shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

嶺公園でガビチョウに出逢った

2022-06-05 05:17:02 | 


ガビチョウを観たのは初めてだった。でも、すぐにガビチョウだと分かった。
強烈な個性は、その姿と鳴き声に現れている。

姿についてはトップの写真を見ていただくと納得いただけるだろう。
そして、鳴き声については次の動画(28秒)で聴いていただきたい。


■ガビチョウ
Hwamei

スズメ目チメドリ科ガビチョウ属
Garrulax canorus
画眉鳥/L22~25cm

ガビチョウについて、Wikipediaには次のように書かれている。
ガビチョウ(画眉鳥、学名 Garrulax canorus)はスズメ目チメドリ科に分類される鳥。同属のカオグロガビチョウ、カオジロガビチョウと共に外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100定種にもなっている。
【分布】中国南部から東南アジア北部にかけて広く生息する。 日本では、ペットとして輸入された個体がかご脱けにより定着した。日本国内では留鳥として生息し、南東北、関東、中部、九州北部で見られる。本種が多く観察されるポイントとして、東京都内では高尾山が有名である。
南東北への侵入が確認されたのはごく最近であり、関東地方から分布を広げてきたようだが、地上採食性なので積雪による影響を考えるとこれ以上の北上はないとされている。
なお日本以外にハワイ諸島にも侵入している。その侵入の経緯はソウシチョウと同じくホノルルの中華街の火事である。
【特徴】体長約 22~25cmで、嘴と尾が長い。体色は全体的に茶褐色~黄褐色で、腹の中央は灰色、喉と上胸に細いすじが入る。尾羽はやや黒い。眼の周り及びその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持つ。嘴の色は黄色。
かなり大きな音色で美しく囀る。ウグイスやキビタキ、オオルリ、サンコウチョウといった他種の囀りをまねることがある。
よく地上を走り、あまり高く飛ばない。
【名の由来】和名は中国名の漢語表記(ただし中国正式名は画眉のみで「鳥」は付かない)を日本語読みにしたもの。中国語: 画眉 (huà-méi) は、「塗った眉(painted eyebrow)」の意味で、眼の周りにある眉状の模様から。英名も中国名そのままのHwameiであるが、Melodious Laughingthrush, Chinese Laughingthrush という別名もある。
【日本に定着した経緯】ソウシチョウ同様、香港および華僑が進出した東南アジア各地で愛玩鳥として広く一般的に飼われていた本種は価格が非常に安価であり、ゆえに1970年代の飼い鳥ブームに乗って大量に輸入された。しかし後述する理由もあって人気がなくなり、大量の在庫を抱えたペット販売業者が始末に困って遺棄(放鳥)に及んだ個体が少なからずあると見られる。
【生態系に与える影響】現在までとくに確認されていない。
だが生息地である里山の生態系においてツグミやシロハラ、アカハラといった地上採食性のヒタキ科鳥類のニッチに相当する本種は、それらを駆逐する可能性がある。
【人間との関係】中国では非常にポピュラーな飼い鳥で、囀りを楽しむため広く一般的に飼われており、鳴き合わせ会も頻繁に行われる。
日本でも古くから輸入され、中国同様囀りを愛でるため飼われていたが、1980年代以降は人気がなくなりペットショップの店頭から姿を消し、大音量のさえずりや農作物の食害により害鳥となった。理由の一つに、高度経済成長期になって台頭してきた洋鳥と比較して、本種の体色が地味なことが挙げられる。さらにむき餌で飼養可能な洋鳥と比較した場合、本種は和鳥と同じく手間のかかるすり餌によらねばならず面倒、といった理由も挙げられる。
また中国人がこよなく愛でるその囀りも、日本では声が非常に大きいことから騒音と捉えられ、害鳥とされる要因の最大の理由である。
現在は外来生物法により、同属の2種とともに同法施行以前から飼育を継続し、届出を出している者以外の愛玩、観賞目的での飼育は禁止されている。

以上を読むと、人間の身勝手が原因でかご抜け鳥や放鳥となり、さらには特定外来生物に指定されるまでになったことが分かる。











この日は、カオジロガビチョウにも出逢った。巣作りのため、巣材を集めているようだった。
■カオジロガビチョウ
White-browed laughing thrush

スズメ目チメドリ科ガビチョウ属
Garrulax sannio
顔白画眉鳥/L23cm程度








この日、嶺公園で見かけた鳥は、もちろんガビチョウ、カオジロガビチョウの他にもあった。
写真は挙げないが、モズ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ウグイスなどを見かけた。
それにしても、ノスリとガビチョウが強い印象を残した。

アザミとスイカズラ。
 

クリとタチカタバミに止まったモンシロチョウ。
 

嶺公園は墓地公園で、中には大きな池もある。
 

2022/06/03

コメント (16)    この記事についてブログを書く
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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガビチョウ (カンサン)
2022-06-05 07:35:12
shuさんへ、私の映画のブログにいいね!をありがとうございます。
ガビチョウは一度、見たことがあります。写真を撮ろうと構えているうちに遠くへ飛んでいきました。(よくあることです。)
夏が近づいてくると、夏鳥は山に行ってしまうので、近くの公園で見るのはほとんど留鳥だけになってしまいます。
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おはようございます^^ (attsu1)
2022-06-05 07:43:08
ガビチョウ、
昔、知らない頃、見せていただいたビデオと少し違いますが、
姿は見えず、新緑の中で綺麗な声で鳴いているのを見つけ、
声をベテランさんに送って聞いたんです。
ガビチョウだよって言われ、覚えたんです。
そして知った今では、綺麗な声だけど、
近くだとうるさいって思うようになったんですから、
人間ってわがままですね^^;

カオジロガビチョウ、
こんなガビチョウがいるんですね
知らなかった(@_@)
まだまだ見たことない野鳥、たくさんいますし、
ガビチョウも詳しく書いていただき、勉強になりました^^
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人間のエゴ (ninbu)
2022-06-05 08:16:44
shuさん、おはようございます。
ガビチョウ、偶然です。昨日、あるブロ友さんのブログに登場してました。
写真で見るガビチョウの顔の表情が凄く、バードバスで水浴びしていると
他の鳥は逃げてしまう。そんな内容でした。

それを読んで、私が抱くガビチョウのイメージはかなり悪いものでした。
でも、shuさんのブログを読んで、認識を改めようと思います。
この鳥も当初は愛玩鳥として飼われていたのが、野生化したのですね。

shuさんが言われるように、人間のエゴで野鳥になり、さらに特定外来生物
に指定されるまでになった、気の毒な鳥なのですね。
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ガビチョウ (fukurou)
2022-06-05 08:36:09
shu様
おはようございます。
ガビチョウ、姿は見かけたことあります。
写真にはまだ撮っていません。
美しい声で鳴きますね。
物まねをするのですか?
ガビチョウやソウシチョウの写真を撮りたいと思っています。
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カンサンさん こんにちは (shu)
2022-06-05 10:52:48
コメントありがとうございます。
今回の取材はノスリが目的でしたが、ガビチョウに出逢えたのはラッキーでした。
ガビチョウは、関西では大阪府、兵庫県ですでに生存しているようですね。
関東では、千葉県以外の1都5県で確認されています。

私が観たガビチョウは、木の枝に止まって動かず、ずっと鳴き続けていました。
写真を撮りながら近づいても、飛び去りませんでした。
山の草原や湿原、海辺で夏鳥が観られますので、観察を続けたいと思います。
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attsu1さん こんにちは (shu)
2022-06-05 11:00:30
コメントありがとうございます。
初めて観ましたが、図鑑で観ていたのでガビチョウだとすぐに分かりました。
大きな声で鳴く鳥ですね。
こんな大きな声で鳴くと、都会の住宅事情からすると、家で飼うのは難しいと思います。

最近は鳴かないペットが人気みたいですね。
例えばウサギとかカメとか、トカゲも人気だと聞きました。

カオジロガビチョウはすぐに分かりませんでした。
図鑑やネットの写真で確認できました。
群馬県では目撃されることが多いようです。
今回は同じ公園内の2か所で観ました。
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ガビチョウ (ran1005)
2022-06-05 11:17:55
ガビチョウは未だ出逢ったことが在りませんが囀りが綺麗ですネ。
カナリアと同じようにペットで飼われて居た時期もあったのですネ。
それが、今や特定外来生物の野鳥になっているとは・・・
目にする機会も多いと言う事ですよネ。
一度は出会って見たいデス。
カオジロガビチョウは文字通り、頬が白くて愛らしいですネ。
嶺公園の中にある大きな池はひと昔前の静寂漂う奥蓼科の御射鹿池の様ですネ。
現在は観光地になってしまって風情は一変してしまいましたが・・・

shu様が諏訪湖でご覧になったマルガモやマガモが未だに逗留しています。
留鳥になる事を決めてしまったのでしょうか?
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ninbuさん こんにちは (shu)
2022-06-05 11:23:18
コメントありがとうございます。
人が動物をペットとして飼いだしたのは、イヌが1万5千年前、ネコが1万3千年前だそうです。
では鳥はどうかというと、はっきりとした資料はなく、ほぼ同時期だと考えられています。
日本では平安時代に貴族によって鳥を飼うブームが起こり、室町時代には武士にもその文化が広がったとされています。

仰るように、野鳥をかごに閉じ込めておくのは人間のエゴです。
ましてや、それが周囲の自然界に存在しない鳥だったりすることを思うと、エゴの塊のように思えますね。

では、日本に存在しない植物を輸入して栽培するのはどうなのでしょう?
あるいは、自然界には存在しない組み換え植物を作り出して、栽培するのはどうなのでしょう?
鳥ではダメで、植物だったらいいと言う自信が私にはありません。
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ガビチョウ (さざんか)
2022-06-05 11:26:45
shuさん、こんにちは。
凄い鳥を撮られましたね。
鮮明なお写真が素晴らしいです。
鳴き声も美しいですね。
中国から輸入して、人気が無くなって放鳥され、今では国定外来生物だなんて、人間は勝手ですね。
ガビチョウが可哀想です。
カオジロガビチョウにまで出会えて、しかも巣作り中の姿を見られたとは、これまたラッキーでしたね。
良く見つけられたものです。
貴重なお写真を見せて頂きました。
返信する
fukurouさん こんにちは (shu)
2022-06-05 11:36:37
コメントありがとうございます。
ガビチョウは、今のところ大阪府にはいますが、長野県にはいないようですね。
バードファンには、あまり人気のない鳥のようです。

物まねは、人の言葉を真似るかどうかは知りません。
Wikipediaでは、ウグイスやキビタキ、オオルリ、サンコウチョウといった他種の囀りをまねることがあると書いてあります。

既に見られたことがあるようなら、写真を撮るのは難しくないように思います。
私が撮ったガビチョウは、すぐ傍まで近寄っても逃げませんでした。
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