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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

二つの特別観覧会

2014年02月18日 23時32分13秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 2月20日(木)の「テート美術館の司法 ラファエル前派展」展覧会&特別展示映像作品鑑賞会(森アーツセンターギャラリー)
 3月1日(土)の「日本美術院再興100年 特別展「世紀の日本画」後期・特別観覧会」(東京都美術館)
 この二つの観覧会・鑑賞会に応募したら、さいわいにもともに招待にあずかることになった。
 久しぶりに解説付きの鑑賞ができることになった。

 20日のものは急な募集と応募であったが、たまたま日程が空いていて助かった。問題はともに私の理解の及ぶ範囲のものか、心もとないのだが‥。場数を踏むことで多少は鑑賞眼が肥えることを期待して参加してみる。

 ブログに感想なりを記載することで、頭の整理が出来れば多少とも鑑賞能力が向上となればうれしい。

災害・人災・天災‥線引きは?

2014年02月18日 21時35分59秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 明日以降の予想された降雪予報は曇に変わった。未だ降雪の余波に苦しめられている地域もあるようだ。一刻も早い回復を祈るばかりである。
 小泉構造改革で、建設業界は大きな打撃を強いられた。新しい時代に対応することを求めるのはいいとしても、零細企業や職人の働く場を大いに狭めることだけが求められたような気がする。特に地方都市の建設業界は大きな痛手をこうむり、建設会社も職人も数が少なくなってしまった。建設業に従事する労働者は10分の1に減少してしまったともいわれている。
 今回の降雪対応を見ても、建設業者の持っている重機が実に貧弱に見える。建設業界では効率化を求めるあまり、会社が自前で所有する重機が極端に減少している。ほとんどが仕事を請け負う都度、オペレーター付でリース契約に基づく重機になっている。常時雇用がどんどん少なくなり、請負のたびに人を雇う形式になっている。これでは災害時の緊急対応は不可能である。会社があっても重機も従事者もそろわない。
 緊急対応の契約をしていても、その契約は必要最小限であるから、このような大がかりな災害時にはその契約だけでは追いつかない。緊急で業者に出動を要請して、後追いの契約をするしかないはずだ。しかしそれでは現在のような仕事のあり様、雇用のあり様では、業者も対応できない。
 大都市圏では業者もまだ対応能力があるかもしれないが、公共事業が少なくなった今、地方に行くほど事態は深刻のはずだ。大都市圏だけで通用する政策で、高齢化・過疎化が進展する地域を裁断してしまう愚は避けないといけないと思う。
 国道を管理する国の機関が重機を揃えているわけではない。まして地方自治体が重機を揃えてそれを維持管理する財力などない。結局は地域の建設業者と請負契約をしなくてはいけないのだが、業者にその対応能力がないとなると、災害を必要最小限に食い止めることが困難となる。そして結局「自衛隊への災害出動要請」となるしかない。
最近の土木関連の災害は、どうもあの小泉改革以来の人災の要素が強いような気がするのは、私だけの思い過ごしだろうか。