徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-604

2012-06-29 07:21:10 | 世界徒歩旅行記

================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
================================================================================

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-604

23)スペインを歩く

日記から-12

8月 12日(月曜日) 晴れ

 昨夜はテントを閉めず寝た。
何時もは蚊のことが気になりテントの入り口を閉めてしまうのであるが、わりと風があり蚊はテントの中に入ってこなかった。
それで夜中に時々目が覚めた時に夜空を見上げると、やはり星が綺麗で大変良かった。

 今日はハエがよく顔に停まるので、始めは手でそれを追っ払っていた。
この頃は生き物に対して殺してしまおうとは思わず、今日も追っ払うだけにしていた。
それでその手で追い払うのも愛がないなと思い、顔に停まり鼻や口に来たら息で吹き飛ばすようにした。
しかし、やはり鼻や口に停まり、歩き回る感触は嫌である。
それで、どうしたら良いか考えたら、オーストラリアでも試みた「無心の境地」をしたらどうかと思ったのである。
そうして実際してみると不思議と僕の心が本当に「無心」になった時にハエは顔から離れてどこかへ飛んで行くのである。
それだからハエが気にならなくなるのである。
 そもそも、人間のエネルギーに対してハエや蚊が反応して集まってくるのであろう。
それに反して犬やその他の動物は人間のエネルギーに恐れ吠えたり逃げたりするのであろう。
この砂漠の様な中で一人、人間が歩いているだけでも多くのエネルギーが出ているのである。
だから、それに反応してハエが集まってきた訳であるが、この人間のエネルギーを最小にする為に無心にしようと思ったのである。

 今歩いている所は砂漠であり、すごくゆるい坂があるだけで、広い景色が広がる。
それで木がなく、木もないので影もない。だから、目が痛い。
思えば、トルコの高原でも寒く木がなく影がない中で、雪の白だけの世界であった。それで目が痛かった。

 今日の朝の8時にガソリンスタンドを見つけ水が手に入るか聞いたら、Barに行けと言う。
そのBarに行ったら、水道の水をもらうつもりだったが、ミネラルウォーターを売ってくれる。
そのミネラルウォーターが1.5ℓで何と90ペセタである。
普通、スーパーではビールが1ℓで65ペセタである。また、ワインは1ℓで45ペセタである。
それだけミネラルウォーターは高いのである。
それにしても昨日のBarは2本のビールを飲んで100ペセタは安かった。僕からの儲けがあったのだろうか?

 3時ぐらいに、もう一店Barがポツンとあり、そこでまたビールを飲み、水をもらう。
ここでは普通の水であったが、ミネラルウォータよりかよっぽど美味しかった。

この日記は続く

================================================================================
筆者のホームページがあります。それは韓国とのビジネスサポートのものです。見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-603

2012-06-28 07:04:40 | 世界徒歩旅行記

================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
================================================================================

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-603

23)スペインを歩く

日記から-11

8月 11日(日曜日) 快晴

 Leridaという町を離れる。
今日は人影が少ないので、どうしたのかと思っていたが、よく考えると今日は日曜日である。
朝、9時にY.H.を出発する。
それにしても、このY.H.にはスペインの若い女の子が多いのにはビックリした。
それで今朝、Y.H.を出発する前で僕の体も服もまた汚れていないし、ヒゲも綺麗に剃ってあるからかであろう、女の子が僕にウィンクするのである。
そんな時は驚いてしまうし、僕もまんざらでもないのだなと思うのである。

 昨日歩いた距離が60kmは超えたと思っていたが、やはり64kmぐらい歩いたようだ。
だからか、今朝は出発するまで気分は疲れていた。
それにしてもオーストラリアでは毎日このぐらいの距離は歩いていたのであるから本当に大変であったのだなと思う。

