インターネットのQ&AサイトOKWaveの質問から化学系の質問を選んで学者や教師たちが回答を書いた本。
質問がすでにできているので執筆者が作らなくてもいい上に、一般人が現実に聞いたものだから一般人の興味にそこそこ合っているので読まれやすいという、編集者にとっては安直で手堅い企画の典型ですね。執筆者が多数で答え部分のわかりやすさや文章の読みやすさに落差がありますが、企画の手堅さの方が生きて、それなりにおもしろく読めます。
感度の高い血痕判定方法として刑事事件で多用されてきたルミノール反応が、血液だけじゃなくて大根おろしとか西洋わさびやキュウリでも生じるという話(159~161ページ)はちょっとショックを受けました。古い刑事事件ではそれが原因の冤罪事件もあったのかも、と思うと。

左巻健男監修 技術評論社 2009年7月1日発行
質問がすでにできているので執筆者が作らなくてもいい上に、一般人が現実に聞いたものだから一般人の興味にそこそこ合っているので読まれやすいという、編集者にとっては安直で手堅い企画の典型ですね。執筆者が多数で答え部分のわかりやすさや文章の読みやすさに落差がありますが、企画の手堅さの方が生きて、それなりにおもしろく読めます。
感度の高い血痕判定方法として刑事事件で多用されてきたルミノール反応が、血液だけじゃなくて大根おろしとか西洋わさびやキュウリでも生じるという話(159~161ページ)はちょっとショックを受けました。古い刑事事件ではそれが原因の冤罪事件もあったのかも、と思うと。

左巻健男監修 技術評論社 2009年7月1日発行