今日、8月9日は長崎に原爆が投下された日。
そして、6日は、広島が被ばくした日でした。
前にも書いたかもしれませんが、私が原爆というものをはじめて知ったのは、小学生のとき、たしか2年か3年生の時。
教室に置いてあった、「はだしのゲン」という、広島の被爆者でもある中沢啓二さんのマンガを読んだ事でしたね。
読まれた方も多いと思いますが、被ばくの描写がとてもリアルで、小学生だった私には、とてもショッキングでした。
夜、寝る時に、マンガの場面が頭に浮かんできて、なかなか寝付けない時もあったものですが、そんな時は、何故かドラえもんを思い出して、怖さをまぎらわしていたのを憶えていますね。
もう少し大きくなった時に、どこでだったかは忘れましたが、原爆パネル展があって、その時にはじめてマンガでない被ばく写真を見たんですが、それがまたショッキングで、それ以来、そういうものを見たり、ふれたりすることが、極端に怖くなってしまって、原爆ドームの写真を見るだけでもダメみたいになりました。
中3のときに、修学旅行で広島に行く事になったんですが、正直、とても嫌でした。というか怖かったです。
広島というと、焼け野原の写真しか知らなかったんで、広島の街はまだあんな感じだとまじめに思いこんでいましたね。
そんなはずないのですが、それくらい広島に行くのに緊張してました。
平和公園にある原爆資料館に入る時は本当にドキドキして、あの頃は、視力がとても落ちていて、少し離れるとボヤーっとしてよくわからない事を良い事に、ほとんどまともに見ませんでした。それではいけなかったんですが、あの時はどうしても直視できませんでした。
ちゃんと向き合えるようになれたのは、高校生のときで、民青同盟に入って、いろいろと学習したりするようになってからでしたね。高3の時の文化祭では、たくさんのパネルを借りて、「戦争展」をやったりもしました。
毎年、広島、長崎で開催されている、原水爆禁止世界大会にも何度か参加させてもらい、いろいろな交流や体験をしました。
1999年に長崎に行って以来、もう10年以上被爆地を訪れていませんが、その間に、子どもが生まれて、先月で11才になったわけですが、そろそろ一度子どもと一緒に被爆地を訪れてみたいなと考えています。
私が子どもの頃と比べても、今の子どもたちは、戦争や原爆の事に触れたり考えたりする機会がなくなってきているように感じます。私が小学生の頃は、夏休み中の8月6日は登校日で、平和や原爆の事を学ぶ機会がありました。その時に、「原爆許すまじ」や「青い空は」「夾竹桃」などの歌を憶えたように思います。
学校では、人権や差別の問題とかがさかんに取り上げられますが、戦争や平和の事は何か意識的に避けているようにも思います。それは、先の戦争を美化したり、日本が犯した侵略戦争を「自虐的」とか言ってまともに向き合おうとしない政治の動きと関係しているし、憲法9条を大事にしない姿勢ともつながっているように思います。
戦争は最悪の人権侵害であり、命を粗末にし、差別を助長することにつながるものです。
学校でも、地域でも、家庭でも、戦争や原爆、平和のことを、子どもたちにもっと伝えていく機会をつくりたいものです。
実は、いま役場のロビーで、原爆パネル展が行われています。
この間、毎年、この時期に開催されているんですが、今年は8月15日まで開催されています。
ぜひ多くの方に見てもらいたいと思います。
日本人は、ヒロシマ、ナガサキの原爆だけでなく、戦後のビキニ環礁での水爆実験による第5福竜丸の被爆と久保山さんの死を経験し(被爆した漁船は他にもあり、約800隻とも言われます)、そして昨年3月11日には、福島第1原発事故が発生し、放射能汚染が続いています。
ヒロシマ、ナガサキとともに、フクシマの痛みも新たに背負う事になった私たちですが、核兵器も原発も人類とは共存できないことを、いましっかりと胸に刻んで、伝えていきたいですね。
さて、ナガサキの日の今日9日、政治は大きく乱れています。
昨日、民主、自民、公明の談合3党が、増税強行をあらためて決める「合意」を行い、それを受けて、日本共産党をはじめ6党が共同で提出した内閣不信任案を否決。明日と言うか、もう今日ですが、消費税増税法案を採決する動きを強めています。
選挙で何にも言っていなかった消費税増税を、国民の信を問うことなく、勝手に決めてしまう・・・
こんなこと、例えば子どもたちに、どう説明できるでしょうか。
公約してた事は反故にし、公約もしていなかった事を選挙もせずに、国民の声も聞かずに決める・・・それが日本の民主主義とでも教えるのでしょうか。公約違反という大ウソを、総理大臣が平気で正当化し、自民党・公明党が大ウソをつくようせきたて、大ウソをつきとおさなければ不信任だと、採決をあおりたてる・・・本当に情けないというか、恥ずかしいです。
それを何の問題もないかのように、むしろそれが正義かのように書く新聞も本当に恥ずかしい。
そんな思いを、手作りのポスターに込め、9日の昼頃にローソン前で宣伝しました。
道理のない事、国民を蚊帳の外に置くような政治は、必ず破たんする。
それは、自公政権もそうだし、この間の民主党政権の落ちぶれた姿が証明しました。
たとえ法案が強行されても、これからが勝負です。
「近いうちに信を問う」と言うなら、思い切り信を問いましょう。
国民の声で、増税を白紙に戻させる、消費税増税に頼らない道を切り拓く政治にしていきましょう。