徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-824

2015-05-29 08:27:28 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(トルコ)-443

14)トルコを歩く

日記から-19

2月26日(火曜日) 晴れ

 今朝は晴れたので非常に寒かった。
それでも顔に水が付いても氷ることなく歩けて良かった。昼ぐらいからは風がない時には少し暖かさを感じることもあった。
嬉しい一日であったのだが、、、、、、

 今日も一つの事件があった。それは我々では考えられないような冗談のようなことであった。
早い話が犬が僕を噛んだのである。それは小さな村を過ぎる時に起こった。
犬はそこに行く前から吠えてはいた。今までも犬が吠えてもその犬に対処する方法があったので、気にしてはいなかった。
今日は2匹が一緒にやって来てそのまま僕に噛みついて来るのである。右足の太ももの付け根の外側を噛まれた。

 普通、犬は人に噛み付く前、吠えて、威嚇しながら様子を見るのである。
そう思っていたので、僕はこの時も噛まれるとは思っていなかった。吠えてきた時に対処できるからである。
しかし、今日はその様子が違って、犬が見えた後、そのまま走って来て噛むのである。
それでも今日は一回噛まれただけですんだのはまだ良い。
僕の推測では多分、犬の主人が「噛めと!」命令したから、犬はその様に行動したのではないかと思うのである。

 この後は村の人が出て来てチャーイを出して飲もうとか言うのであるが、自分の村の犬が噛んだことに対して何も話がない。
とにかく、家に連れて行かれズボンを脱ぎ、噛まれた部分を見たら犬の歯型が残っている。
消毒をすること破れたズボンを縫ってほしいことを伝えたが、消毒は簡単にしてくれただけである。
服が破けていると言っても何とも気にしていないようだ。僕のジャケットも犬の爪で破れたのであるが誰も縫おうという奴はいない。
結局、糸と針を渡されて自分で縫う羽目になる。これはあのトラックとの交通事故と同じである。
被害者が何の保護も加害者からの謝罪もないのである。何故、僕が服を縫わなければならないのだ。
本来は犬の主人が服を縫わなくてはいけないことだ。この様なところがトルコの嫌いなところである。

 この様なことがあり、今日も歩く気がなくなっているのであるが、その後7km歩きレストランに着く。
そこでは今日、泊まって行けと言うのである。何ともいろいろな人がいるものである。
今日は32km歩いただけである。しかも、まだ3時でゆっくり出来る。

 Kizilagiという所で泊まる。
本当はEruzincan からSivasまでを6日間で歩こうと思っていたのだが、これでは7日間かかりそうだ。
非常に寒いしまたいろいろな事件が昼にあるので仕方がないかもしれない。
その様に昼に事件があってもそれを取り返してくれるような親切な人が夜、泊まるレストランで起こるのも不思議である。

出費 500リラ

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筆者は現在、韓国に在住して、以下の様な韓国ビジネスサポートをしています。韓国に関して聞きたいことがあれば、そのホームページをご覧になり、お聞きください。

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世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-823

2015-05-28 08:19:58 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(トルコ)-442

14)トルコを歩く

日記から-18

2月25日(月曜日) 雪

 今日の天気は雪である。その非常に寒い状況が分かる表現があった。
それは風がない時はまだいいが、特に風が強く前から吹く時は顔に一旦雪が当たり一度はそれが溶ける。
その溶けた水が顔の上や眉毛やまつ毛の上で再び氷るのである。
その他にも顔の下で首に巻いてあるマフラーの上側のところが氷る。それも少しだけではない。
また、目に雪が入り目が痛い。それに目玉の前のまつ毛が氷るので前が見えやしない。

 歩いている時はこの様な日ばかりなのか?寒いし冷たいのだ。良いことがない。
(ついてないという割には昨日も一般の家庭で泊まっているし、朝食も貰っている。
他にも他のレストランでチャーイとかスープを貰っているのである。)

 今日は寒いので38kmで止めることにした。
「HOTEL」という看板だけがある所に今日は泊まる。ここの部屋は寒いし、部屋には電灯がない。
それでもとにかく、今日も一日が終わった。

 足のことである。
足の右側のカカトの上にまたマメが出来た。一昨日で完全に足は治ったと思っていたのに何てこった。
昨日はその部分は何ともなく良かったのだが、今日は同じ部分にまたマメが出来た。
寒さの上にこの靴擦れまで出来て先が思いやられる。
雪の上を歩くので、滑るから時間がかかり歩きにくい。だから、余分な所に力が入りマメがまた出来たのであろう。

出費 700リラ

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世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-822

2015-05-27 08:56:51 | 世界徒歩旅行

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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(トルコ)-441

14)トルコを歩く

日記から-17

2月24日(日曜日) 曇り、雪

 やはりこの様に曇りの天気の方が暖かいようだ。
快晴だと頭を締め付けられるように寒いのだが、今日はその様ではない。

 Eruzincanのこのホテルには若い学生がイスタンブールから帰って来て働いていた。
彼が英語を話せることから僕はこのトルコのいろいろなことを聞いた。また、彼にトルコ語も少し教えてもらった。
それはこれからのトルコの旅に大いに役立つことであろう。

 今朝は自分で朝食を作り、食べてホテルを出発である。
このEruzincanの街を過ぎる時は歩きやすかった。考えてみると今日は日曜日であり、車が少ないからであった。

