12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-243

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-243

9）再びインドを歩く

日記から-25

7月12日　（木曜日）　曇りのち晴れ

　朝はすごく調子よく歩く。
今日は午前中に一回も休まずに20ｋｍ以上歩いてしまった。本来の歩きに近づいた感じである。
それと言うのも、午前中は曇っていて風もあり一番良い条件であったからである。
考えて見れば、昨日の午後は3～4ｋｍ歩くのがあれほど苦しかったのだが、朝になると長く歩けるというのは不思議である。
それにしても、このところの俺の状態は晴れで暑い午後に歩けなくなるというのが不思議でしょうがない。
何故なら、暑いのはオーストラリアの方が暑かったのに、その時俺は一日70～80ｋｍ歩くことも出来たのであった。
それを考えると、体力がなくなったのか、体の調子が悪く病気なのかだろう。

　昨日は一日中、長く歩こうと距離のことばかり考えていたが、今日は昔の楽しかったことなどを思い出しながら歩いた。
少し余裕が出ると本当に良いのだが、とにかく、今日は非常に楽しかった。

出費　22.40ルピー

 

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-242

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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-242

9）再びインドを歩く

日記から-24

7月11日　（水曜日）　快晴

　昨日に引き続き今日も晴れである。午前中は雲一つない快晴である。従って、暑い。
今日は昼飯を早く食べ、早めに一休みしてしまったので、後がつらい。
まだ比較的涼しい午前中の内に多く歩いておけば、後が楽であるのに、今日は真昼に多く歩くようなことになってしまったのである。
従って、今日の午後はバテて、やはり3～4ｋｍ毎に休みを入れていた。
体の調子が悪い。

　朝からインド人に対して腹を立てた状態で接している。
これではいけないと思っているのだが、それが出来ないのも自分に対し腹立たしい。
そんな中一度、インド人達に話しかけられたのだが、無視して歩き続けた。
その話しかけた人々の中に子供がいて、そいつが石を投げ俺のバックパックに当たったのである。
その時、俺は周囲にいた人に誰が石を投げたのかを聞いたら、すぐ前にいた人が「俺だ」という仕草をするのである。
俺は子供が石を投げたのを知っていたが、そいつはもうすでに遠くにいたので、追いかけることも出来ないことを知っていた。
彼が冗談かもしれないが、「俺が投げた」と言ったので、彼を思いっきり締め上げてしまった。
その後は彼も本当のことを言い「子供がやったのだ」と言うのだがすでに遅かった。
彼はとばっちりを俺から受けたのである。俺は子供を追っても駄目なので、彼が俺のストレス解消の餌食になったのである。
そんな事があって、また、俺が歩き出して子供達はまた俺に石を投げるのであるが、今度は俺が怖いので、子供達は近くに寄れない。
それで、その後は俺に石は当たらなくなった。
しかし、この旅で本当にケンカしそうになったのは俺にしては初めてではないだろうか。

出費　16.25ルピー

 

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-241

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-241

9）再びインドを歩く

日記から-23

7月10日　（火曜日）　快晴

　今日は一日中晴れていた。そのわりには風が強いのである。
あの蒸し暑さが風のおかげで少しはましである。その風がおまけに一日中吹いていたのも助かる。
それでも昼からは暑いので、歩きが大きく遅くなり距離が出ない。やはり歩きの勝負は午前中で決まるようだ。
昨日は11ｋｍしか歩かなく休んだので、今日は足が軽く感じる。足の裏も比較的ましである。
今の問題は体の調子が悪いだけである。この風邪の様な病気は体が弱ったらすぐに出てくるようである。
今日は45～46ｋｍを歩いたのであるが、出来るだけ体を休ませて上げたい。

　今日はその45～46ｋｍの所にうまいことダバ（ドライブイン）があった。
このダバを見つける前にある人に「先にダバがあるか？」と聞いたら「この先にダバはない」と言っていた。
それが44ｋｍ歩いた地点であったのである。後1～2ｋｍ歩いたらそれがあるのに何故「ダバはない」と言うのであろうか？

　その時は後7ｋｍ歩いて次の町Etawahまで行かなくてはいけないと思っていたが、歩いてみるとすぐにあったのである。
この様に最近は適当に道を教えてくれる人が多くなったようにも思える。

　今日は俺がインド人に対して良い感情を持てない。だから、話しかけられたら、常に怒っているように答えてしまう。
俺自身、感情を抑えて話せたら良いのにと思うのだが、そうは行かないのが俺の本当の気持ちである。
これは俺が病気がちだからだと思うが、残念だ。

出費　16.50ルピー

 

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-240

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-240

9）再びインドを歩く

日記から-22

7月9日　（月曜日）　曇り、晴れ

　昨夜は夕方に雨を浴び、体を酷使したので、やはり熱が出た。
昨日、夕食はあまりにも疲れていたので、食べずに寝てしまった。夜中に何回となく目が覚めてションベンに行った。
その時は足元がフラフラであった。何度も目が覚めるので夜が非常に長く感じた。
その夜中の何時だったか分からないが少し食事をした。
（このところ時計など見たことがないし、昨夜は寒気がするので時計を出してみようとも思わなかった。）
その食事をした時は少し熱が下がったように思う。何故なら、熱があれば食べようという気が起こらないからである。

　夜中は熱があったので、汗を出す為に冬でも使える寝袋を被り寝ていた。
だから、熱は少し下がったが、今朝は体がだるい。それでも歩くしか今はないと体に言い聞かせる。

　歩き始めて、11ｋｍの所にインターナショナルゲストハウスがあり、そこを訪ねたら、タダで泊めてくれると言う。
体の状態が悪いので、一つ返事でありがたく泊めてもらうことにした。
本当にありがたいことである。

出費　14.05ルピー

 

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-239

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く（再インド）-239

9）再びインドを歩く

日記から-21

7月8日　（日曜日）　曇りのち雨

　今日は体調が悪いので少し出発を遅くした。朝からそれほど気にならない小雨である。
その内に雨は止んだが風が吹いていたので、大変歩くのに良い午前中である。
その午前中に26ｋｍを軽く歩き、それほど疲れはしなかった。この調子で行けば風邪も治るのではないかと思う。

  それで昼からは少し日が出て蒸し暑くなってきたが、体の調子よくなって来たついでに今後この暑さにもっと慣れなければならないと思った。
だから、無理して蒸し暑い中を長い距離を歩くように我慢して歩き続けた。
ところが、最後の7ｋｍぐらいから強い雨が降り、おまけに雨宿りをする屋根が見当たらなかった。
それで体はビショ濡れであり、おまけに風が吹き雨は降り続いた。
あれほど2～3日前までは暑くて動けなかったのに対し今日の最後は体中が濡れて冷たく動けない。
俺の体が酷使されてかわいそうである。これでは風邪など治るわけがないだろう。

出費　11.15ルピー