徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-766

2015-03-31 07:28:26 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++


日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -387

13)イランを歩く

日記から-41

12月31日(月曜日) 晴れ

 ここテヘランは寒い。
それで寝床から出るのが嫌だったのと昨日知り合ったオーストリア人のゴンタという彼と昨夜は話を遅くまでしていたので、寝坊した。
今日の予定は郵便局に行き手紙を受け取ることであるが、午前中にはそこに行くことができず、結局起きたのが昼過ぎであった。
早速、郵便局に行こうとするのだが、教えてくれた所が違っていたので、また次の機会に行くことにする。

 オーストリア人のゴンタと大晦日を楽しく過ごすことを約束していたので、午後は彼と行動を一緒にしようと時間を空けたが、彼と上手く会えない。
彼と一緒にハンマム(大衆浴場)に行こうと思っていたが出来ず、俺一人でハンマムに行って来る。
ここイランに来て、何回目の風呂だろうか?久しぶりのお風呂でリフレッシュ出来た。

 6時過ぎにゴンタと彼の知り合いのイラン人で秘密警察のモハメッド・ナザリと共にテヘランの街へ出る。
モハメッドが交通費やチャーイそしてサンドイッチなどを奢ってくれる。

 夜9時30分ごろ俺の部屋に帰り、また彼らと話をする。
そこでイラン人であるモハメッドの本心を聞く。イラン人はこの現在の政治の歪みを見て悩んでいるそうだ。
彼は外国に逃げ出したいとも言っている。
それはシャー(王様)の時代(5~6年前)まではシャー一族がイランのお金を自由にしていた。
それと同じで、今はホメイニの声がかかっている宗教派のムラという宗派がイランの金を自由にしている。
それは昔と今も変わりがないが、昔は国民が海外に出ることが出来たが、今は海外に出ることさえ出来ない。
彼、モハメッドはこのイラン人は籠の中の鳥だと言っている。
彼の仕事は秘密警察ということでVIPのガードマンなどしているので、政治の裏のことも知っている。
だから、彼の悩みがこの国の若い知識人の悩みでもあるのだろう。
この話は深夜まで続き、この大晦日から新年にかけての話は俺にとって有意義なものであった。

出費 1070リアル

================================================================================
筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

================================================================================


世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-765

2015-03-30 08:04:41 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++


日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -386

13)イランを歩く

日記から-40

12月30日(日曜日) 快晴

 良い天気である。
この昨日泊まったカフェでは結局、俺一人で泊まっていたようだ。朝起きてトイレに行った時は誰もいなかった。
その後しばらくして2人の息子が来た。
昨日話せなかった分、今朝この2人がいろいろと俺に聞いて来た。
朝食のナン、パニール(チーズ)そしてチャーイを取りながら、彼らの話を聞き話しをした。
朝からしっかり食べることが出来、今日は助かった。

 昼食はテヘランの近くの郊外の食堂で食べる。
それは今までに食べたことがないもので、俺にとっては珍しく興味深かった。
これを食べるのには道具が必要なのである。その食べ物の他にボウル(どんぶり)とスリコギが出てくるのである。
その食べ物は豆とジャガイモそして肉を大きいまま煮込んだもので、それをその道具で潰す。
その時に汁があるので、ナンを切り取り、それをそこに入れる。そうするとその食べ物が程よい硬さになるのである。
それが出来たら、残ったナンにそれを着けながら食べるのである。これは大変美味しいし、豆が多いのも気に入った。
ここのお客が食べていたのを注文しただけなので、この食べ物の名前が分からない。それが残念だ。

 テヘランの中心にいよいよ近くなって来た時に一人の男が尋ねてきて、「お前はイランを歩いている日本人か?」と聞くのである。
俺は勿論「そうだ。」と答えると彼の父と兄弟がドライバーをしていて、彼らから俺の話を聞いたのだそうだ。
もう、テヘランの街に入ったのにこんなイラン人がいるとは思わなかった。

 テヘランに着く。この都市はさすがに大きい。
ところで、1kmごとのマイルストーン(標示)がこのテヘランの中心を基準にしているのではないようだ。
普通は標示が国道の始まりからである。その始まりがテヘランの中心からではなかったようである。
だから、もうテヘランの中心に着いていると思ったが、そこは都市の端の方で中心まではかなり時間がかかった。
とにかく、前に情報を貰って知っていた安ホテル「アミルカビルホテル」に着くことができた。

 このホテルには遅く着いたが、このホテルでいろいろな人々に会う。
一人の日本人は病気で寝ていたのであるが、同じ日本人であるからとフロントでは彼を見てやってくれと言う。
病気であり日本人だということで俺も手伝いたいのと興味があったが、会って見てガッカリした。
それは病気だから動けないのは分かるが、他人を平気で使いながらもそれに感謝の気持ちが伝わってこないのである。
即ち、今風の若者である。それで大変ガッカリしてしまった。

 もう一人は今日ここに同じ様に着いたというオーストリア人で作家だという人だ。
彼はアジアに興味があり、この中東にはよく来るそうだ。
彼とは話が少し合い、明日31日の大晦日を彼と何かをしようということになる。
そこで一つの案はこのホテルには風呂がないので、取り合えず彼と風呂にでも行こうということになった。

