徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-93

2010-11-20 06:53:27 | 世界徒歩旅行記
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-93

3)タイ編

日記から-57

1月13日 (金曜日) 快晴

 Watを朝早く出発したし、チェンマイ(Chang Mai)まで11~12kmしかないので、チェンマイに10時ぐらいに着く。
まずは観光案内(インフォメーションオフィース)に行き、このチェンマイにいる間に訪問する場所を聞く。
それは出入国管理局、郵便局本局、そしてゲストハウスである。
この時話した案内所の女の子がすごく感じのいい子で、日本に興味があると言っていた。

 その足で先ずは郵便局の本局に行く。ここには皆から送ってくれた手紙が届いているはずであるからである。
パスポートを見せて俺の手紙を受け取る。その後はつい顔が緩む。
アメリカからの手紙、日本の学生時代の友達から友人達同士でスキーに行った手紙などである。
それらの手紙を何回読み直しても飽きない。

 出入国管理局にビザを延期するために行く。
写真とパスポートのコピーを持って来いと言う。その為に写真を撮りに出る。
写真は4枚50B(バーツ)であるが、今後他の国のビザ習得のために全部で12枚頼む。
そして、パスポートをコピーして、もう一度出入国管理局に行き、手続きをするのだが、その費用が何と300Bである。
コピーの費用が高いのとコピーぐらいは事務所に置いていればいいのにと、腹が立つ。
このビザについてはマレーシアのペナンで初めから3ヶ月くれと言っていたのに、くれないので余計なお金と時間がかかったのである。

 バンライ(Banrai)ゲストハウスに泊まる。
30Bで小さな庭があり、個室であるのが大変気に入る。この他このゲストハウスには日本人が隣に泊まっている。
彼と話をしていたら、彼はオーストラリアとニュージーランドを自転車で旅行したと言う。
当然、彼とは話が合い、一緒に話を日本語で十分にすることになった。



12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-92

2010-11-19 07:12:12 | 世界徒歩旅行記
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-92

3)タイ編

日記から-56

1月12日 (木曜日) 晴れうす曇

 朝はナム茶を沸かして飲む。ゆっくりした出発である。やはり山の中は好きだ。
Langhunに近くなり盆地へと変わって行く。

 Langhun と Chang Maiの間は車が多い国道11号線を通らず、古い道を通る。
そこには道沿いに家々がびっしり続いている。まるで日本の田舎のようだ。
この道は古くからあったもののようだ。だからか、道の近くの土地は肥えているように見える。
その肥えている訳は人々が水をよく撒き、気を使っているからかもしれない。
この辺りは水道とかがあり、水の便がいいのか水を撒いている人をよく見かける。
この様な風景は今までにはなかったように思える。何だか人々に余裕を感じる。

 今日はWatに泊まるのは気が進まない。
何故なら、Lamgpangの前8kmの所のWatに断られたので、今日も断られるかもしれないからである。
それは今日も同じようにChang Maiに11~12kmの所で都市の近くであるので、同じ条件であるからである。
モンクも都市の近くは考え方が都市化されて余り人を泊めたくないかと思うからである。
そう思ったが、この辺ではテントも張れないので、Watを見つけて泊まらせてくれるか聞いてみる。
そうしたら、泊まらせてくれると言うのである。助かった!

 Chang Mai前、11~12kmのところのWatで泊まる。

 出費32B



12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-91

2010-11-18 06:52:01 | 世界徒歩旅行記
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-91

3)タイ編

日記から-55

1月11日 (水曜日) 快晴

 朝はゆっくり食事をして出発。彼、Pat Sakorn Sornxet のおかげで今日は朝から腹一杯食べて歩くことが出来る。

 国道11号線に入る。山ばかりだと思ったら、その山の合間には畑があり、人家があるのである。
この様子はKo Kha以前の山の中よりかズ~とましである。そこは人家がなく25km以上何もないことがあった。
それに比べこの辺りは山はもっと緑が濃く鳥の声が美しい。だから、今日は歩いていて気持ちがいい。

 話は変わるが、昨日始めてWatで断られたが、その代わりに親切に警察官が泊めてくれた。
俺は何とついている男なのだろうと思う。
今までは人に騙されてお金をとられ損をしたりしたが、この警察官の様な人に会うとまだまだ人の心は温かいと感じるのである。
この世知辛い世の中にこの様な人が多くいることを願い、今後も継続してほしいし、俺は俺で人の心をまだ信じたい。
それがなくなったら、それこそ世界最後の日が来るかもしれないからだ。

 今日の夕方、国道11号線を歩いていたら、超VIPが通るのか大変警備が厳しく、警察官がたくさん出ていたのである。
それは山道の中1kmまで行かないぐらいごとに警察官が道路沿いに立っているのである。
道沿いに立っている彼らは俺が通り過ぎるたびに「何処へ行く」と言うのである。
それが一人や二人ではなく継続して人がいるので、答えるのも大変で参った。
彼らが無線機を持っているのであれば、一回だけですんだのに面倒くさいものである。
一体どんなVIPなのだ!

