蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

「なかよし号」発進!!

2007-10-28 23:43:23 | 上海
予告通り、上海へ日帰り旅行に行ってきました。

もともと、上海へ杭州から日帰りできることはできた。
ただし、上海で過ごす時間がとっても限られていた。
なぜなら、電車で片道2時間はかかるから。

ところが、ご存じの通り、
中国にも新幹線が走り始めて状況が変わった。
杭州から上海へは、なんと、1時間ちょっとで行ける。
実に、1時間もの時間短縮。

そして、念願叶って、
今回初めてその中国新幹線に搭乗した。
その名も「和諧号」。

最近の中国では、この「和諧」という言葉が氾濫している。
「和諧社会」とか「和諧西湖」とか「和諧交通」とか。
この言葉、手元の辞書で見ると「調和が取れている」と書かれている。
しかし、そんな意味ではさっぱり意味が分からないのも事実。
「調和が取れている社会」はともかく、
「調和が取れている西湖」や「調和が取れている号」ってナンだ??

以前も何人かで、
これを日本語に何て訳せばいいのか話し合ったことがあったけど、
さっぱり結論は出ずじまい。
なので、ボクは勝手に「和諧号」は「なかよし号」と呼んでいる。

それはともかく、快適でした。
席もゆったりしていて、
値段も多少高い分(1等席で64元)、乗客の質もほどよく良いし。
速度自体は最高でも160㎞前後だったけど、
やはり以前と比べると、数段早く感じる。

もう上海には「なかよし号」を使わないと行けない体になってしまいそう・・・。


*上海の話はまた次回。

海の勇者達シリーズ

2006-05-06 16:26:23 | 上海
ここ中国は彼らの天国です。
世界からは目の敵にされていますが。

わが家の近くでも彼らは大活躍。
わが家から歩いて程無いところに映画館があります。
いわゆる、シネコンです。
そこでは、いくつもの新作が上映されているのですが、
彼らは堂々とその正面で活動をしております。
逃げも隠れもしません。
いや、公安が来たら逃げも隠れもしますが。
映画が60元なら、彼らは5元。
多くの庶民は彼らの活動を支持しております。

上海へ行った時のこと。
淮海中路というところに一つの市場があります。
近くには吉野家があり、牛丼を食することもできます。
ともかくこの市場、海の勇者達の巣窟なのです。

そこに近づいたら最後、もう彼らの餌食。
一度食いついたら最後、しつこいしつこい。
「ともだち、ともだち。かっばん、さいふ、とっけい、びとん、ぐち、おみかん、そご」
何言ってる?
第一ともだちじゃないし。

しかしこの巣窟、6月にはなくなるらしいです。
北京オリンピック、上海万博に向けて。
国際社会の顔色をうかがって。
なんか寂しい気がします。

でも、それまでは公認(黙認?)しているってこと?
政府が彼らの活動を支持しているってことなのね。

がんばれ、海の勇者達!!
国際化の波に呑まれるな!!

*中国ではパンダは「大熊猫」、レッサーパンダは「小熊猫」。決して、パンダのばったもんではありません。

日本的なるもの

2006-05-03 12:17:45 | 上海
ここ中国も黄金週に突入。
大学も1週間お休みに。

この休みを利用して、初めて母が杭州へ。
相方もいっしょに杭州へ。
そして、ついでに上海へ。
何だか毎月行っている上海・・・
結構、道路名も覚えはじめてきた。

上海で泊まったホテルは、花園飯店
簡単に言うと、ホテルオークラ。
5つ星の高級ホテル。
ホテルマンはみな日本語ができる。
こっちが中国語で話しかけても日本語で返ってくる。
ちょっと、悔しい。

黄金週なので、観光名所は人だらけ。
気持ち悪くなるくらいの人だらけ。
今回、上海ではツアーの観光をお願いした。
だって、車をチャーターしとかないと、めんどくさいんだもん。
よく行くとはいえ、アウェーだし。