 今日一つの低い丘を越えてから、平らな所に出る。
そこは牧場の様であるが、この辺りは乾燥しているのでまるで砂漠である。
Fragaという町に近づき、砂の丘と土の家が見えた時にはあのパキスタンの砂漠を思い出し、ここは回教の国かと錯覚をしそうだった。
その後町の中に入ったら、西洋の建物と公園などを見てやはりここはスペインなのだなと思い、錯覚は消えた。

 昨日の歩いている時に考えた酒の話しである。
今日も少し考えた中で、酒を飲むと感覚が鈍くなるが、自然の中で瞑想をしたり歩いて自然に触れていたりすると感覚が鋭くなるのとは大きな違いだと思う。

 今日は暑かった。
夕方、周りに人家のない松林を見つけた。この辺りではこの様な良い所はここだけである。
そんな訳で今日歩こうと思っていた距離には1kmほど短かったが、この中でテントを張ることにする。
やはり、自然の中は落ち着く、人家が近くにあると飼っている犬が吠えてうるさいのに今日はその声もしない。

 そう言えば、先ほど書くことを忘れた。昼に低い丘を越えた時の話である。
それは低い丘を登り切った所にBarがあり、そこからの周りの眺めはすばらしく最高であったのである。
周りに何もなくまるでアメリカやオーストラリアの砂漠の中のBarの様である。
そこを通り過ぎてしまうのは勿体無いので、そのBarで2本のビールを飲みながら休んでいると、客が入って来た。
その客は僕にタバコとビールをくれるのである。彼は気前がいい。何故ならヨーロッパの飲み屋では奢ってくれたことがほとんどなかったからである。
(そう言えばユーゴスラビアでは奢ってくれたことが一度あった。)
それでタバコはこの頃は吸わないので断ったが、ビールは喜んでもらう。
また、店の人に水筒(ペットボトル)に水を入れてくれないかと言ったら、「ここの水は飲めない。」と言われ、ミネラルウォータを彼は出した。
「それはいくらだ。」と聞いたら「やる」と言うのである。
これもまた気前がいいことである。やはりこのスペインは少し他のヨーロッパとは違い、面白い国である。

 この面白いというのはフランスの様に先進国の個人主義社会では他人を信用しない、気にしないというのとは違うからである。
この様な先進国では他人を気にしないのではなく気にする余裕がなかったり、責任がかかるので気に出来ないからかもしれない。
即ち、いろいろな余分なところに神経を使い、率直になれないというのが本当だろう。
そうではなく、東南アジアや中央アジアでは人がまだ単純で親切な人は非常に親切だし、そうでない人は暴力まで振るう。
ここで単純ということは悪いという意味ではなく素朴と言えばいいかもしれない。
この素朴な人々の方が僕には合っているように思えて仕方がない。

================================================================================
筆者のホームページがあります。それは韓国とのビジネスサポートのものです。見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-602

2012-06-27 07:26:21 | 世界徒歩旅行記

================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
================================================================================

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-602

23)スペインを歩く

日記から-10

8月 10日(土曜日) 晴れ

 今日歩いた距離が久しぶりに60kmを超えた。
最近少し休んでいる日が多いので、歩く必要があり長距離を歩いたのである。
そればかりではなく、道路の幅が広いことから、いろいろ考えながら歩いていると時間が過ぎるのを忘れ長く歩けたのであろう。
その様に歩いていても苦にならないから、面白い。

 今日、歩いていて考えたことは例えば、何故人は酒を飲んだり、麻薬をしたりするのだろうかである。
これは人為的に瞑想するのではないかと思うのである。
だから、酒を飲んだり、麻薬をすると周りが見えないし周りのことはかまわない自分の世界を作る。
寂しい人や一人ぼっちの人はよく酒を飲んだりし自分を見つけるが、その酒を飲んだ時は寂しさを感じない。
僕は歩いているのだが、瞑想をしているのと似ているからか寂しさを一回だって感じたことがない。
歩いている時は酒を飲んだ時のように自分の世界を作ることが出来る。
僕は不思議と人間の作った都会に来れば、特に酒を飲む。
それは人間が作り上げた不自然な社会に敏感に反応し、その嫌な社会から早く自分の世界に入り込みたいからではないかと思うのである。