出費 1530リアル

================================================================================
筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

================================================================================


世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-764

2015-03-29 08:41:01 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++


日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -385

13)イランを歩く

日記から-39

12月29日(土曜日) 曇りのち晴れ

 朝はまた今日も一日中曇りかと思っていたのだが、だんだん晴れて来た。
ところが、晴れてくると寒さが増して来るのである。晴れれば寒く、暖かければ曇りである。
なかなか晴れて暖かくはならないのが残念だ。

 また、普段は昼食を食べようと思う時は不思議とカフェがなく、昼の前とか腹がイッパイな時にはカフェがあることが多い。
これもままならないことである。それでも今日は腹が減って何でも良いから食べたいなと思っている時に1台のトラックが止まった。
彼は「何をやっているのだ。」と俺に話しかけて来て、ナンとみかんなどをくれて大変助かる。
俺は今、現金が少なく節約して歩いているので、一日に朝、昼、夕食と3回もカフェで食べることはしたくない。
今日はまだカフェに入っていないが、このトラックの運転手のおかげで今日は昼飯が浮いた。助かった。
この様なことで俺は本当に貧乏性なのだろう。一日3回カフェに入って食べるのは贅沢だと思っている。
貧乏旅行者はカフェに入らずナンを買って自炊すればいいと俺は思うのである。
しかし、これから寒くなるとカフェで食べ、そこで泊まらせて貰い、昼にはカフェで食べる時に冷えた体を暖めることが出来る。
今後はカフェで食べないといけないであろう。

 今日はその様にカフェで泊まることになる。
夕方になった時に一人のイラン人が近寄ってきて一緒に歩いたのであるが、その人がカフェの人であった。
俺と一緒に歩いている時に彼はいろいろ訊ねて来て答えていたのである。
彼はカフェの主人の子供でそのカフェで働いているのである。そこに今日も働きに出かける時に俺に会ったという訳である。
彼は夕食にチェロカバブを奢ってやるというのだが、俺は奢ってくれなくてもいいから、ここの床にでもいいから寝かせてくれと言う。
それでここで泊まらせてくれることになった。
その後、そこの主人のおじさんはいろいろとペルシャ語で話しかけてくるのだが、訳が分からなかった。
それでもおじさんと話をたくさんした。だから非常に疲れるので、早く寝かせてもらうことにした。
それにしてもここは客が来ないカフェである。これで食っていけるのだろうか?
(客の来ないカフェで泊まる。)

出費 400リアル

================================================================================
筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

================================================================================


世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-763

2015-03-28 07:29:04 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++


日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -384

13)イランを歩く

日記から-38

12月28日(金曜日) 曇り

 朝、少し雨のようなものが降った気がしたが、一日濡れることなく終わった。
あまり寒くはない。今日は良い日だと思う。曇りなので一日中雲の動きを見ていた。
今朝は今にも雨が降りそうなので天気を恨んでいたが、終わってみるとそれさえも申し訳ない。
それにしても、天気などに自分の気持ちを左右されるようでは人間としてまだまだ修行が足りないと思うのである。
今日は一日曇っていたが、明日はなんだか晴れそうである。それは今、夜になり空を見上げたら、三日月が見えるからである。
だから、思わず拝んでしまった。

 今日の昼にカフェに入り、食事をした。
そこには今までに2回道路であっているトラックの運転手がいた。彼は何時もスウィートレモンをくれる人である。
他に少し前に会った警察官にも会った。何と偶然なことであろうか。
そこで彼らと少し話をして、俺は出発した。

 今日もテントを張るが、夕食の献立はジャガイモ、ニンジン、タマネギを砂糖と塩、コショウで煮込んだスープとナンである。
今日はそれでも野菜が多い方であるが、何時も大体この様な献立である。
それを食べた後、チャーイを飲むぐらいである。これが一日の唯一の慰めである。

出費 700リアル

================================================================================
筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

================================================================================


世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-762

2015-03-27 08:21:25 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++


日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -383

13)イランを歩く

日記から-37

12月27日(木曜日) 雪、曇り、雨

 昨夜のうちに雪が5センチメートルぐらい積もっていた。
毎日この様な天気なので、歩いていると、融けた雪でズボンは泥だらけになり、靴は水で冷たいし中まで水浸しである。
この様な状態では気が滅入ってしまう。
今日、通ったOomという町の中では水と泥で大変であった。車が泥を跳ね上げ走るので、顔とか服にシブキが着き何ともいただけない。

 Oomは結構大きな町である。
ここを過ぎてからは国道とバイパスと2つの道がテヘランへと続く。テヘランが近くなってきた。
それと、この町には川があり、ついに川に水が流れているのである。やはり、川に水があるのは良いものである。
「川が流れている町」何と響きが良いのだろうか。

 今日も札を拾った。しかも、100リアル札2枚も拾った。信じられない。

 その他今日も下痢であった。これでは天気と同じですっきりしない。早く下痢が治ってほしい。

出費 620リアル 拾ったのが200リアル 差し引き 420リアル

================================================================================
筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

================================================================================