 今日、30km歩いた所に今日最初のレストランがあった。
そこで、次のレストランはどのぐらい先なのか聞いたところ25kmであるという。
それで今日はこのレストランに泊めて貰うことにする。このトルコに入ってもまだまだ人が住んでいない所があるのである。
これがまだ夏に歩くのであれば、何処でもテントを張れるし、水も手に入れられるようである。
今はとにかく寒いので、僕の持っている夏用のテントではどうにも対処できない。

 足はやっとであるが、ほとんど治りかけている。
歩きが楽になって来た。だから、今日30km歩いたが、一度も休まずに歩けた。
しかも、そんなに疲れはしなかった。

 夕方までの間、レストランに遊びに来ていた男が笛を吹いていた。
その笛は縦笛で先の方はラッパのように広がっている。それを長い間、吹いていたが、その音色がいかにもトルコの雰囲気が出ていて良かった。

 その後、寝ることになるとレストランで寝るのではなく、裏の家に寝かせてくれるというのである。
そこは普通の家であり、主婦がいて子供がいておばあさんがいる。
その婦人が手製のヌン、多分牛の舌を煮込んだ物、肉、そしてムスタ(ヨーグルト)を出してくれた。
夕方、レストランではヌンと卵を食べていたので、ここでの食事は実に腹がいっぱいである。
それにしてもヨーグルトは美味しかった。
それに婦人がいて、2人の子供をおばあさんがあやしているこの家庭の雰囲気が大変よかった。
今まで何処の国でもそこの一般の家に泊まれることがあった。それ自体が感謝であり、その国を知る上で良い経験である。
今日もこの様な機会があり、ありがたく思っている。

出費 500リラ

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世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-821

2015-05-26 07:24:58 | 世界徒歩旅行

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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(トルコ)-440

14)トルコを歩く

日記から-16

2月23日(土曜日) 晴れ

 今日は寝坊してしまい。歩き出す機会を失ってしまった。
外はやはり寒い。ラジオはこの辺りでマイナス15度であり、Eruzurmではマイナス35度であると言う。
そう聞いたら、やはり僕はそこを通ったことを考えると、マイナス30度ぐらいの中を歩いていたのであろう。
この後も山を越えるのでマイナス20度は超える時がまだあるであろう。
そんな訳で今日も歩くのは止めてしまう。明日はどうしても歩き出すぞ!

 昼はやはりハンマム(風呂屋)が初めは女であり、男は夜6時からであるのでる。
昼のもてあそぶ時間があまりにもあるのも、もったいない話である。
それで、仕方なく、このEruzincanの街を見て回る。この町は小さい良い街である。

 夕方になり、待ちきれずにビヤホールに行く。そこで長い間、飲んでいたが、あまり酔わない。
その飲み屋は雰囲気がいいので、それでもズ~とそこにいた。
ただ、そこにいるのもいけないので、お金を払い帰ろうとしたら、厨房の方から僕を呼ぶのである。
本当に僕は普通の旅行者とは思わないのか?呼ばれた所はビールを出したりスナックを出したりする所である。
普通のお客はこんな所には入れないと思うのだが?そこでこの店の人とタラフクというか、それ以上に飲み、食べた。
言葉が通じるわけではないのだが、食べて飲むのは同じである。本当にありがとう。
この飲み屋では僕はどういう訳か空手の達人になってしまった。本当かよ!

 僕は何てついているのだろう。今日は歩いていないのにこの様に人との触れ合いがある。
嬉しいことだ。これが本当の旅ではないかと思うのである。
歩いている時はバックパックの大きな荷物を担いでいて目立ち、人が珍しがって話しかけて来ることがある。
それでいろいろ面白い事が起こるのだが、今日はその様な物をホテルに置いてあるので、目立ちはしないのだが、、、
とにかく、人々との触れ合いはうれしいことである。

出費 3000リラ

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世界一周、徒歩旅行-シンガポールからヨーロッパまで歩く編-820

2015-05-25 08:50:10 | 世界徒歩旅行

発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの約15,000kmを歩き終わり、1983年10月10日から1985年9月27日まで約2年間シンガポールからポルトガルのヨーロッパ大陸最西端であるリスボン近くのロコ岬まで約19,000km徒歩で横断。

12、シンガポールからヨーロッパまで歩く(トルコ)-439

14)トルコを歩く

日記から-15

2月22日(金曜日) 晴れ

 あまりにも寒いので今日は歩くのを止める。(軟弱者だ!)
ベッドの中で今日はズ~と寝ていた。
夕方になりハンマム(風呂屋)に行こうとホテルを出る。本当に寒い。
ハンマムでは男は6時から入れることになっていて、その前は女の時間だと言う。
仕方がなく、ホテルに帰りボケ~とまたしていた。

 その後はあまり使っていない小さくなるダウンのジャケットを久しぶりに着て再び外に出る。
今度はビヤホールに行く。
ここは何だか前に通ったEruzurmに街の感じが似ている。
ここの人は結構、人々がヨソヨソしい様に見える。それでか?あまり親しくなれない。
そのビヤホールで4杯飲み、魚のつまみを取り、1050リラである。結構高くついた。

出費 2080リラ

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