「しょうぼうじどうしゃ じぷた」は、渡辺茂男さく 山本忠敬え
福音館書店から出ている絵本です。
とっても歴史の古い絵本で、1963年に出版され、1966年に 子どものとも傑作集として第1刷、
じゅんが2歳くらいの時に買ったのですが、その時は何と104刷!
あれから9年ほど経過してるので、今ではもっとかもしれませんね。
この絵本は、くりかえしよく読み聞かせしましたね。
サロンがはじまるので、久しぶりに読んでみたんですが、
「あーー、こんなふうに読み聞かせしてたなあ」と思いだしてました。
このお話の主人公は、ジープを改良した小型消防車の「じぷた」。
消防署では、はしご車の、のっぽくん、ポンプ車のぱんぷくん、救急車のいちもくさんが、大活躍していて、
大きな火事の時は出動できない、じぷたは、「自分だってできる!」って思いつつ、「うらやましいなあ」と、ちょっといじけています。
そんなとき、山火事が発生し、大きな車では消火に行けない事態に
署長さんが「よし、じぷただ、たのむぞ!」と、じぷたに出動命令を出します。
その時の、じぷたの誇らしそうな顔や、うれしそうな気持ちが伝わってきます。
山火事を見事に消したじぷたは一躍子どもたちの人気者になります。
誰もが活躍できる場があり、力を持っていること
必要のない人なんか1人もいないこと
必要とされる時のうれしさ、誇らしさ
そんな人間としての当たり前のありかたを、教えてくれているように思いますね。
すぐに読めるので、ぜひおすすめですよ。