徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-250

2013-09-30 07:57:59 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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8、オーストラリアを歩く-85

・日記 12-63

1983年1月1日 (土曜日) 快晴 67日目

 カラッとして大変良い天気である。今日は正月なので、歩くのを止める。

 このキャラバンパークはMurry Riverに面していて大変景色が良い。
反対岸は昨日お金の盗難にあったMildura 駅があり、向こう側も芝生があり綺麗である。
昼には温度が上がり暑くなるが、今までと違い多くの木陰に入れば涼しさを感じ、気持ちが良い。
それでも日向に出ると暑いので、今日、正月から川に入り泳ぐ。
大変ユックリ出来た一日である。
また、キャラバンパークの人(経営している人)とよく話しをし、親しくなる。

 夕方、正月では酒を飲まないことがないので、昨日飲み過ぎているが、何時ものようにビールを買いに行く。
少し遠くまで歩く。その時、やはり俺には酒しかないのかと思うのである。
この旅でも酒をミルクに変えて歩こうと心がけたが、なかなかそうは行かないようだ。

出費 A$10.00

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筆者は現在、韓国に住んでいて以下の様な韓国とのビジネスサポートをしています。よかったら見てください。
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世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-249

2013-09-29 07:08:23 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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8、オーストラリアを歩く-84

・日記 12-62

12月31日 (金曜日) 快晴 66日目

 久しぶりにドライな(乾いた)日である。
この4日間ぐらい毎日が蒸し暑く、ジメジメしていたので、大変気持ちが良い。

 Mildura に着く。Perth を出て俺が通った中で一番大きな都市である。
それでもこの都市はそれほど人口がいないようだ。

 計画では昼から芝生の上でビールなどを飲みながら、ユックリしてから、キャラバンパーク(キャンプ場)で泊まろうとしていた。
その計画通りMildura の駅前の芝生の上でビールを飲んで、この町を眺めていた。
ふと見ると、その横でワインを飲んでいる浮浪者がいたのである。
俺はビールを飲み終わり、そろそろキャラバンパークを探そうと動こうとした時、浮浪者たちが俺を見ながら来いと俺を呼ぶのである。
俺も興味があるので、彼らの中に入っていくことにする。
彼らは以前でも気になっていたアバリジノ人たちであり、都市でははじき出された存在なのだろうと思うと興味を持ったのである。
それで一緒に飲み始める。彼らのワインを飲み、彼らの気持ちなどを考えているとすぐに酔ってしまい。
そこでの記憶がなくなってしまったのである。即ち、寝てしまった。
その後、記憶が戻り、目が覚めたのはもう日が暮れて暗くなっていた時である。
その時、回りにはその浮浪者がいないばかりでなく、昼に久しぶりにトラベラーチェックを換え現金があったのにそれがないのである。
そればかりでなく、大事にしていたサングラスもなくなっていたのである。
明日は正月休みだし、もう年が暮れて新年を迎えようとしているこの時に現金はないとは何てついていないのだ。
まだ、頭がボ~としている中、とにかく警察に電話で連絡を取ることにした。
しかし、電話では英語の表現不足で詳しいことも言えないし、この時期、警察は非常に忙しく、俺など相手にしてくれない。
とにかく。警察は出動してくれるどころか「君の力にはなれない。」と一言で断られた。
その後、町を巡回していた警察官に聞くが、同じように相手にしてくれない。
仕方がなく、とにかく現金が必要なので、警察官にトラベラーズチェックを換えてくれる所を聞くだけである。
俺の持っているトラベラーズチェックはUSドルではなく、円のものなので尚難しい。
その警察官が教えてくれたのは酒店であった。そこでは昼に換えたレートより大変低いレートで換えてくれた。
弱みにつけ込んでいるというのは分かるが、盗難にあった後なのでよけいにショックがきつい。
とにかく、1982年の押し詰まった暮れにいろいろなことが起こるものだ。
この安全なオーストラリアで物を盗まれるのは俺ぐらいのものではないかとも思う。

 キャラバンパークに本当に遅く夜中11時過ぎに着く。
ここでは今までと違い、皆が親切にしてくれて、今日の事件のことは嘘のようである。
また、景色も大変良いのが大変助かる。
明日は正月なのでもう一日泊まることにしよう。

出費 A$10.00 盗まれたものを入れるとA$180.00

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世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-248

2013-09-28 06:13:00 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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8、オーストラリアを歩く-83

・日記 12-61

12月30日 (木曜日) 曇りのち晴れたり曇ったり  65日目

 今朝は昨日の砂嵐でテントの中は砂だらけだ。
この辺から少しずつ牧場が出てきだした。
がしかし、今年は干ばつのせいもあるようで、広い牧場には草はなく砂ばかりで、風紋が出来ているところが多い。
その砂が昨日は嵐で舞い上がり、テントの中に入ってきたのである。
だから、広げておいた食べ物はどれも砂が入り、ジャリジャリである。
昨日は必死であったので、食べた時はその砂が気にならなかったが、今朝はそのジャリジャリが気になるのは余裕が出来たせいであろう。

