伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

その街の今は

2007-04-08 17:24:26 | 小説
 会社が倒産して失業し喫茶店でバイト中の28歳元OLが友人と合コンをこなしつつそういう過程で知り合った高利貸しの取立のバイトの男と半年前につきあっていて別の女と結婚した元彼の間でなんとなくふらふらしてるって小説。
 そういっても三角関係で悩むとかいうことでもなく、たいしたことは起こらず、何とはなしに1ヵ月がたっておしまい。
 舞台が大阪で、当然大阪弁で会話が続き、大阪のミナミの街のたたずまいと昔のそのあたりの写真での回顧が主人公の趣味として語られ、それがタイトルを意味づけています。はっきりいって、そこに関心を持てるか、なじめるかで、ミナミの雰囲気に付いていけず関心も持てなければ、一体これは何?でぶん投げて終わりだと思います。


柴崎友香 新潮社 2006年9月30日発行
コメント
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