shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

マテバシイの果実(ドングリ) - 近所の散歩道(千葉県白井市)

2020-09-15 07:15:16 | みんなの花図鑑


マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)は、ブナ科の常緑高木です。
マテバシイの名前の由来は、「葉がマテ貝の形に似ることから(Wikipedia)」ですが、ネット上では他にも諸説が掲載されています。
・果実(ドングリ)がマテ貝の形に似ることから
・待てばスダジイのように美味しくなることから (アスナロの名前の由来に似てますね)
また、学名の種小名の edulis はラテン語の形容詞で「食べられる」という意味で、加熱すると美味しく食べられるようです。

樹高は15mほどになり、幹は暗褐青灰色で滑らかです。

葉は互生し、楕円形の全縁(鋸歯状の切れ込みがない)で、厚く平滑で光沢があります。

花は5~6月頃に、黄褐色の10cm程度の雌雄花穂をつけます。雄花は皿状の花被から長い12本の雄しべが突き出し、雌花には3つに裂けた雌しべがあります。雌花は受粉すると実を付け翌年の秋に成熟します。

果実は写真のような堅果(ドングリ)で、長楕円形です。

さて、千葉県松戸市には、「まてばしい通り」という通りがあり、1.5kmに渡ってマテバシイが植えられています。
我が家の近所にもマテバシイの通りがあり、アスファルトに落ちた実を踏むと、パチパチとはじけた音が聞こえます。
いつも通る散歩道です。ちょうど今がドングリの季節です。できるだけ実をよけて歩くようにしています。

===== ここからは、9月15日11時40分に追記しました。 =====

マテバシイを試食しました。
近所の散歩道で、きれいなマテバシイの果実を30個ほど拾ってきました。
外皮をきれいに洗って、ハンマーでつぶし(噛み潰すと歯が折れそうなくらい固い)て観ると、中には真っ白なでんぷん質がぎっしり。
少し食べてみましたが、ほぼ無味で、思いのほか渋くもなかったです。それでも後から渋味がじわじわと口腔に広がりました。
これなら加熱すればいけると判断し、フライパンで10分加熱しました。


何粒かの外皮が割れる程度に加熱ができたので、火を止め、粗熱を取って試食しました。
写真は撮りませんでしたが、中のでんぷん質が三温糖のような色合いになっていました。


一言でいうと、栗とほぼ同じ味でした。渋皮もそれほど渋くなく、個人的には渋皮ごといけると思います。
但し、栗よりずっと小さいので、加熱して水分が飛ぶとカスカスした感じが残ります。
個人的には、チョコレートでコーティングしたり、味噌と和えたりすると面白いのではないかと思いました。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マテバシイ (fukurou)
2020-09-15 07:43:56
shu様
おはようございます。
マテバシイのドングリ何度も食べたことあります。
確かにシイのドングリほどは甘くありませんが、普通に美味しく食べられます。
まてばしい通りなんて粋な名前ですね。
マテバシイは外側は立派なのに中身が入っていない、しいなと呼ばれるものがかなりあります。
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fukurouさん おはようございます (shu)
2020-09-15 09:00:35
早速コメントいただき、ありがとうございます。
私の育った田舎では、マテバシイは見かけませんでした。
一方、スダジイは神社などに植えてあり、その実を競って食べたものです。

マテバシイに出会ったのはいつかは覚えていません。
でも、待てば美味しくなると信じていたので、拾っても食べることはありませんでした。
マテバシイにも粃(しいな)があるのですか。知りませんでした。
何しろ、皮を剥いたことすらなかったものですから。
ちょうど、新鮮なマテバシイがたくさん採れる季節です。
拾って試食してみたいと思います。
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shuさん、おはようございます (さざんか)
2020-09-15 09:55:07
うちの近くにもマテバシイが街路樹になっている通りがあります。
車で通って目を凝らすと(勿論助手席で)今実が生っていますが、今年は実付きが良くないような気がします。
花が咲いたときは、栗の花のような匂いがしますね。
私も食べたことはありません。
固そうに見えますが…。
shuさん、一度お味見してみて下さい。
鳥はドングリは食べないのでしょうか?
リスなら食べそうです。
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さざんかさん こんにちは (shu)
2020-09-15 11:55:13
いつもコメントありがとうございます。
リスになり代わって、食べてみました(笑)
とても固くて、歯が折れそうで止めました。

