この記事は表大雪(旭岳→トムラウシ山)縦走 その⑤(ヒサゴ沼避難小屋→トムラウシ山南沼キャンプ指定地)の続きです。
7月中旬に3泊4日の日程で、表大雪の旭岳からトムラウシ山までを縦走した。
(地図をクリックすると大きくなります。)
テントの設営を終え一休みした後、最少限の荷物を持ってトムラウシ山(標高2141m)の山頂に向かった。野営場から山頂まではコースタイムが30分の距離だ。
その間ずっと岩と砂礫の連続で、所々で岩陰や斜面にミヤマオグルマやチングルマが咲いていた。
山頂直下まで登っても山頂は見えない。最後は空が広がってきて、そこを登りきると山頂だった。
12時3分にトムラウシ山の山頂に立った。山頂はせいぜい六畳ほどの広さだが平らなところはなく、岩棚に数組のグループが分かれて座っていた。
山頂から四方の山々がよく見えた。
先ずは北の方角に目をやると、旭岳(標高2291m)、北鎮岳(同2244m)、白雲岳(同2230m)が見えた。
左の高い山が旭岳、右奥の尖った山が北鎮岳だ。北鎮岳は大雪山系で旭岳に次ぐ高さがある。
続いて南西に目をやると十勝岳連峰が見えた。
手前の富士山型の山がオプタテシケ山(標高2013m)、その左に見える2つの峰が(左から)十勝岳(同2077m)と美瑛岳(同2052m)だ。十勝岳には5年前に登頂した。
十勝岳連峰の南端に聳える円錐形の山は、下ホロカメットク山(標高1668m)だ。
山頂に15分ほどいて、最後にもう一度標柱を写して下山した。それにしても4日間の縦走の中でもっとも好天に恵まれたのがトムラウシ山とは、無上の幸運であった。
それでは南沼周辺で観たお花をご覧いただきたい。
・イワヒゲ(岩髭、Cassiope lycopodioides 、ツツジ科イワヒゲ属の常緑矮性小低木)
・エゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形、Veronica stelleri var. longistyla、クワガタソウ属の多年草)
・エゾノハクサンイチゲ(蝦夷の白山一花、Anemone narcissiflora. var. sachalinensis、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
・ハクサンボウフウ(白山防風、Peucedanum multivittatum、セリ科カワラボウフウ属の多年草)
・ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花、Ranunculus acris var. nipponicus、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)
・イワイチョウ(岩銀杏、Nephrophyllidium crista-galli 、ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)
・ミヤマオグルマ(深山小車、Tephroseris kawakamii、キク科オカオグルマ属の多年草)
・キタヨツバシオガマ(北四葉塩釜、Pediculais chamissonis var. hokkaidoensis、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
・チングルマ(珍車・稚児車、Sieversia pentapetala、バラ科チングルマ属(Sieversia)またはダイコンソウ属(Geum)の落葉小低木)
・エゾイソツツジ(蝦夷磯躑躅・蝦夷石躑躅、Ledum palustre L. subsp. diversipilosum var. yesoense、ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木)
・イワウメ(岩梅、Diapensia lapponica L. var. obovata、イワウメ科イワウメ属の常緑の小低木)
合弁花であるが、平開する花冠が直径1.5cmと小さい上に5中裂するため、花弁が5枚あるように見える。
・コケモモ(苔桃、Vaccinium vitis-idaea、ツツジ科スノキ属の常緑小低木)
・ミヤマバイケイソウ(深山梅蕙草、Veratrum alpestre、ユリ目シュロソウ科シュロソウ属の多年草)
・アオノツガザクラ(青の栂桜、Phyllodoce aleutica、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)
・ウコンウツギ(鬱金卯木・鬱金空木、Weigela middendorffiana、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)
・コガネイチゴ(黄金苺、Rubus pedatus、バラ科キイチゴ属の落葉低木)
日本では、北海道、本州(東北地方、関東地方北部、中部地方中部以北)の各山地に分布する。亜高山帯から高山帯にかけてのハイマツなどの林下や林縁の半日陰地に生育する。
3日目に歩いた距離は6.4km、累積標高差は登りが608m・下りが332mで、歩行時間は途中休憩(1時間39分)を含めて7時間24分だった。
