徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -409

2011-10-29 05:55:49 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -409

13)イランを歩く

日記から-63

1月22日(火曜日) 晴れ、曇り

 足は良くなって来たと思っていたのに、靴擦れした所がまた靴擦れし始めた。
参った! だから昨日より痛い。
何故同じ所に出来るのだろう。今までにはこの様なことがなかった。
これでは一体何時になると、この靴が馴染んでくれるのだろうか?

 昨日のZanjanという所を過ぎてから、今までにはなかった雑木が目に付きだした。
道路は川沿いになり、標高が下がっているように思う。丁度Valle(渓谷)の様である。
今まではこんなに雑木はなく高原であった。この木は雑木ではなく白樺かもしれない。
俺は森の中が落ち着くので、これからもっと木が多くなることを期待している。
川を下っているので、標高は下がっているのだが、雪の残っている量は多くなっている。しかも寒くなっている。

 ところで、明日にはMianeyという所に着きたいので、今日は45km歩きたいと思い焦る。
しかし、足がまた痛くなったので、非常に苦しい。

 夕方、カフェに入り食事をして、泊まらせてくれるか聞いてみる。
そこの男は英語が分からなく、始めは俺が何を言っているのかわからなかったようだ。
それでもやがて理解してくれて、泊めてくれることになる。
そればかりではなく、夕食とチャーイをくれた。ありがとう。

 カフェの人と話している時に持っている写真などを見せてあげた。

出費 450リアル

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -408

2011-10-28 08:03:48 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -408

13)イランを歩く

日記から-62

1月21日(月曜日) 晴れ、曇り

 足の靴擦れが少しはよくなって来ている。
あまり前のようには痛くなくなってきた。それで今日は40kmぐらい歩けた。
これは嬉しいことだ。この様に靴擦れは治りつつあるが、今まで痛さをカバーしようと足首に力が入りそこが腫れてる。
これは前にも書いたが、靴擦れをカバーするために普通とは違い、変な歩きになっているのである。
正しい普通の歩き方を早く取り戻さなければならない。
それにしても痛さが少しなくなったので、歩きが早くなったことは嬉しいことである。

 今日は昼飯をカフェで食べたら、550リアルだった。
テヘランで換金して今後トルコに入るまでの一日の平均の出費は一日1000リアルぐらいに考えている。
昨日は非常に多く使ったし、今日の昼食があまりにも高かったので、カフェで夕食を食べるわけにはいかない。

 そんな訳で夕食をカフェで食べないから、そこで泊まることもできない。
即ち、今日はテントで寝ることにする。幸い、今日は2~3日前のように寒くないようだ。
それでも夜中は寒くなるだろうな。。。。

 夕食を作るのだが、水を持って来なかった。
それで、テントの回りにある雪の綺麗だと思われる所から雪を集めて沸かしスープを作る。
だが、出来上がったスープには少し砂が混じっていたようで、ジャリジャリしている。

 
雪が少し降って、道路以外はなかなか雪は溶けない。

出費 550リアル

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -407

2011-10-27 07:57:52 | 世界徒歩旅行記

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -407

13)イランを歩く

日記から-61

1月20日(日曜日) 晴れ

 昨日はラッキーなことにカフェ(ドライブイン)に泊まれて良かった。
そこには他にも一組のトラックドライバーが泊まっていたが、この辺はよそ者には厳しいように見える。
何故なら、今日着いたZanjanという町のホテルでもそうだった。
それは安い宿に泊まろうと思って、そこを訪ねると満員だと断られたことからもから感じる。
その安ホテルはどう見ても満員だとは思えないのだ。
仕方がなく、良いホテルを探し泊まることにした。そのホテルはシングルが1500リアルである。
それでも、その価格はバス、トイレが付いていない価格である。

 ホテルにはシャワーさえないので、ハンマム(銭湯)に行こうと思ったが、靴擦れの足がまだ悪いことから、部屋で体を拭くことにする。
幸い、部屋にはシンク台があり、お湯が出るのである。
この様にこのホテルは少し不便を感じているが、ホテルに泊まっている人が良さそうなので少しは気が休まる。
その泊まっている人とは土木技師であり、俺が専攻した学科であるからか、気が合うのかもしれない。

