こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

再度、意見書の話

2009-07-10 11:11:43 | 議会報告&議員活動

 すみません。

何か、中途半端な記事を載せてしまっていました。

昨日の夜遅くに記事を書いていたのですが、ミスで文章のほとんどが消えてしまって、全部ボツになったと思ってたんですが、初めの方の部分が残っていたようです。

とりあえず全部消去して、あらためて書く事にしました。

昨日も書いてたんですが、前回の町議選挙から丸2年で、ちょうど折り返しを迎えてるんですが、この2年間で、一般質問と同様に、毎回の議会で必ずやってきたのが、意見書の提案でした。

住民のみなさんの大きなご支援でかちとった単独での議案提案権をどのように活用すれば良いか?いろいろと考えたのですが、小さな町の実情や切実な要求を国に対して直接反映させたい!と思い、意見書を積極的に提案する事にしました。

議会に押し上げていただいて、もう14年がたちますが、特に21世紀に入ってから、国の悪い政治がストレートに和束の暮らしや地域に影響するようになりました。

和束の暮らしや地域を守るためには、国に対してしっかり、はっきり物を言わなければ・・との思いがとても強くなっていたんです。

前回選挙直後の定例議会となった、07年6月議会が、最初の提案になりました。
その際に、どうしてもとの思いで提案したのが、介護保険についてでした。

前年度から介護保険料が大幅に値上げされて、多くの高齢者の方から悲鳴とも言える、切実な声をお聞きしてましたし、介護保険の改善は、選挙戦でも重要な公約の1つとして訴えていました。

何としても、この声を具体的な形にして、国にぶつけたい!
そんな思いを込めて、初めてのことだった事もあり、ずいぶん緊張しましたが、提案しました。

介護保険への国庫負担を30%以上に!との意見書は、委員会付託になり、その後、総務厚生委員会で1年間、継続的に審議されました。他の議員さんも、さすがに簡単には否決できないと思われたようですが、1年後の本会議で結局は、否決されました。その代わりに、名前だけは「介護保険制度の改善」を求めるものの、内容的にはむしろ逆行するような意見書が提案され、可決されてしまいました。

残念ではありましたが、その意見書に、最初は入っていなかった「国庫負担の増額」という文言を入れさせることができた事は、ささやかでしたが、大事な成果となりました。

そんな事で始まった、意見書の提案は、毎議会で行い、この6月議会までで、19の意見書を提案してきました。

提案した意見書はこんな内容でした↓

○07年6月議会
①介護保険の国庫負担割合を増やせ!
②「消えた年金」問題の全面的解決を

○07年9月議会
③乳幼児医療制度を国の制度に!
④郵政事業の維持、充実に国は責任を持て
⑤国民健康保険への国の負担を増やせ

○07年12月議会
⑥後期高齢者医療制度の08年4月実施の中止を
⑦消費税増税に反対し、増税計画撤回を

○08年3月議会
⑧海上自衛隊艦船と漁船の衝突事故について
⑨暫定税率の廃止、道路特定財源の一般財源化を

○08年6月議会
⑩後期高齢者医療制度の廃止を
⑪原油・食料価格の高騰への対策強化を

○08年9月議会
⑫医師不足対策の強化を
⑬社会保障予算の削減をやめよ

○08年12月議会
⑭医師不足対策の強化を
⑮消費税増税に反対し、食料品非課税を求める
⑯大企業、大銀行への指導を強め、雇用・中小業者を守れ

○09年3月議会
⑰雇用対策の強化を

○09年6月議会
⑱介護保険制度の抜本的な改善を
⑲政党助成金の廃止を

 

残念ながら、提案したこれらの意見書は、何人かの議員さんが賛同いただいたものもありましたが、すべて否決されました。

この6月議会では、特に介護保険については重要と考え、私が所属していた総務厚生委員会に相談し、中身を説明し、理解をいただけるならば、一致して提案をし、可決できるように、と考えていましたが、賛同を得られず、本会議で否決になりました。

なかなか難しいものですが、これからも積極的に提案していこうと思っています。
そして、できるだけ他の議員さんとの一致点を大事にしながら、可決されるようにがんばりたいです。

いろいろな考え方や立場の違いがあるのは当然だし、おおいに議論をたたかわせて、結果として否決になるのは、残念ではありますが、一定仕方がない面もあるとは思っています。

でも・・・

ある意見書を審議した際に、ある議員さんが、小さな町が単独で声をあげても、どんな意味があるのか、といった事を言われた事がありましたが、そこは同意できないことです。

自治体や議会が声をあげるのに、大きいも小さいもありません。
単独であっても、道理のあることであれば、必ず力を持った声になると思います。

いろいろなレベルで協力し合う事はもちろん大事ですが、まず自らが声をあげる事が大切です。今の政治の下で、小さな町はずいぶんむげに扱われているし、黙っている場合ではない!というのが私の強い思いです。

議会や議員活動の手引書である「議員必携」でも、こんな風に指摘されています。

「情報化社会の進展に伴い、住民意識の高揚や住民運動が活発化する傾向からみて、町村議会においても、住民世論や行政需要を先取りする政策活動の必要性が痛感されるので、その対応の1つとして意見書提出権の積極的活用を、今一度考えてみたい」(「議員必携」291ページ)

「むしろ、議会自らの政策活動として、わが町・わが村独自の問題を取り上げて、積極的、自発的に意見書提出を行う活動が望まれる。そのためには、意見書提出権に対する議員個々の一層の関心とその発案の努力に期待するのはもちろんであるが、常任委員会の固有の権限である所管事務調査の結果を意見書提出活動に結びつける努力が、さらに期待される」(「議員必携」294ページ)

あらためて、意見書提出の取り組みの大切さを実感したんですが、これらの指摘にも学びながら、残る2年の任期の中で、和束の暮らしの声、地域の声を形にしていくとりくみを発展させたいと思います。