食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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冬に溜まったものを出す

2014-03-07 | むくみを取る
昨日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」でした。
啓は「ひらく」、蟄は「土の中で冬ごもりしている虫」という意味。
冬眠をしていた虫が目覚めて穴から出てくる頃ということだそうです。

体感ではまだ冬ですが、歩いていて花のつぼみを見つけたりすると、春を感じずにはいられません♪
昨日はあと少しで花開くジンチョウゲが☆茜色のつぼみに元気をもらいました(^ ^)

立春から自然界の陰の気は少しずつ弱くなり、次第に陽の気が強くなって行きます。(これを「陰消陽長」といいます)
そしてこのあと立春を境に、陽の気が陰の気を上回って行きます。いよいよ春の本格的な到来!というわけです。

冬眠状態だった生き物が発育・成長を始める今は、冬の間に溜まった毒素を、解毒作用の強い春野菜や山菜を食べて外に出すのがおススメ。

春野菜や山菜には、苦みや香りの強いものが多いですよね。
苦い食べものには解毒作用があり、独特の香りが冬の冬眠状態の体を目覚めさせてくれます。

また、冬の寒さに耐えながら土の中で蓄えていた栄養を、春の訪れと共に放出する、強いパワーを持っています。

冬の間に溜まった毒素をデトックス☆
ということで今日は、そんな春野菜のひとつ、「独活(うど)」がテーマです。


漢方では、関節や筋肉に溜まった湿を取り除いて痛みを抑える、肝と腎を補う、筋肉や骨を強くするなどの働きがあるとされています。

春のお目覚め食材としてはもちろんのこと、頭が重くて痛い感じ、むくみ、足腰がだるくて痛む・冷える、肩こり、関節痛、痺れなどがある時にも、食べてみてください。
体を温める温の性質なので、冷えが気になる今の時期にも安心です。

皮をむいて4cmほどの長さに薄切りにし、酢水に5分ほどつけてアクをぬき、そのまま酢味噌和えに。
サッとゆでて胡麻ドレッシングと白すりごまをかけたサラダも、簡単にできて美味しいですよ~(^ー^)
むいた皮はきんぴらにして使い切りましょう!

葉先はみそ汁やお吸い物に。てんぷらも美味しいですが、揚げ物は面倒なので(^ ^;)、私は皮と一緒にきんぴらに入れちゃったりします。

保存は光を当てないように新聞紙に包み、冷蔵庫の野菜室へ。光に当てると変色して硬くなります。

ちなみに栄養学的にみるとほとんどが水分で、カリウムが豊富。
抗酸化作用をもつクロロゲン酸という成分が、わずかに含まれています。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・苦/肝・腎・膀胱

効能
関節や筋肉に溜まった湿を取り除いて痛みを抑える
肝と腎を補う、筋肉や骨を強くする



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