当然、昼食もついてくる。
昼食は豫園近くのレストラン。
団体客ばかりが来るところ。
味はまあ、ねえ・・・
メニューもまあ、ねえ・・・

このとき、ショーロンポーや春巻きなんかがあった。
もちろん、香酢をつけて食べたいじゃん。
なのに、やってくる気配なし。
業を煮やして、服務員(女)に頼んだ。

でも、
1皿しかもってこない。
おい、こっちは3人だ。
3皿もってこい、と言うと、
あろうことか、各テーブルに1皿ずつだ、なんて抜かしやがる。

なぬぅ、そんなバカな。
とにかく、3皿持ってこいと言っても知らんぷり。

くそぉ、と思ったので、別の服務員(男)へ文句を言った。
こっちは3人なのに3皿持ってこないとは、どういうことだ。
あの女はふざけてる。
旅行会社に文句言ってやるからな、と結構本気で怒ってやった。

すると、わかったわかったと、あっさり持ってきた。
なんだったんだ?

女の服務員は、素知らぬ顔で別のテーブルへ。
全く謝る気配はない。
中国人は決して謝らない。
これが、中国人だ。
こうした世界で生きて行かなくてはならないのだ。


と、思っていたら、衝撃の出来事が!!

ホテルオークラで、バイキング形式の朝食を取っていた時のこと。
各テーブルで、ご丁寧にコーヒーのサービス。
たまたま座ったテーブルのコーヒーミルクが空になっていた。
だから、ミルク頂戴と、軽い調子で言ってみた。
責めるつもりなんて、毛頭無い。
普通のつもりでお願いしてみただけ。
ところが、返ってきた答えが、

「対不起」(すいません)。

・・・・・・
ひぇぇぇー。
うそ~ん。
中国人が謝った。
たかがコーヒーミルクで。


ホテルオークラは日本なのね。
たとえ、上海にあったとしても。

ウソのようなホントの話in上海

2006-04-01 23:02:39 | 上海
今日は4月1日。
くだらないウソでも書いてやろうと思ったけど、
とってもウソくさいホントのことがおこったので、そっちを書くことにした。

国際会議も無事終了し、
ほんのつかの間、雑務から解放された私は上海に日帰りで出かけた。
目的は、現在上海博物館で開催中の「中日古代書法珍品展」。
日本では「書の至宝展」と銘打ってやっていた展覧会。
日本では見逃したので上海で鑑賞しようと思って出かけた。

いつものように、朝9時発の電車で上海へ向かった。
11時20分頃に上海駅につき、地下鉄に乗り換え人民広場駅へ。
ちょうどおなかも空いてきたので、博物館入り前に昼食をとることにした。
一人だし、時間もそんなにかけたくないので、日式らーめん「味千」を選択。
以前から、上海では日式らーめんが流行っていると聞いていたけど、
なるほど、人気だった。
店はすでに満員だった。
少し待ったあと、席へ案内された。
しかし、はじめ案内されたところは2人席であったため、相席をお願いされ、
私は別の席へと移動した。

その席には、すでに女性が座っていた。
よく見ると彼女は文庫本を読んでいた。
中国には文庫本はない。
それに、本についた茶色のしおりが明らかに新潮文庫のものだった。
もしや、日本人?
杭州では滅多にない光景に、思わず、声をかけてみた。

やはり、日本人だった。
しかも、東京にある赤い門で有名な大学からの留学生。
専門は中国文学とのこと。

留学先は上海のこれまた有名な大学。
その大学は有名ではあるものの、街中からはちょっと遠い。
だから、何をしに来たのかと尋ねてみると、
上海博物館へ行くとのこと。
それも「書の至宝展」を見に。

なんたる偶然。
しかし、偶然はそれだけではなかった。

話の流れから、どうせなら一緒に見ますかということになって、
一通り見たあと、ちょっと休憩した時の話。
中国ではどこか旅行に行った?という話になった時、
彼女は、先日、先輩と山東へ出かけたと言った。
その先輩は、美術史専攻で最近は山海経などを扱っていて、その関係で画像石を見に行ったと言う。

え?ちょっと待って。
画像石って、漢代の武氏のでしょ?
それって祥瑞関係の画像石でしょ?
しかもその先輩って赤い門の大学のでしょ?
確か、昨年の○○学会(中国民間宗教?の学会)で報告した人って、赤い門大学の山海経関係で、さらに祥瑞関係の資料(具体的には○○瑞祥志)を扱っていた人じゃないの?
その人じゃないの?

