成績優秀だがいたずらの過ぎる問題児マーフィー、美人でセレブだが姉に強いコンプレックスを持つリーダ、世間知らずで奥手なバーディーの3人の16歳の少女が、ひょんなことからバーディーの父親が経営する果樹園で一夏を過ごすことになり、果樹園のヘルパーたちとともに労働したり恋したりけんかしたりしながら友情を深めてゆく青春小説。
次々と男を変えろくでなしのヒモ男に傷つけられ町中で尻軽女と噂される母親との2人暮らしを嫌い、また自分のしたいことをし続けるマーフィーが友達の気持ちを考え、母親にも理解を示し、両親が姉にばかり愛情を注ぐと拗ね、セレブとして周りを見下していたリーダが姉と気持ちを通じ、彼氏よりも友情を優先し、引っ込み思案だったバーディーが果樹園を事実上仕切り父親の心を変え好きになった男にも決然と行動し・・・という具合に3人がそれぞれに成長してゆく様子が読みどころです。男の取り合いで友情が壊れるありがちな展開も登場しますが、友情を優先する3人の姿が心地よい。
タイトルの「ピーチズ」は、かわいくて魅力的な女の子を指すそうです(訳者あとがき)が、当然3人が一夏を過ごした果樹園での桃収穫の労働と果樹園自体をも意味しています。
訳文で冒頭から「パンツ」が下着のところとズボンのところが混在してるのは何とかしてほしい。
プロローグは、好みの問題ですが、ちょっとごちゃごちゃして後から振り返っても散漫な感じがします。私は、最初に置くのなら最初の3文だけの方がすっきりすると思います。

原題:Peaches
ジョディ・リン・アンダーソン 訳:相山夏奏
小学館 2009年12月21日発行 (原書は2005年)
次々と男を変えろくでなしのヒモ男に傷つけられ町中で尻軽女と噂される母親との2人暮らしを嫌い、また自分のしたいことをし続けるマーフィーが友達の気持ちを考え、母親にも理解を示し、両親が姉にばかり愛情を注ぐと拗ね、セレブとして周りを見下していたリーダが姉と気持ちを通じ、彼氏よりも友情を優先し、引っ込み思案だったバーディーが果樹園を事実上仕切り父親の心を変え好きになった男にも決然と行動し・・・という具合に3人がそれぞれに成長してゆく様子が読みどころです。男の取り合いで友情が壊れるありがちな展開も登場しますが、友情を優先する3人の姿が心地よい。
タイトルの「ピーチズ」は、かわいくて魅力的な女の子を指すそうです(訳者あとがき)が、当然3人が一夏を過ごした果樹園での桃収穫の労働と果樹園自体をも意味しています。
訳文で冒頭から「パンツ」が下着のところとズボンのところが混在してるのは何とかしてほしい。
プロローグは、好みの問題ですが、ちょっとごちゃごちゃして後から振り返っても散漫な感じがします。私は、最初に置くのなら最初の3文だけの方がすっきりすると思います。

原題:Peaches
ジョディ・リン・アンダーソン 訳:相山夏奏
小学館 2009年12月21日発行 (原書は2005年)