shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

クヌギの果実(ドングリ) - 近所の散歩道(千葉県白井市)

2020-09-14 08:47:59 | みんなの花図鑑


クヌギはブナ科コナラ属の落葉高木で、古くははつるばみと呼ばれました。
漢字では苗字などを含め、櫟、椚、橡、栩、椡、㓛刀、功刀などと表されます。

樹高は15~20mになり、樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目が出来ます。
葉にはつやがあり、互生、長楕円形で周囲には鋭い鋸歯があります。

花は雌雄別の風媒花で、4~5月頃に咲きます。雄花は黄色い10cmほどの房状に小さな花をつけ、雌花は葉の付根に非常に小さい赤っぽい花をつけます。雌花は受粉すると実を付け翌年の秋に成熟します。

果実はほぼ球形で、半分は椀型の殻斗につつまれています。実は渋味が強いため、そのままでは食用になりません。

さて、通勤の際、鎌ヶ谷市のくぬぎ山を通ります。道路から観た範囲で周囲にクヌギ林は見えません。
辺りには自衛隊の駐屯地と、住宅地が広がります。名前からすると、かつては武蔵野の照葉樹林があったのではないかと思います。
”くぬぎ”はひらがなで書くのが正式な住所表示名ですが、駅前のタクシー会社の看板には”櫟山交通”と書いてあります。

富山県入善町にもくぬぎ山があります。こちらの正式表示名は”椚山”ですが、コンビニの店名などは”くぬぎ山店”になっています。
付近には水田が広がり、”山”のイメージはありません。国道8号線が地区の中央を貫いています。

埼玉県にもくぬぎ山があります。こちらは狭山市を中心とした(一部、川越市、所沢市、三芳町)大規模な平地林です。
ここでのくぬぎ山は、正式な住所表示名ではありませんが、武蔵野の面影を今でもしっかり残しています。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植物クロスワード(3) | トップ | マテバシイの果実(ドングリ... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
shuさん、おはようございます (さざんか)
2020-09-14 09:51:27
クヌギの実可愛いですね。
どんぐりと言えばナラよりクヌギの方がぴったり来ます。
いくつか拾ってガラスの容器に入れて眺めていたいですね。
子供の頃机の引き出しの箱に入れていたら、中に卵が産んであったらしく、小さな虫が出て来て、ひゃーっということがありました。(^^;)

クヌギという地名があちこちにあるんですね。
昔から日本の広い範囲に木があったということでしょうか。
返信する
さざんかさん おはようございます (shu)
2020-09-14 11:03:07
早速コメントをいただき、ありがとうございます。
クヌギは北海道と東北北部を除く日本各地に分布しています。
方言もありますが、概ねクヌギと呼ばれているようです。
それより面白いのが漢字の表記が多いことです。
椚は別名の「くのき」に合わせて「区(門)の木」として作った国字(日本で作られた漢字)のようです。
一方、櫟は中国から伝わった漢字ですが、この字は日本ではイチイという訓読みもあります。
イチイは常緑の針葉樹で、全く違う樹なのに同じ漢字を当てるのは不思議ですね。

クヌギは虫が付きやすい樹で、若い実に産卵する虫もいるようです。
孫娘が一時ドングリが大好きで、散歩の途中にクヌギやマテバシイの実を拾うのがお気に入りでした。
しかし、このところ興味を示さなくなりました。
もしかしたら、虫がいたのかもしれませんね。
返信する
ドングリの王様 (fukurou)
2020-09-14 17:19:54
shu様
こんばんは。
ドングリのできる木はたくさんありますが、その中でもクヌギはドングリの王様ですね。
大きな丸いドングリは、これぞドングリ!と言った佇まいです。
子どもにも人気ですね。
昔はドングリゴマややじろべえなど作りましたが、今の子ども達はドングリでは遊ばないのかな?!
返信する
fukurouさん こんばんは (shu)
2020-09-14 23:22:59
お忙しい中コメントをいただき、ありがとうございました。
仰る通り、まさにクヌギはドングリの王様ですね。
他のドングリと比べて、決して”ドングリの背比べ”ではありません。
”どんぐりまなこ”のドングリもクヌギでしょう。他にはこんな真ん丸なドングリはないですから。
独楽もやじろべえも作って遊びました。今の子は知らないでしょうね。

人類の先祖は、ドングリも食料にしたと思います。
実際、縄文時代の遺跡からはドングリが出てきています。
孫がドングリを拾っていたのは、何かしらの本能かもしれませんね。
私も、ドングリを見つけて、なぜかしら嬉しくなりました。
返信する

コメントを投稿