shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白山 初秋の中宮道を歩く(その⑤ 北弥陀ヶ原~室堂)

2024-09-04 05:30:00 | 山行・旅行
この記事は白山 初秋の中宮道を歩く(その④ ゴマ平避難小屋~北弥陀ヶ原)の続きです。
植物の名前は分かった時点で書き加えています。


(左が全体地図。続いて歩いた順の詳細地図。地図をクリックすると大きくなります。)
          

北弥陀ヶ原にはお花がたくさん咲いていた。腰を下ろした木道から手が届く範囲でも、3種のお花が観られた。
アオノツガザクラ(ツツジ科ツガザクラ属)。
 

ノギラン(キンコウカ科ノギラン属)。
 

ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)。


さらに数メートル範囲を広げると、花の種類はもっと増える。
アザミの仲間。


花が終わったヨツバシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。


別のノギラン。その先に花が終わったコバイケイソウ(シュロソウ科シュロソウ属)。


オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)。


ヒトツバヨモギ(キク科ヨモギ属)。


シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属)。


朝に食べ残したクルミパンと、乾燥したアンズを時間をかけて食べた。
そして少し軽くなったザックを担いだ。

池塘のある風景。
 

ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)。
 

ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。


ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。
 

イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属)。
 

タテヤマアザミ(キク科アザミ属)。


北弥陀ヶ原を抜けるとお花松原までの間は、初めのうち谷間を歩いて行く。両側に多くの樹木や草花が観られた。


タカネナナカマド(バラ科ナナカマド属)
 

ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属)
 

ゴマナ(キク科シオン属)。


オオヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属)。


オオバタケシマラン(ユリ科タケシマラン属)


オンタデ(タデ科オンタデ属)にも果実ができていた。
 

キヌガサソウ(シュロソウ科キヌガサソウ属)の果実のようだ。
 

道は谷筋を抜け、ハイマツの中を通って、そしてお花松原に向けての下りとなった。ガスが晴れて正面に剣ヶ峰が見えてきた。
 

下りの斜面でシラタマノキ(ツツジ科シラタマノキ属)がたくさん観られた。
 

坂を下りたところにはトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)の仲間が群生していた。
 

サンカヨウも群生していた。


どんどん写真を取りながら歩いた。
 

 

少し青空が見えてきたのでパノラマ写真を撮ってみた。剣ヶ峰や御前峰の上の方はずっと雲に隠れていて、待っても晴れることはなかった。


草が生えていない砂礫地があったので、ザックを椅子代わりにして腰を下ろした。地図を見るとこの辺りがお花松原の中心のように思えた。
 

お花松原は、数多ある白山のお花の名所の中でも一二を争う場所だ。ヒルバオ雪渓の雪が解けると、その跡にハクサンコザクラ、チングルマ、ミヤマキンバイ、ミヤマクロユリ、アオノツガザクラなどの大群落が観られる。
残念ながら今の時期は、ミヤマアキノキリンソウとセリ科の花、アザミの仲間、そして僅かばかりのハクサンフウロなどが観られるだけだった。
 

 

ミヤマアキノキリンソウ。


果実をつけたミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属)。


綿毛のチングルマ。


ハクサンフウロ。


シナノオトギリ。


光を受けて赤く輝くチングルマ。


サンカヨウ。


大汝峰の肩に向かって登っていき、雪渓跡をトラバースする。この辺りは最後まで雪が残る場所だ。アオノツガザクラ、シナノオトギリ、ミヤマダイコンソウ、オンタデなどの花が観られた。
 

 

シナノオトギリ。


ミヤマダイコンソウ(バラ科ダイコンソウ属)。
 

ハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属)の花がここではまだ観られた。
 

 

高度を上げていくとイワギキョウ(キキョウ科ホタルブクロ属)が観られ出した。
 

振り返ってお花松原の方向を見た。


大汝峰の肩に向かって急斜面を登っていく。昨年この辺りまで下見に来たところだ。
トリカブトの仲間、アザミの仲間、セリ科の植物、ミヤマアキノキリンソウなどが咲き乱れていた。
 

この先で急に雨が降ってきた。急いでレインウエアを着用した。
急坂を登り終えるとイワツメグサ(ナデシコ科ハコベ属)が迎えてくれた。雨の中で写真を撮った。
 

雨は10分ほど降って止んだが、ガスが残っていた。
  

このガスの中では景色も見られないので、大汝峰(標高2684m)はパスして先へ進んだ。


御前峰(標高2702m)に行こうか迷ったが、やはりガスで何も見えないため止めることにした。時間的には余裕があったので、少し残念だった。
 

千蛇ヶ池もこの通りで、ガスが晴れる兆しはなかった。


室堂センターに14時55分に到着した。中宮温泉を出発して室堂に到着するまで、誰一人見かけなかった。静かな山行だった。
長い中宮道を無事に歩けたことに満足して、受付へ向かった。


白山 初秋の中宮道を歩く(その⑥ 下山 室堂~別当出合) に続く。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする