徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-328

2011-07-31 07:54:37 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-328

12)パキスタンを歩く

日記から-25

11月2日(金曜日) 快晴

 昨夜は夜中にまた下痢であった。
それでか今朝は早く目が覚めたが、動く気があまりしない。
それでも出発したら、やはり昼間は歩く速度が遅く、足が重い。だから疲れる。
何が原因だろう?約一週間前に下痢をしてその中に虫がいたのを思い出す。
あの時、体に残っていたその虫が成長して、インドの時のように俺の体を苦しめているのではないだろうか?
今日は歩き始めて33km辺りから後がきつく、特に最後の10km以上が非常に辛かった。
そのころ、一度休んだのだが、再び歩き出す時の辛さは本当にインド以来のことである。

 
何だか絵になるおじさんである。砂漠の中にポツンとある家とおじさんと俺のバックパック。

 今朝は昨日よりか寒さは和らいだようだ。それは少し海抜が下がってきたからだろうか?
今日の30km歩いた所辺りから山から離れ、平らな水のない河の川岸と言ったらいいのだろうか、その様な所を歩いている。
山はあってもなだらかな山である。この後、クエッタまでは起伏がなくこの様な景色であろう。

 今日はとてもテントを張るところを見つけるのが大変であった。
それは場所が見つからないのもあるが、俺の体が弱っているのもある。
今日は下痢を8回はしている。

出費 4.00パ ルピー

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-327

2011-07-30 07:06:59 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-327

12)パキスタンを歩く

日記から-24

11月1日(木曜日) 快晴

 Ziarat を離れる。
この街は避暑地であるので夏には人が多いが、今は人がいなく寂しく、何もない。
夏は外人客なども多くいて大変賑わうのではないだろうか。
この町を離れるとすぐに人家がなくなり、グット寂しくなる。

 それにしてもリンゴをくれる人が多い。
リンゴを持ち切れないほどもらうし、あまり多く持っているとバックパックが重たくなるので、断るのが大変である。

 手といわず、足といわず体全体の皮膚が乾燥している。だから、皮膚が乾燥して白い粉を噴いている。
これは他の人が見ると風呂(シャワー)に入っていない様に見えて、「見っとも無い」と思うのは俺だけなのだろうか?

 夕方、ホンダのバイクに乗った若い男がヒツコク俺を家に泊めてやると言って来た。
俺はテントの方が気楽でいいので、断ってしまった。
それに、後3日間でクエッタという町に着きたいから少しでも距離を稼いでおきたいからでもある。

出費 8.00パ ルピー

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-326

2011-07-29 07:04:00 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-326

12)パキスタンを歩く

日記から-23

10月31日(水曜日) 快晴

 今朝は寒い朝である。
何故なら水が凍っているからである。それで今日は長ズボンで歩く。歩くのにはこれで丁度良い。

 Ziarat という所に着く。
ここは何もない所である。ドライフルーツの店に行っていろいろ買うつもりであったが、種類があまりない。
それでピスタシオ(ナッツの仲間)だけを売っていたので、それを買う。
その後、それだけをたくさん食べたから、腹を下してしまった。参った!

 今日はこの村に泊まることにした。ここには昼ぐらいに着き、十分ゆっくりする時間がある。
心に余裕があるからか、ホテルの人々、村の人々の皆に同じ質問をされたが、それにチャンと答えた。
それだからだろう、人々は親しく話しかけ、親切である。それでか俺は誰でもが良い人に見える。
この様に、自分が初めから良いものを出せば、相手は良いものを出してくれる。
人間は鏡であると思うのである。

 今日は泊まったレストハウスで洗濯をした。
それで、夕方を過ぎると気温が下がり、洗濯物が氷ってしまったのには参ったな!

