かれこれ半月ほど前のお話ではある。
個人的に久しぶりに杭州へ渡った。
仕事関係一切なく、完全プライベートで渡った。
しかし、今回はいつもとは違う。
杭州なんて自分の庭のようにわかってはいるが、
そんなこととは関係なく、
気を緩めることが出来ない事情があった。
それは、わずか4ヶ月のちびりんこを連れて行くという使命である。
これまで電車に乗って遠出をしたことがない「箱入りちびりんこ」が、
成田空港までスカイライナーに乗り、50分近い長旅をするどころか、
飛行機に乗って、外国へと行こうというのだから無理もなかろう。
その日は、朝から雨が降っていた。
朝5時半に起き、
早々にミルクを飲ませ、
万全の体制をとるために、
上野駅までは贅沢にもタクシーを使った。
ベビーカーを含め、荷物が多いのだから仕方あるまい。
無理矢理起こして連れて行ったため、
幸い、スカイライナーの中では熟睡だった。
車内では騒ぐどころか、声すら上げなかった。
なんて、いい子なんだろう。
成田空港に着き、荷物を預け(この時、持参したベビーカーも預けた)、
ひとまず、乗り心地の悪そうな空港仕様のベビーカーに乗せて、
金属探知機や税関を通り抜け、搭乗口へ向かった。
まもなく、優先登場が始まり、
優先登場の権利を有していた我々は、
颯爽と機内へ足を踏み入れた。
その日は空いていたこともあり、
航空会社の計らいで、
最後列の席で、しかも前列にも誰もいないという席を準備してくれた。
これなら多少泣いたとしても、最小限度の迷惑ですむはずである。
しかし、本当の心配はこれからだ。
離陸時は気圧の変化により、
耳がぶわ~んとなる。
大人ですら気持ちが悪いのだから、
況んやちびりんこをや、である。
私はちびりんこが泣き叫ぶことを覚悟し、
ちびりんこを抱っこしたまま、離陸に備えた。
天候の都合上、出発時刻よりやや遅れて出発することとなった。
私としては、さっさと飛んでほしかったが、それは致し方ない。
しかし、天は我に味方せり。
待っている間に、ちびりんこが寝始めたのである。
それでも安心は出来ない。
気圧の変化で耳がぶわ~んとなり、
ぐずり出す可能性があるからだ。
ついに、離陸の時がやってきた。
飛行機が滑走路をスピードを上げて進む。
前方が浮き、ついに機体が宙に舞った。
ぐんぐんと高度を上げていく飛行機。
それとともに、私の耳もぶわ~んとなっていった。
さぞかし、ちびりんこも苦しかろう。
・・・ん?
寝てる。
すやすやと気持ちよさそうに寝てる。
安心しきった顔で、熟睡している。
結局、彼が再び起きたのは、
高度も安定し、機内食が運ばれるようになった頃であった。
その後もCAさんやトイレにやってきた乗客に対し、
笑顔を振りまき、皆を和ませるという、
高等外交術を難なく使いこなし、
一切騒ぐことなく、平穏無事なまま杭州へ到着した。
う~ん、なんて手間のかからないいい子なんだろう。
一体、誰に似たのだろうか。
というわけで、ちびりんこは今杭州滞在中である。
*杭州の国際便ロビーが変わっていた。びっくり。
個人的に久しぶりに杭州へ渡った。
仕事関係一切なく、完全プライベートで渡った。
しかし、今回はいつもとは違う。
杭州なんて自分の庭のようにわかってはいるが、
そんなこととは関係なく、
気を緩めることが出来ない事情があった。
それは、わずか4ヶ月のちびりんこを連れて行くという使命である。
これまで電車に乗って遠出をしたことがない「箱入りちびりんこ」が、
成田空港までスカイライナーに乗り、50分近い長旅をするどころか、
飛行機に乗って、外国へと行こうというのだから無理もなかろう。
その日は、朝から雨が降っていた。
朝5時半に起き、
早々にミルクを飲ませ、
万全の体制をとるために、
上野駅までは贅沢にもタクシーを使った。
ベビーカーを含め、荷物が多いのだから仕方あるまい。
無理矢理起こして連れて行ったため、
幸い、スカイライナーの中では熟睡だった。
車内では騒ぐどころか、声すら上げなかった。
なんて、いい子なんだろう。
成田空港に着き、荷物を預け(この時、持参したベビーカーも預けた)、
ひとまず、乗り心地の悪そうな空港仕様のベビーカーに乗せて、
金属探知機や税関を通り抜け、搭乗口へ向かった。
まもなく、優先登場が始まり、
優先登場の権利を有していた我々は、
颯爽と機内へ足を踏み入れた。
その日は空いていたこともあり、
航空会社の計らいで、
最後列の席で、しかも前列にも誰もいないという席を準備してくれた。
これなら多少泣いたとしても、最小限度の迷惑ですむはずである。
しかし、本当の心配はこれからだ。
離陸時は気圧の変化により、
耳がぶわ~んとなる。
大人ですら気持ちが悪いのだから、
況んやちびりんこをや、である。
私はちびりんこが泣き叫ぶことを覚悟し、
ちびりんこを抱っこしたまま、離陸に備えた。
天候の都合上、出発時刻よりやや遅れて出発することとなった。
私としては、さっさと飛んでほしかったが、それは致し方ない。
しかし、天は我に味方せり。
待っている間に、ちびりんこが寝始めたのである。
それでも安心は出来ない。
気圧の変化で耳がぶわ~んとなり、
ぐずり出す可能性があるからだ。
ついに、離陸の時がやってきた。
飛行機が滑走路をスピードを上げて進む。
前方が浮き、ついに機体が宙に舞った。
ぐんぐんと高度を上げていく飛行機。
それとともに、私の耳もぶわ~んとなっていった。
さぞかし、ちびりんこも苦しかろう。
・・・ん?
寝てる。
すやすやと気持ちよさそうに寝てる。
安心しきった顔で、熟睡している。
結局、彼が再び起きたのは、
高度も安定し、機内食が運ばれるようになった頃であった。
その後もCAさんやトイレにやってきた乗客に対し、
笑顔を振りまき、皆を和ませるという、
高等外交術を難なく使いこなし、
一切騒ぐことなく、平穏無事なまま杭州へ到着した。
う~ん、なんて手間のかからないいい子なんだろう。
一体、誰に似たのだろうか。
というわけで、ちびりんこは今杭州滞在中である。
*杭州の国際便ロビーが変わっていた。びっくり。
今月末、お会いしましょう。