その後の続きは本文に書き足しましたので、ご覧くださいませ。
正直、拾って食べる価値はあると思います。
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チャレンジャー (ピエロ)
2020-09-15 16:34:52
shuさん こんにちは
今日も気温が低く雨が降ったり止んだりでした。

歯が欠けそうなくらい硬いドングリを噛んで見たのですか。
凄いチャレンジャーですね。
クリのような味だったとは美味しいって事なんですね。
ドングリは何でも食べられるのでしょうか。
家の周りにも沢山ドングリの実が落ちていますが何ドングリだろう?
孫が小さい時は色を塗ってコマを作って回して遊びましたよ。
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美味しそうですね。 (fukurou)
2020-09-15 21:29:19
shu様
こんばんは。
美味しそうなマテバシイを見て、コメントしたくなりました。
香ばしい匂いが漂ってきそうですよ。
私も何度も食べたことがありました。
なかなか美味しいものですね!
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野生児でした^^; (みみ)
2020-09-15 21:31:49
懐かしいです~。
子供の頃、私はリスでした。
おやつによく炒って食べてましたよ。
強い風の日には、パンパラパンパラ♪
トタン屋根に落ちる音が楽しかったものです。
って、どんだけ貧乏なんでしょうね。笑
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ピエロさん こんばんは (shu)
2020-09-15 22:49:48
コメントありがとうございます。
たしかに固いです。生の実は大きなハンマーで叩いて潰しました。
10分炒るとぱかっと割れて、それでもハンマーで叩かないと実が取り出せませんでした。

ドングリは何でも食べられるかというと、よく分かりません。
クマはブナの実を、1日5千~6千個も食べるそうですし、スペインのイベリコ豚の主食もセイヨウヒイラギガシやコルクガシなどの実(ドングリ)です。
また、奈良公園のシカも相当量のクヌギの実(ドングリ)を食べているようです。
もし、毒があるとすると、表皮、または渋皮に含まれるポリフェノールだと思います。
ポロフェノール類は、渋味を持つのが普通です。
従って、一般に動物が食べているドングリなら、渋いところを食べなければ大丈夫なのではないでしょうか。

家の周りにたくさんのドングリがあるって、素敵ですね。
いろんな動物が集まってきてますよね。
ドングリの種類は、木の実図鑑という本を、以前図書館でお借りしたことがあります。
ご参考まで。
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fukurouさん こんばんは (shu)
2020-09-15 22:55:58
再びコメントをいただき、ありがとうございます。
fukurouさんも美味しく食べられると仰ってたので、安心して食べてみました。
まさに、栗にそっくりな美味でした。
欠点は、炒った後カスカスするのと、冷めるとすぐに固くなることです。
それで、チョコレートなどでコーティングするか、砕いて味噌と和えるとどうかと思いました。
次回は数百個拾ってきて、いろいろ料理を試してみようかと思います。
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みみさん こんばんは (shu)
2020-09-15 23:04:19
嬉しいコメントをいただき、ありがとうございました。
私も子供のころは野生のものを結構食べていました。
家の前に川が流れていたので、川魚をけっこう食べましたし、用水路で採ったのタニシも美味しかったです。
自転車を使うと海まで行けたので、中学生になってからはサザエなども捕りに行きました。

一方、山のものは意外と奥手で、ドングリは今日初めて食べました(クリやシイの実は食べていました)。
キノコは山歩きを始めて、マイタケにはまったことがあります。
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