 今日は昼も食事をしたが結構高かったので出費が多くなった。

出費 2530リアル

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -406

2011-10-26 08:22:22 | 世界徒歩旅行記

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -406

13)イランを歩く

日記から-60

1月19日(土曜日) 晴れ

 外は夜の内に雪が積もっていた。
だから、昨日はテントを張らなくて、カフェに泊まって良かった。カフェの部屋の中は暖かく本当に良かった。

 ところで、昨日は従業員の人々と一緒に寝た。
皆の仕事が終わってからカフェを閉め、皆と一緒に寝たのだが、従業員は結構若いというか子供が多いので、修学旅行のような騒がしさがあった。
本当に彼らはまだその様に遊びたい年頃なのにレストランで働かなくてはいけないのは悲しい話だ。
それでもまだイランはいい方でバングラデシュやインドはもっと子供たちが苦労をしている。
東南アジアも同じ様に子供たちが苦労をする。
そう考えると日本とは何と平和な国なのだろうか?ほとんどは中学校までは卒業することが出来る。
その中学まではいや高校卒業まで働かなくて、その後の人生について少しでも考えることが出来るのである。
それに比べ、このような子供たちはただ働き、人生について考えることや暇がない様に思う。

 こうして考えていると「教育」とはということを考えてしまう。
今思うには教育とは暗記をするのではなく、人間とは一体何なのかを考えられ、広い目で見れるような物でありたい。
現在、教育によって得た教養は仕事についたりする要素になり、ご飯を食べるための手段になっていると思う。
人生について考えられる素養としてでも良いからいつも勉強したいものだ。

 雪が昼まで溶けることなく5cmぐらい積もっていた。
その後は道路がグチャグチャになり非常に歩き難い。それだけではなく、風を気にして歩いている。
それはトラックや車が跳ね上げるシブキを避ける為である。歩くのを道路の左側から右側へと移動する。
今日は特によく風の向きが変わるように思う。
昼を過ぎてからは温度が少し上がり、道路がドロドロになって本当にひどい状態である。

 Yusoabadという所に着いて、今日もカフェに泊まる。
そのカフェは始めは泊めてやらないと言っていたのだが、食事をしている時に英語の出来る人と話をしていたら、その人を通じて店のオーナーも折れてくれた。
ありがとう。
これから先もすべてのカフェが泊めてくれるとは限らない。そう考えていかなくてはいけない。
とにかく、今日もありがとう。

出費 800リアル

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -405

2011-10-25 07:49:37 | 世界徒歩旅行記

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く (イラン) -405

13)イランを歩く

日記から-59

1月18日(金曜日) 快晴から曇り

 昨夜はやはり寒かった。
あれだけ、いろいろな物を着込んでも寒く、眠りが浅かった。
今朝は昨夜にもまして寒いようだ。

 昨日のテントを張った所はテントの下の土の部分が体の温かさで、溶けて泥がテントの底に着いていた。
だから、テントを片付ける時に着いた泥を落とすのに一苦労する。


 今日はこの厳しい気候に比べれば人々は俺に対して親切なように感じる。
例えば、Abharという所での朝食の時、店の親父は少し多くお金を取ったかもしれないが、感じが良かった。
また、その店を出てすぐに一人の男がチャーイを飲みに誘ってくれた。
彼が奢ってくれるというチャーイ屋に行くと、そこに来ていた客達の感じが良いものだった。
だから、そのチャーイ屋のヒトトキが大変気持ちよく良かった。

 その後も昼食を奢ってもらう。
その時はその店を通り過ぎようとしていたのであるが、そこの男達が来いと呼ぶので、そこに行ったのである。
男達は「この後カフェがない。」と言うので、昨日はカフェがなく食べられなかったことがあったからここで食べてから行こうと思った。
その昼食を彼らが奢ってくれたのである。
この後、歩いているとカフェはあった。男達の言ったのは俺をその食堂に呼ぶホウベンだったのだ。

 夕食時はカフェがあったおかげで、今日はカフェで泊まることになる。
今日は昨日と違い暖かい部屋の中で泊まることができる。ありがとう。

出費 700リアル