表大雪(旭岳→トムラウシ山)縦走 その⑦(トムラウシ山南沼→トムラウシ温泉)に続く。
7月中旬に3泊4日の日程で、表大雪の旭岳からトムラウシ山までを縦走した。
(地図をクリックすると大きくなります。)
テントの設営を終え一休みした後、最少限の荷物を持ってトムラウシ山(標高2141m)の山頂に向かった。野営場から山頂まではコースタイムが30分の距離だ。
その間ずっと岩と砂礫の連続で、所々で岩陰や斜面にミヤマオグルマやチングルマが咲いていた。
山頂直下まで登っても山頂は見えない。最後は空が広がってきて、そこを登りきると山頂だった。
12時3分にトムラウシ山の山頂に立った。山頂はせいぜい六畳ほどの広さだが平らなところはなく、岩棚に数組のグループが分かれて座っていた。
山頂から四方の山々がよく見えた。
先ずは北の方角に目をやると、旭岳(標高2291m)、北鎮岳(同2244m)、白雲岳(同2230m)が見えた。
左の高い山が旭岳、右奥の尖った山が北鎮岳だ。北鎮岳は大雪山系で旭岳に次ぐ高さがある。
続いて南西に目をやると十勝岳連峰が見えた。
手前の富士山型の山がオプタテシケ山(標高2013m)、その左に見える2つの峰が(左から)十勝岳(同2077m)と美瑛岳(同2052m)だ。十勝岳には5年前に登頂した。
十勝岳連峰の南端に聳える円錐形の山は、下ホロカメットク山(標高1668m)だ。
山頂に15分ほどいて、最後にもう一度標柱を写して下山した。それにしても4日間の縦走の中でもっとも好天に恵まれたのがトムラウシ山とは、無上の幸運であった。
それでは南沼周辺で観たお花をご覧いただきたい。
・イワヒゲ(岩髭、Cassiope lycopodioides 、ツツジ科イワヒゲ属の常緑矮性小低木)
・エゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形、Veronica stelleri var. longistyla、クワガタソウ属の多年草)
・エゾノハクサンイチゲ(蝦夷の白山一花、Anemone narcissiflora. var. sachalinensis、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
・ハクサンボウフウ(白山防風、Peucedanum multivittatum、セリ科カワラボウフウ属の多年草)
・ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花、Ranunculus acris var. nipponicus、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)
・イワイチョウ(岩銀杏、Nephrophyllidium crista-galli 、ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)
・ミヤマオグルマ(深山小車、Tephroseris kawakamii、キク科オカオグルマ属の多年草)
・キタヨツバシオガマ(北四葉塩釜、Pediculais chamissonis var. hokkaidoensis、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
・チングルマ(珍車・稚児車、Sieversia pentapetala、バラ科チングルマ属(Sieversia)またはダイコンソウ属(Geum)の落葉小低木)
・エゾイソツツジ(蝦夷磯躑躅・蝦夷石躑躅、Ledum palustre L. subsp. diversipilosum var. yesoense、ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木)
・イワウメ(岩梅、Diapensia lapponica L. var. obovata、イワウメ科イワウメ属の常緑の小低木)
合弁花であるが、平開する花冠が直径1.5cmと小さい上に5中裂するため、花弁が5枚あるように見える。
・コケモモ(苔桃、Vaccinium vitis-idaea、ツツジ科スノキ属の常緑小低木)
・ミヤマバイケイソウ(深山梅蕙草、Veratrum alpestre、ユリ目シュロソウ科シュロソウ属の多年草)
・アオノツガザクラ(青の栂桜、Phyllodoce aleutica、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)
・ウコンウツギ(鬱金卯木・鬱金空木、Weigela middendorffiana、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)
・コガネイチゴ(黄金苺、Rubus pedatus、バラ科キイチゴ属の落葉低木)
日本では、北海道、本州(東北地方、関東地方北部、中部地方中部以北)の各山地に分布する。亜高山帯から高山帯にかけてのハイマツなどの林下や林縁の半日陰地に生育する。
3日目に歩いた距離は6.4km、累積標高差は登りが608m・下りが332mで、歩行時間は途中休憩(1時間39分)を含めて7時間24分だった。
表大雪(旭岳→トムラウシ山)縦走 その⑦(トムラウシ山南沼→トムラウシ温泉)に続く。