 今日は山の中のRest Area(休憩所)で泊まる。
その前には食堂があり、食べ物を売っている店がある。彼らと親しくなりいろいろ話をする。
それにしても、ドライブインは何処の国でも価格が高いものだ。

山の中での一泊は大変気持ちがいいものである。寝る前に近くの小川の水が溜まっている所で水に浸かる。
何といい気持ちなのだろう。

 出費74B



12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-90

2010-11-17 07:29:54 | 世界徒歩旅行記
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-90

3)タイ編

日記から-54

1月10日 (火曜日) 快晴

 朝はさすがに寒い。だから、今朝は白い息が出る。朝食を食わずに Sop Prapを出発。
昨日もらったバナナを持って来ればよかった。それは5km歩いた所で小さな村があり、そこではご飯を食べられなかったからである。
それでも小さな雑貨屋があり、そこでインスタントラーメンを買い、ラーメンを作ってもらう。
その家でも一泊して行けと言うが、チェンマイに早く着きたいので、断る。

 その後、歩くのだが、店や食堂が何もない。インスタントラーメンだけでは腹が一杯にならないし、力が出ない。
その腹が減っているのを我慢し、35kmを歩く。考えてみると水も朝一杯だけ飲んだだけである。

 Ko Khaという村に派出所があり、そこで食堂がないか聞いた。そしたら4km先にあると言う。
だが、その派出所を出たら、その横に食堂があるではないか。
その警察官は昼から酔っ払っていて、女とイチャついているのであった。

 その後はLampang までに8kmの所でWatに泊まることが出来るか聞いてみた。
ここでタイに来て初めてWatに泊まるのを断られた。よくそのモンクの顔を見たらモンクらしくないのである。
仕方がなく、近くの警察に行く。その警察署は大きく、そこの偉い人が今日は彼の家で泊めてくれると言う。
その家では親切にも夕食も出してくれ、夜は明日歩き過ぎるであろうLampangの町を案内してくれる。
彼はタイにしては珍しく酒は飲めない。だから、酒を飲まず、甘い物を食べに店に入る。
今まで警察には2回泊まったのだが、その時は酒を飲み、酔っ払っている警察官だけを見てきたが、このような人は始めてである。
この親切な警察官はPat Sakorn Sornvetさんと言う。

 出費29B



12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-89

2010-11-16 07:08:45 | 世界徒歩旅行記
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-89

3)タイ編

日記から-53

1月9日 (月曜日) 快晴

 昨日の朝はすごく寒いせいか、霧が大変濃く出ていたが、今朝はそうでもない。

 今朝、1~2km歩いたら、ガソリンスタンドがあり、その横にレストランがあった。
もちろん、このレストランで朝食を食べたが、昨日歩いている途中で、木の実などを取っている時間を歩いていれば、昨日の内にここまで来ていたのであった。
何と残念な話である。

 昨日48kmを歩いたので、今日は39km歩けばよい。
何故ならば、今日は地図に名前がある所に泊まりたいからである。そこには当然Watがあるはずだからである。
この地図に名前があるSop Prapには思った通りWatがあり、食堂がある。
この町に来る前にはやはり木が生えていたりして村などがなく、本当に町が近いのか心配したものである。

今日はこのタイで始めて見たレストエーリア(休憩所)があった。
それはこの町 Sop Prapに着く7km前の所で山が目の前まで来ていて川がすぐそこまで来て流れているのである。
この景色はまるで、四季がある日本やニュージーランドなどのものと同じである。
この様な風景は今までこの熱帯の国タイでは信じられないことであった。

 昨日はテントを張ったので、今日は水浴びをしたいと思い、どうしてもWatに泊まりたかった。
この今日のWatは規模が小さいのにネン(奉仕の子供)が多いような気がする。
(即ち、この周りは貧しい人達が多いのではないかと思うのである。)
俺をこのWatでは泊めてくれるが、今までと少し感じが違うのである。どうもよそよそしいのである。
この北の地方に来たら、この様によそよそしいWatが多くなって来たような気がする。

  Sop PrapのWatで泊まる。

 出費65B