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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「知られざるロシア・アバンギャルドの遺産」

2014年02月08日 22時32分11秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 ビデオに収録していた、「知られざるロシア・アバンギャルドの遺産 ~スターリン弾圧を生き延びた名画~」を見た。思ったより長い番組であった。国家と芸術、政治と芸術という私が学生のころ盛んにこだわった内容が、スターリン体制下の芸術に対する過酷な弾圧・政治による支配として語られている。
 日本でもあの戦争になだれ込む時期は左翼弾圧という名目で、モダニズムも含めてすべて「戦争遂行のため」という形で統制・弾圧された。ソビエトロシア時代の「労働者農民のため」という口実と同じだ。それはナチスドイツ時代も同じであった。アメリカのマッカーシズムも同じではないか。今でもそのような国家統制が当然とおこなわれている国もある。日本も、ロシアも、アメリカも同じ国家水準であったということだという教わり方もした。
 ロシアアバンギャルドについては1917年の革命で一挙に花開いたといわれている。とても豊かな表現が内包されていたといわれている。今回でも奇跡的に残されたいくつもの作品は確かに心をうつものがいくつもあった。
 同時に、その旧体制で逼塞していた新しい芸術は政治的な革命と同時に誕生したという出生ゆえに、政治に対しての距離の取り方が甘かったとも言える。それは番組の中でも指摘されていたが、彼らが「旧体制のツァーリズム、貴族文化」を政治権力が物理的に破壊することに無自覚に手を差し伸べていたということが示唆されていた。歴史の皮肉として、彼らは政治に対して無防備で無自覚であったと指摘されるほどの無垢であったのかもしれない。そしていつの間にか今度はスターリン体制という権力に、利用され、弾圧され、葬られてきた。

 しかし今の日本は、あるいは世界の大勢は芸術に対して、文化に対して寛容であり、統制はせずに手厚い保護をしているであろうか。ウズベキスタンの美術館が「国立」という名は冠していても、財政的援助はほとんど得られず、訪れる人も少ない中で独立採算制を強要されている。ソビエト崩壊は芸術の解放の反面、新たな文化の受難でもあった。
 翻って日本でも、独立採算のもと美術館をはじめ文化施設は極めて厳しい時代を迎えている。国家や行政が文化や芸術にどのようにかかわるのか、戦後始まった政治と芸術・文化の関わりあいについての根本を問う問題提起は1970年代の初めまでは熱い議論がされていた。今はそのような議論は見当たらない。あるのは「財政的効率」論ばかりになっていないだろうか。
 私自身もそんな問題提起をすっかり忘れている。この番組はそのことを思い出させてくれた。

大雪・暴風雪警報(その2)

2014年02月08日 18時53分39秒 | 日記風&ささやかな思索・批評


 横浜では積雪10センチと公表されているが、私の住む団地の周囲では15センチを超える積雪になっている。風も19メートル近い強い風が吹いた。雪が地面から吹き上げるように顔に突き刺さってくる。関東地方ではまず経験することの無い強烈な雪と風である。
 雪は22時くらいにピークを過ぎるようなことを言っていた。雪掻きはそのあたりか、明日の朝早く起きてすることになる。
 実は明日は9時から団地の管理組合の諮問機関の会議。そのあとすぐに出かけなくてはならない。福島県の高湯温泉と、福島県石川町の猫啼温泉に連泊の予約をしてある。雪が見たい、雪の温泉に浸かりたいということで先月予約したのだが、これほどひどい雪となるとは予想だにしなかった。
 明日会議終了後すぐに出かけるので、7時から8時半の間に雪掻きをせざるを得ない。朝早い時間がとても苦手なので、自信がない。

 先ほど雪掻き前にお酒を飲もうと焼酎の瓶をみたら、ほんの少ししか入っていない。あわてて近くのコンビニに焼酎を買いに出かけた。妻も昔のように雪の中を歩きたいと言い出して、ふたりで500メートルほど離れたコンビニに出かけた。合羽の上下を着て、帽子をかぶり登山用の靴を履いたが、それでもかなり寒い。風がまだ止まないので吹き溜まりは30センチ以上のところもある。さすがに朝よりも車はずっと少ない。市営バス2台とタクシー数台に出会っただけであった。おでんを少々と焼酎の4合瓶を1本。
 こんな時でもお酒を切らしたくないというのは、健康的ではないと思いながらも‥。明日から出かける準備をこれから‥
 

大雪・暴風雪警報

2014年02月08日 11時41分19秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
   

 13年ぶりという警報となったという。明け方外を見たときはうっすらと積もっているだけであったがだんだんひどくなってきた。雪片が小さくなってきている。そして風が強まってきた。
 先ほど945円也の滑り止めをタウンウォーク用の靴に着けて、角スコを買いに行った。1450円であった。大昔、40年以上前に購入した、柄が木製のスコップはとうとう柄が壊れてしまった。これは少々小ぶりで実に使いやすかった。職場に常備していた角スコよりも軽い上に、木製というところが何ともありがたかった。雪掻きには冷たくなくてとてもありがたかった。
 だが、最近は鉄製しかない。家の傍にある工具店で「多少値がはっても木製のものがないだろうか」と相談したが、残念ながら在庫はないという返事。プラスチック製の雪掻き専用のものならば柄が木製もあるとのことであったが、固まった雪には適さないので購入しなかった。
 しかしやはり重い。長時間の雪掻きではだいぶ腕が疲れそうである。もうこの歳だからシャカリキになる必要はないので、休み休みやることにしよう。
 夕方まで降るとのことなので、雪掻きは夜から始めることになりそうだ。
 北風が強く、帰りは向かい風で登り道、結構つらかった。それでもこの積雪のある急坂をスリップしながら行き来する車が何台かあった。一部歩道が無い場所があるので怖かった。
 もうすでに雪掻きをしてくれている人がいた。

 こんな日は、出かけないのがいいに決まっているが、午後にちょいと横浜駅まで所要がある。



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