shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白山 初秋の中宮道を歩く(その⑥ 下山 室堂~別当出合)

2024-09-07 06:25:44 | 山行・旅行
この記事は白山 初秋の中宮道を歩く(その⑤ 北弥陀ヶ原~室堂)の続きです。
植物の名前は分かった時点で書き加えています。


(左が全体地図。続いて歩いた順の詳細地図。地図をクリックすると大きくなります。)
          

室堂に宿泊するのは1年ぶりだった。
近づいてくる台風と雨の予報のため、日曜だというのに泊まり客が少なかった。夕食の時間まで濡れた衣類を乾かしたりして過ごした。
夕食でご飯と味噌汁をおかわりした。食欲旺盛だ。食後は特にすることがないので、歯磨きをして消灯時間の前に眠りについた。

翌朝暗いうちに山頂まで登る団体客の喧噪で目覚めた。雨は降っていなかったが天気予報は曇りで、実際曇っていた。お日の出(白山ではご来光のことをそう呼ぶ)は期待できそうになかった。
結局5時過ぎまで横になって過ごした。

食事は6時からなので、その前に室堂周辺を散策した。
曇ってはいたが山頂がよく見えた。今からでも登れるがお日の出には間に合わない。それに山頂に着いた時に晴れているとは限らない。
 

後から聞いたところでは、お日の出は雲に隠れて観られなかったそうだ。また北アルプス方面はずっと観られなかったらしい。
いずれにしても6時に食事を食べて、すぐに下山するつもりだったので、散策を6時前に切り上げることにした。
(写真は白山比咩神社奥宮と室堂ビジターセンター)
 

宿泊棟を出ると目の前にミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコなどが咲いていた。


ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。


ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属)。


ゴマナ(キク科シオン属)。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)の残花。
 

タテヤマアザミ(キク科アザミ属)。


オンタデ(タデ科オンタデ属)の雌株。


ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。
 

ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)。
 

ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)。


イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)。
 



ハクサンイチゴツナギ(イネ科イチゴツナギ属)かもしれないが、よく分からなかった。
 

20分ほど散策して室堂センターに戻ってきた。御前峰にガスがかかり始めていた。


朝食を終え、身支度を調えて6時30分に室堂センターを出た。センターの前にトリカブトの仲間が咲いていた。空はどんより曇っていた。
 

五葉坂を下っていくと眼下に雨雲が漂って見えた。いずれ雨が降りそうだった。


弥陀ヶ原を足速に通り過ぎた。
 

そして黒ボコ岩の所でザックから雨具を出し、ザックにレインカバーを着けた。
 

十二曲りを下り始めると程なくして雨が降ってきた。雨に濡れている石段は滑りやすい。足元に気をつけて下りた。延命水は一口だけ飲んで先を急いだ。

シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)。


ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)。


ミソガワソウ(シソ科イヌハッカ属)。


ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。


カライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)。


サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)。


7時28分、南竜分岐まで下りてきた。眼下に甚ノ助避難小屋が見えていた。


7時45分、甚ノ助避難小屋に到着。中を覗いたら人がいっぱいだった。


この辺りから山地帯に入っていく。次々と登ってくるハイカーとすれ違った。地元ではマイカー規制のない平日に日帰りで登る人が多い。
8時過ぎに雨が上がった。眼下に虹が見えた。


8時21分、別当覗まで下りてきた。観光新道の尾根がくっきり見えていた。


ハクサンカメバヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)。


ノコンギク(キク科シオン属)の仲間。


ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属)のように思えた。


キツリフネ(キク科キオン属)。


ツルニンジン(キキョウ科ツルニンジン属)のように思えたが、自信がない。
 

ソバナ(キキョウ科ツリガネニンジン属)のように思えたが、自信がない。


キオン(キク科キオン属)。


9時に中飯場に到着し、ザックを下ろして休憩した。ここからは概ね歩きやすい道が続いている。
 

アキギリ(シソ科アキギリ属)の仲間。


この階段で転びそうになった。何でもないところでも油断できない。


再びキツリフネ。
 

吊り橋が見えてきた。最後まで慎重に歩こう。


その吊り橋を渡ってゴールだ。


深く一礼して鳥居をくぐった。


9時47分、別当出合に到着した。
その後、10時発のバスで市ノ瀬まで移動。市ノ瀬では陽射しが出ていて暑かった。市ノ瀬ビジターセンターに立ち寄り、レンジャーの方に中宮道の情報を伝えた。
11時20分、白山温泉永井旅館で3日ぶりにお風呂をいただいた。市ノ瀬休憩所でカップ麺を食べて、再びビジターセンターに入り時間を潰した。
13時30分、金沢駅行きのバスに乗車。東京から来ていた高校の登山部の一行と一緒だった。金沢駅でIRいしかわ鉄道に乗り換え小松で下車。17時前に予約していた駅前のホテルにチェックインした。

(小松空港から観た白山)


翌朝ネットで配信されたニュースを見て驚いた。
下山した同じ日に、白山から下山中の64歳の男性が滑落して死亡したとのこと。場所は平瀬道の標高2200m付近というから、カンクラ雪渓をトラバースする辺りだと思った。今の時期に雪はないが傾斜が急な斜面を渡ることに変わりはない。8人パーティーだったとのこと。
ご冥福をお祈り申し上げる。

白山 初秋の中宮道を歩く(完)
コメント (10)
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