 その他、酒を飲んで皆で話をしている時に、意見を戦わせると楽しいし面白い。
それは、自分の世界に入り、自分の考えに集中できるからであろう。

 また、酒を飲んだ時には不思議と体がリラックスできる。
同じ様に歩いている時も瞑想しているのと似ているので、考えは集中できるし、体はリラックスしている。
だから、歩いていて思ったほど疲れないのは、体には無理な力が入っていないからだろう。

 それでも人為的に作った自分の世界である酒からは、新しい考えが出にくいのではないかと思うのである。
それに比べ、歩きや瞑想などでは本当に自然に触れた中からなので新しい考えが生まれる可能性が大きいと思うのである。

 もう一つ酒を飲んだ時に感じることはその人を知るのには酒に酔った時の様子を見ればよく分かることである。
人は酒に酔った時にその人の現在の意思が現れることが多いからである。

 今日はY.H.で泊まる。

================================================================================
筆者のホームページがあります。それは韓国とのビジネスサポートのものです。見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-601

2012-06-26 07:23:10 | 世界徒歩旅行記

================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
================================================================================

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-601

23)スペインを歩く

日記から-9

8月 9日(金曜日) 快晴

 昨日から自分が変わったように思われる。
それは「歩く」ということが人間が出来る一番自然な形であり、方法であると思うのである。
それにより一番無理のない大自然に触れているので、その大自然が僕にいろんなことを教えてくれるからである。
それで少し変わったようにも思える。
とにかく、大自然の中で大きなエネルギーを受けている。これは歩く時の動くエネルギーもそうだろうし、多くの愛も受けているのである。
この愛に関しては自然からもだが、見知らぬ人からも多くの親切を受けている。
この様に自然からいろいろな恵みを受けるのには人間が出来る自然な方法だということは先ほども書いた。
それには歩くことの他、ヨガ、瞑想とか座禅などもその様な中に入るのではないだろうか。
この小さな地球のいろいろな自然に触れるのも、この地球に住む人間や動物がどのような人であり物であるか分かる方法でもある。
たとえば、中東の砂漠地帯では人が非常に熱しやすく冷めやすい性格になっているのも気候の影響であろう。
そんなことで環境や気候が分かればその地方の人や動物、植物の性質が分かるような気がする。

 それでも人が大きく人為的に変えなければ、根本的には自然はどこでも同じでそこから教えてくれるものは同じものではないだろうか。
即ち、心であり、愛であるのではないだろうか。
自分でも何を書いているか分からないし、言葉ではまとめられなくても、このごろ少し頭の中で分かってきたような気がする。


================================================================================
筆者のホームページがあります。それは韓国とのビジネスサポートのものです。見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-600

2012-06-25 07:04:56 | 世界徒歩旅行記

================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
================================================================================

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(スペイン)-600

23)スペインを歩く

日記から-8

8月 8日(木曜日) 快晴

 昨日の午後、やっと郵便物を受け取ることが出来たので、今日はバルセロナを出る。
それで今朝はY.H.で会った人々が別れを惜しんでくれた。
フランスの可愛い娘などは前もって待っていてくれた。僕も「もてる」ようになったのかな?
その他南アフリカの女の娘、フランスの可愛い娘の友達の娘、アルゼンチンの男のパブロ、その他3人の男の人達である。
この様に何人かの人々が僕を送ってくれて、感激である。
僕も人の心を動かすことが出来るようになってきたのかな?

 このところ一日ずつの「出費」をつけることを止めている。
今まで旅を始めてほとんどつけていた出費を今後も止める事にする。
この出費をつけていたのは後でどのぐらいの費用がかかったか知りたかったからである。
だが、これをつけるのは面倒だということもあるし、お金を無駄に使わなければ良いことである。
もう大体お金の使い方は分かって来たし、ほとんど同じだから出費を付けないのである。


================================================================================
筆者のホームページがあります。それは韓国とのビジネスサポートのものです。見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================