 テントについては昨日壊れたと思って諦めていたが、今朝調べてみると何とか使えそうで安心する。

 そう言えば昨日、South Australia 州を越え、Victria州に入った。
その時すぐにおじさんが紅茶をご馳走してくれ、この州は幸先が良いなと思っていた矢先に、昨日の砂嵐であった。
それでも、今日はテントを直したその辺りから、何だか以前とは違う感じがある。
それは歩いた最後の2時間の間に5回もジュースをくれるという考えられないようなことがあるからである。
その中の一つは一回車が過ぎ去ったのにまた戻って来てジュースをくれるのである。
昨日は水をくれないので、仕様がなく「水をわけて下さい。」というサインを出した。
それに比べて、今日は充分に水があるのに(昨日にこりて充分に水を持った。)人々は水をもっとくれるという。
人々は珍しがっているようだ。人生とはこんなものかもしれない。
 教訓 「本当に助けてほしい時はあまり助けてくれないもので、それを克服すると多くの恵みがある。」

 とにかく、今日も水、ジュースをくれた人々ありがとう!

出費 A$5.00

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世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-247

2013-09-27 06:00:03 | 世界徒歩旅行

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8、オーストラリアを歩く-82

・日記 12-60

12月29日 (水曜日) 曇ったり晴れたり、砂嵐   64日目

 この29日の日記は30日に書いたものである。
何故なら昨日は砂嵐で日記を書けるような状態ではなかったからである。

 昼ぐらいから水のことが気になる。
それというのも昨日とは違いここRenmark と Mildura の間もあまりロードハウス(ドライブイン)がない。
実際、この間には3つのロードハウスがあるのだが、2つがRenmark 近くにあり、後の一つはこの間の真ん中よりMildura に近いところにある。
今日はその最後のロードハウスには着けない。
蒸し暑いから水をよく飲んだし、ロードハウスにも着けないので、水のことが気になるのである。
だから頭の中は水のことしかない状態である。
背中に着けてあるサインを「オーストラリアを横断中」ではなく「水を分けてくれませんか?」にしようかと迷う。
水については結局車が止まってくれるのだが、俺の気持ちは車が止まる前から「水をくれ」というのと、止まってから運転手が「水をあげよう」というのとは違う。
結果は両方水を飲むのであるのだが、過程が違う。心の中で2つの心が戦う。

 この他2つの心が戦ったのは道路の端に落ちているペットボトルの中に入っている水やジュースを見たときである。
人が捨てた水を拾って飲もうか、嫌、そんなものは飲めないという心の戦いである。
それにしても、オーストラリアの人は道路にこの様に水が入ったまま捨てるのだなと恨めしく思うのだ。

 今日は大変なことがあった。
それは夕方、テントを立ててほんの少ししてからのことである。
西の空の方で砂埃が上がっているなと思いながらも夕食の準備をしていた。
さて、夕食を取ろうとしていると、突然、風がダンダン強くなるし、砂が舞い上がるので食事が出来ないようになる。
すなわち、テレビで見たことがあるハリケーンが来たのである。
それは、風が非常に強くなりテントの棒が折れるし、テントを止めているペグが外れる。
その時の体の状態が悪かったので、体を動かして良い状態を作ろうと思うがそれができない。
どういうことかというと、缶詰を開けてあり、水をコップに入れてあるので食べ物がこぼれてしまうからである。
即ち、テントの中がめちゃくちゃになってしまうから体を自由に動かせないのである。
今日は昼を食べておらず、夕食をこの様に目の前にして食べられず、腹が減っている状態で体を動かすことも出来ないのである。
とにかく体を休めようとその状態で寝ることにした。
しかし、しばらくすると砂嵐の風のせいでシートが冷たくなり、体とシートが接している部分が冷えて来た。
それで夜中に胃痙攣で目が覚めてしまった。それは特に冷えたシートが腹を冷えたからであろう。
その原因には昼も食事をしていないのがきいているのではないかと思い、とにかく、何か食べ物を胃に入れようと食べ始めた。
それで、広げてあった食事には砂が入っているのであったが、かまわず食べることにした。
その後は食べ物を全部食べることも出来ず、片付けることも出来ずにそのまま寝てしまった。

出費 A$0.00

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世界一周、徒歩旅行-オーストラリア編-246

2013-09-26 07:54:35 | 世界徒歩旅行

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8、オーストラリアを歩く-81

・日記 12-59

12月28日 (火曜日) 曇りのち雨  63日目

 蒸し蒸しする。この 2 日ぐらいは曇ってばかりでカラッとした暑さではない。
これで晴れたら35℃は越えて辛くなるので、このぐらいの蒸し暑さは我慢しなければならないだろう。
この辺では湿気が少しあるので40℃を越えることはめったにないのではないだろうか?
だが話しを聞くと、昨年は40℃を越えた日が1週間続いたそうである。
とにかく、このぐらいは我慢しなければならないだろう。

 その後、雨の中を歩く。結構気持ちが良い。
しかし、バックパックの中に水が入らないか気になる。
歩くのを止めてバックパックにカバーをしなければならないから、めんどくさくてやっていない。
本来、バックパックを買ったとき、防水であるということであったが、この防水は短期間の登山の時には有効かもしれない。
長い間、荷物を担いでいると背中から出た汗がバックパックの中に入ってしまう。
背中に当たる方にはビニールを当てていないとすべてが汗で濡れてしまう。
これと同じように雨が降ればやはりかばんの中に水が浸透してしまう。
このバックパックの防水は名前だけである。

出費 A$11.60

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