蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

日本的なるもの

2006-05-03 12:17:45 | 上海
ここ中国も黄金週に突入。
大学も1週間お休みに。

この休みを利用して、初めて母が杭州へ。
相方もいっしょに杭州へ。
そして、ついでに上海へ。
何だか毎月行っている上海・・・
結構、道路名も覚えはじめてきた。

上海で泊まったホテルは、花園飯店
簡単に言うと、ホテルオークラ。
5つ星の高級ホテル。
ホテルマンはみな日本語ができる。
こっちが中国語で話しかけても日本語で返ってくる。
ちょっと、悔しい。

黄金週なので、観光名所は人だらけ。
気持ち悪くなるくらいの人だらけ。
今回、上海ではツアーの観光をお願いした。
だって、車をチャーターしとかないと、めんどくさいんだもん。
よく行くとはいえ、アウェーだし。

当然、昼食もついてくる。
昼食は豫園近くのレストラン。
団体客ばかりが来るところ。
味はまあ、ねえ・・・
メニューもまあ、ねえ・・・

このとき、ショーロンポーや春巻きなんかがあった。
もちろん、香酢をつけて食べたいじゃん。
なのに、やってくる気配なし。
業を煮やして、服務員(女)に頼んだ。

でも、
1皿しかもってこない。
おい、こっちは3人だ。
3皿もってこい、と言うと、
あろうことか、各テーブルに1皿ずつだ、なんて抜かしやがる。

なぬぅ、そんなバカな。
とにかく、3皿持ってこいと言っても知らんぷり。

くそぉ、と思ったので、別の服務員(男)へ文句を言った。
こっちは3人なのに3皿持ってこないとは、どういうことだ。
あの女はふざけてる。
旅行会社に文句言ってやるからな、と結構本気で怒ってやった。

すると、わかったわかったと、あっさり持ってきた。
なんだったんだ?

女の服務員は、素知らぬ顔で別のテーブルへ。
全く謝る気配はない。
中国人は決して謝らない。
これが、中国人だ。
こうした世界で生きて行かなくてはならないのだ。


と、思っていたら、衝撃の出来事が!!

ホテルオークラで、バイキング形式の朝食を取っていた時のこと。
各テーブルで、ご丁寧にコーヒーのサービス。
たまたま座ったテーブルのコーヒーミルクが空になっていた。
だから、ミルク頂戴と、軽い調子で言ってみた。
責めるつもりなんて、毛頭無い。
普通のつもりでお願いしてみただけ。
ところが、返ってきた答えが、

「対不起」(すいません)。

・・・・・・
ひぇぇぇー。
うそ~ん。
中国人が謝った。
たかがコーヒーミルクで。


ホテルオークラは日本なのね。
たとえ、上海にあったとしても。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (大越)
2006-05-05 16:13:58
これを読んで、ある思い出を思い出した。



かなり前、安い某ラーメン屋さんに入ったことがある。

入った瞬間、女の店員さんの目刺しがどうも変だと思って・・・



別の店員さんにラーメンを頼んだ。

10分後、あの女の店員がラーメンを持ってきて、無口でどんとラーメンを置いて去った。スープが少しこぼれちゃった。僕はおい~と思って、でも小さいころからいじめられっ子ですので、まあいいやと思って、黙々食べた。



その後、餃子を食べたくなって、あの女の店員に注文した。日本語で頼んだのに、なんと中国語で返事された。



すみません、中国人じゃないですと言ったら、すみませんと言われた。

僕の顔がよくChineseに似てるので、最初Chineseだと思われて、酷い態度で扱われたからとわかった。



これはあくまでも個人の経験だけを述べた。中国人の友達もけっこういるので、すべての中国人のことを言ってるわけではない。



僕の故郷もある意味でそうなんだけど、町に出ると、どうしても他人をいじめないと、いじめられる感じ。自分がお金を出して、買い物してるのに、対手を圧倒しないと・・・その意味で日本での生活が大好き。



ただ、日本ではたまに一日「すみません」としか言わないで一日過ごせた。その時、故郷を懐かしく思った。やっぱり僕は大越の人だ。(*^=^*)



返信する
ぺこり (しゅいえほん)
2006-05-06 00:12:19
「すいません」以外にも、お辞儀ってやっぱり日本人ぽいみたい。大学の門のところで、日本人と別れる時にお互いにお辞儀していたら、門番に「日本人だろ」ってすぐわかられてしまった。

「しぐさ」というのもやはり文化ですね。
返信する