徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-86

2010-11-12 06:55:31 | 世界徒歩旅行記
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(タイ)-86

3)タイ編

日記から-50

1月6日 (金曜日) 快晴

 昨日の最後から旧道の国道1号線であり、国道104号線でもある道を歩いている。
昨日泊まった村からTakという村まで人家がない。
こんなことで飯を食べられなかったから、腹が減る。それでも朝はバナナを食べたおかげで何とか30kmを歩けることが出来る。

 村がないからこの辺りはジャングルである。なんだかトラが出てきてもおかしくないように思える。
その代わり、車と人がいないので、静寂がある。この感覚は久しぶりである。それを楽しんだ。
オーストラリアの砂漠でのように人や車との煩わしさがない一時を過ごすことが出来た。
こんな状態なので自炊のための燃料は何時も確保していなければならないだろう。
また、今後は食糧や水も少しは持っていた方が良いであろう。

 Takという町に着く。その時間は午後1~2時ぐらいである。
今日はここで泊まろうと安いホテルを探す。トイレとシャワーがついて50Bと安く、嬉しい。

 ホテルに落ち着いて、寝袋を見たら昨日の蚊取り線香でそこに穴が開いているのを発見する。
横に置いてあった蚊取り線香に、寝袋と一緒に寝返った時、接してしまったのであった。
今までこの寝袋には大変、お世話になっていたので非常に心が痛い。
また、これからもこの寝袋にはお世話にならなくてはいけないから、もっと大切にしなくてはいけない。
一応、これ以上ダウンが出て行かないように、寝袋の応急手当はしておこう。

 ホテルの近くには市場があり、シャワーを浴び、すぐにその市場に下りて行った。
酒を買い、いろんな物をツマミ食いして、楽しく過ごす。

 このTakという町は国道からは一見、何もない町のように見えるが、国道を離れると細い道がいくつもあり、しかも町には市場までチャンとあるのである。
こぢんまりとした良い町であり、面白い町である。

 今日、帽子を久しぶりに洗う。この帽子は日本から持って来たもので、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールから今まで使っている。
それで日光に焼け、色があせて布が弱くなっていて、今日の洗濯で破れてしまった。
この調子では今後もっと穴が大きくなっていくであろう。

 タイのこの辺の人々の中には頭に白い布を巻いている人がいるのを見かける。
インドのように綺麗に巻いているのではなく、適当にまいているという感じである。
とにかく、この頭に布を巻く習慣はインドから来たもので宗教に関係しているものではなかろうか。

 Takの町に流れる川の川原で夕日の沈むのを見ながら酒を飲む。川では人々が食器を洗ったり、水浴びしたりしている。
俺はどちらかというと夕日を見ているのだが、水浴びしている人は見られているようで嫌な様である。
俺はそんなつもりで見てはいないのだ。

 それにしても、タイやマレーシアのように水浴びする時にパンツをはいたままでするのは好きではない。
それは体の隅々まで洗ったという感じがしないからである。
女はサラームという布の筒を胸まで巻きながら水浴びするのだが、体を洗った気がするのだろうか?
Watでも外で水浴びをするのだが、モンクなども袈裟のまま水浴びしたり、タオルを巻いたりしてする。
俺などは面倒なので、結局素っ裸になって体を洗い、拭いてしまう。

 夕食はいろいろな物を食べた。名前は全然分からない。
ただ、手で指すだけである。声に出すとタイ人でないことがばれるからで、指で1人前であることと物を指すだけである。
これだけで結構、タイ人のように見られている。こんなことで今日は結構1人の時間を楽しんだ。

 そういえば、ホテルに泊まるのは昨年の12月22日以来のことで16日ぶりである。

 出費130B