。
第1句、赤い椿の内向きに籠った艶やかさに込められた人の情念がいまだ解き放たれずにこもっている。赤く沈んだ椿の花を見るたびに、何やら囚われたこだわりを感じるのは、わたしばかりではないようだ。
第2句、びっくりするような激しい情念の句に思える。椿の花は、ぽとっと突然に生を絶たれたかのように花の形のまま落ちるのだが、この椿の花は、葉の陰の暗い地面に落ちるのではないという。崖に咲いた椿の花は、崖を転がり落ちるように急流に落ちるのだという。「われならば」と即座に作者が登場して、椿と作者が一体化し、椿のこれまでのイメージから解き放つ。暗い情念を抱いた花は、作者とともにその最後の瞬間に生を咆哮する。