と聞いたら、まさにその人でした。
私はその先輩とはお会いしたことはない。
だけど、もらったレジュメに私の論文をいっぱい引用してくれていた。
特に、○○瑞祥志関連を。
(中国にいたので聞けず、レジュメだけ頂いた)

うーむ、なんたる偶然。
こんなことってあるのね。

やっぱりすごいぜ、上海は。

2005-12-26 00:05:10 | 上海
聖誕快楽!!

杭州ではスーパーのレジのおねえちゃんが、
愛想の悪さは相変わらずのまま、サンタ帽をかぶっているという、
非常に微妙に何となく曖昧なクリスマスの中、
上海は立派に、堂々と、完全にクリスマスでした。

写真のようにクリスマスツリーもありました。
若いカップルたちが、
こじゃれた店で、
こじゃれたかっこで、
こじゃれた風味の食事を楽しんでいました。
杭州の若人は、集団で火鍋食べてたっていうのに。

いやあ、それにしても上海はすげーや。
だって、工事が完了している一角があるんだよ。
なにそれ?
と思ったあなた。
今、中国で工事が完了している地域が存在しているなんて、もうこりゃ快挙。

いたるところで、道がひっくり返され、
いたるところで、砂埃が舞い散り、
いたるところで、鉄骨が組み込まれている。
これが現在の中国の現実。
空気、悪い悪い。

なのに、上海ったら。
もう、やるじゃない。
工事が終わっているところがあるなんて。
空気の悪さは他ともかわらないけど。

それに、スタバじゃなくても、ちゃんとラテが飲める。
これまた、上海やりますね。

たまには、上海行かなくては。
といいつつ、来月も行く予定あったりするんだけど。

あ、日本時間で12時過ぎちゃった。
1日遅れのクリスマス報告でした。

*写真のデパートで香港料理の昼食をとったんだけど、
 そんときの味付けが日本っぽく、
 さらに、レストランの隣には「洋服の青山」があり、
 さらにさらに、店内ではワムの「ラストクリスマス」が流れていて、
 何だか、久しぶりに、日本情緒を味わってしまいました。
 

上海娘はかわいいぞい

2005-11-19 17:17:58 | 上海
ほんとに。
あのね、服務員(小姐っていっちゃだめ)が違うの。
普通にかわいかったりします。
やっぱり、上海は違うね。
都会ですよ。大都会。

というわけで、ちょっくら出かけてました。
上海と西安へ。
遊び半分、仕事半分。
いや、遊び75%、仕事25%かな?

初の国内旅行。
電車で上海へ。
もちろん、軟座。
硬いのなんて、座れるか。
痛いじゃん、たぶん。

大体2時間くらいで杭州からは着きます。
で、今回は上海に日本人の友人が旅行できていたので、駅で待ち合わせて食事へ。
ホリデーインで食べたんだけど、うまいね、いいところの店は。
中国はほんとうにお金に比例するよ。
何でも。
いいものが欲しけりゃ金を出せ。
これ鉄則。
でも気を付けなくては行けないのは、お金出しても駄目な場合があるってことかな。
となると、安いものは安い味しかしないぞっていうほうがいいかな。
安いものはあっという間に壊れるし。
ほんとに「あっ」という間だ。

とはいえ、上海では全く観光せず。
メインは西安へ。

ほんなわけで、これからしばらく西安旅日記を書いていくつもりなんで。
よろしく。

*写真は、友人からもらったおみやげたち。ありがとう!!