出費 71.25パ ルピー

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-325

2011-07-28 06:21:10 | 世界徒歩旅行

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-325

12)パキスタンを歩く

日記から-22

10月30日(火曜日) 快晴

 少し寒い朝である。
だんだん高地に来ているから、寒くなって来ているのであろうが、山を登ってきたという感じはない。
今は昼でも影に入ると寒いくらいである。それでも日差しは強い。

 昨日、テントを張った所はヒノキが少し生えている所であった。
この辺ではというか、この国ではこの木を始めて見た。この国にもヒノキがあるのだなと思うのである。

 オアシスの様に砂漠の中に突然あるリンゴ畑の横を通った時に、人々が呼ぶのでそこへ行くとたくさんのリンゴをくれた。
そしてその畑で少し休んで入るとポカポカと暖かく非常に心地が良い。
彼らと話をしていても親切で、ここは平和だと感じ、この間の殴られ、叩かれた事件は嘘のようである。

 この後、オアシスのような所に流れる小さな水路(幅が50cmほど)で小さな魚を見かけた。
俺は釣り針と糸だけ持っているので、その針にルティー(パキスタンのパン)を小さく切って着け、釣りをして見る。
そうすると不思議にすぐに簡単に釣れるのである。

 この時にニュージーランドでのことを思い出す。
ニュージーランドでも川幅は1mもないような川に30~40cmのトラウト(マス)が見えたので、糸にスプーン(釣り用のルアー)を着けて投げた。
その時はロッド(竿)を持っていなかったので、魚のようなアクッションをつけられなかったからだろう、魚を釣ることができなかった。
だから、魚を釣るということは難しいことだと思っていたのである。

 ところが今日は5分もしない内に15~20cmの魚が3匹釣れたのである。
それでもそれ以上釣ってもいけないと思い止める。
それは多く釣っても食べずに殺してしまったら、可哀想であるからである。釣った3匹は今日の夕食にする。

 この魚を釣っている間に人が通り過ぎると「こいつは何でこんな魚なんか釣っているのだろう。」という顔をしているのである。
それはこの国の人達は肉は食べるが、魚は食べないからであろう。

 さて、その釣った魚であるが、腹を割き内臓を出して開きにした後、一つしかない鍋で焼いて食べた。
この魚はハヤの様な魚でその様な味がした。

 ところで、リンゴをくれた人のことを思い出した。
その中にはおじいさんがいて、彼はピストルを持っていた。彼は俺にそれを見せてくれた。
このおじいさん以外にもライフルを持っている人を見かけたので、この国では武器は誰でも持てるのであろう。
この国の人の性格からすると簡単に使ってしまわないか心配だ。とにかく、人にはそれを使わなければいいのだが。。。。

出費 0パ ルピー

 


12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-324

2011-07-27 06:46:07 | 世界徒歩旅行記

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(パキスタン)-324

12)パキスタンを歩く

日記から-21

10月29日(月曜日) 快晴

 
ドライフルーツの店、いろいろな野菜を乾かしてあり、面白い。

 この辺りのValley(谷間)は水がある。だから、山には緑がなくてもそこには人間が作った緑があるのである。
この辺はその様に手をかけなければ草木は育たないところである。
面白いことには水が土俵に出てなく、地下に水の道が通っているところがあるのである。
この地下の水の道は所々地表に穴が開いている所から、中を見ることが出来るのである。
これは大変興味深いことである。

 クチビルがまた荒れ出した。
オーストラリアの時の様に空気が乾燥しているので唇が荒れる。このままでは荒れているところから血が出てくるのではないかと思う。
何かの対策を取らないといけない。

 朝、昨日のモハメッドアリーと彼のパートナーとチャーイを飲み、レストハウスを出発する。
彼らとはまた、彼らの住んでいる所で俺が少ししたら通るクエッタで会えると思う。楽しみだ。

 昨夜は寒く感じたのに、今朝はそれほど寒いとは思わない。
昨日のドライフルーツと米と砂糖をこのLorlaiを出る前にまたたくさん買った。
モハメッドアリーはそう言えば、このドライフルーツは胃を壊しやすいから食べ過ぎるなと言っていた。

 今日はゆっくり歩く。
Sinianiという所まで行けば今日は十分だと思ったので、そこを過ぎてからはノンビリ歩く。
余裕があり、今日はよかった。

出費 25.75パ ルピー