蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

松陰づくし

2009-06-21 11:25:08 | 日本・東京
すでに書いているが、
先日日本に行った。
目的地は山口県。

実は私、長州は初めて。
いずれは行かなくてはと思っていた場所だけに、
いいチャンスをいただいたと思っている。

1日予定が空いたので、萩へ。
新山口駅からバスで揺られること1時間半。
東萩駅へ到着。
そこからレンタサイクルで、そこかしこを見学。

まず向かったのは、松陰神社
ご存じの通り、吉田松陰が生まれたのがこの萩。
松陰神社は安政の大獄で無念の死を遂げた松陰を祀った神社。
東京の世田谷区にも松陰神社があるが、
こちらは明治23年の松下村塾改修の時、
松陰実家の杉家が自家の私祠として建立したのがはじまり。
その後、明治40年に門人であった伊藤博文らが中心となり、
山口金に神社創設の請願書が出され正式に神社として許可されたのであった。

世田谷の松陰神社よりも広く、
また、観光客も多い感じがする。
さすが地元である。
敷地内には蝋人形で松陰の生涯を物語る
「吉田松陰歴史館」なんてものもある。
まずは、ここでしっかりとお参りをし見学のスタートを切った。

続いて向かったのは、伊藤博文旧宅。
松陰神社から自転車で2分程度の場所。
松下村塾がホントにご近所の塾であったことがよくわかる。

さらに、松陰誕生の地へ向かう。
ここは隣に久坂玄瑞ら松陰はじめゆかりの人たちの墓所もある。
ちなみに写真がその誕生地から眺めた萩の景色。
非常に見晴らしのいい場所であった。

その後、黄檗宗の寺院、東光寺を見学し、
品川弥次郎の誕生地を石碑を写真に納め、
木戸孝允(桂小五郎)旧宅へ足を運んだ。
ちなみに、品川も松下村塾出身。
すごいぜ、松陰。

さて、木戸孝允旧邸は改修されているせいか、
非常にこざっぱりした感じを受けた。
しかし、ここでいい話を聞いた。

観覧者もボク以外はおらず、
時間もたっぷりあったので、
受付のおばちゃんとちょっぴり長話。
というよりも、おばちゃんの独演会。

テーマは、木戸、そして松陰がどれほど素晴らしい人物であったか。
特に、松陰の教育はどんだけ人々の気持ちを動かしたか。
これを、実に30分くらい熱弁してくれた。
いやあ、おばちゃん、実際に松陰に学んだかのような熱弁。
そして返す刀で現在の政治家達の体たらくにカツを入れる。

実に感動した。
松陰は今なお萩の人々の心に、
みずみずしくも生き続けていることに。
いやあ、ホントに色々と勉強になるな~。

そして、松陰没後150年ということで、
萩博物館では「至誠の人 吉田松陰展」を開催していたため、
それも当然見学。

帰りには、途中にあった野山獄跡岩倉獄跡を見学。
ここは、松陰が幽囚されていた獄のあった場所。

とにもかくにも、松陰づくしの充実した萩見学だった。

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