食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

新しい年もよい年でありますように

2013-12-31 | 未分類
あと1時間ちょっとで2013年も終わろうとしている今、ようやく予定していたことが全部片付きました!

最後の10日間は、さすがにちょっと詰め込み過ぎたかもと反省しつつ…乗り切れちゃいました(・∀・)
何とかしようと思えばできてしまうものなんですね。

今年は新しいことに飛び込んだ1年でした。

自分の中にあった制限や不要な観念をどんどん手放して、今したいこと、できることをとにかくやってみる!
そんな年でした。

たくさんの素晴らしい出会いがあり、たくさんの方々に支えられてここまで来ることができました(^-^)

ブログを読んでくださったみなさん、ワークショップにお越しくださったみなさん、本当にありがとうございました☆
来年もみなさんに楽しんでいただけるような仕掛けを、色々考えて実行して行きます。

新しい年もよい年でありますように。
2014年がみなさんにとって穏やかで豊かな年でありますように。

それではまた来年お会いしましょう(^-^)ノシ



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漢方的お屠蘇考

2013-12-29 | 漢方・薬膳
年末になるとみりんのおまけに小さなお屠蘇(とそ)がついてくるのを、結構楽しみにしています(^ ^)

「屠蘇」とは、「蘇という悪鬼を屠(ほふ)る」とか「邪を屠り、体を蘇らせる」などの解釈があるそうで、数種類の生薬を合わせた「屠蘇散」をみりんや日本酒に浸して作ります。

平安時代に唐代中国から伝わり、宮中のお正月の儀式で飲むようになり、それがやがて庶民の間にも広まり、邪気を払い長寿健康を願う行事となりました。
入っているものは時代や地域によって異なるそうです。

今回手に入れた屠蘇散の原材料には
ミカンの皮、ケイヒ、サンショウ、クローブ、オケラ、ボウフウ、キキョウ
と書いてありました。
これらの漢方的な働きを、ひとつひとつ見ていきたいと思います☆

ミカンの皮=陳皮
の性質
気の巡りをよくして、消化機能を整える
臓腑を温め、余分な水分を乾燥させ、痰を切る

ケイヒ=桂皮
温より強力なの性質
体を中から温め、冷えから来る痛みを取り除く
胃腸を温め消化機能を高める
おなじみのシナモンです。

サンショウ=山椒
温より強力なの性質
体を中から温め、冷えから来る胃痛・腹痛・下痢を抑える、鎮痛効果

クローブ=丁香
の性質
胃を温め逆流した胃の気を正常に戻す
冷えを取り除き痛みを和らげる
腎を温め体を強壮にする

オケラ=白朮(びゃくじゅつ)
の性質
消化機能を整える
余分な水分を排出しむくみを取る
キク科の植物オケラの根茎を乾燥させた生薬です。
京都では、大みそかに八坂神社のかがり火を縄に受けて持ち帰り、浄化として元日の雑煮を煮る火種にするという習わしがあります。
この神前で焚かれるかがり火に、オケラが加えられています。

ボウフウ=防風
ちょっと温める微温の性質
かぜの初期症状(寒気・頭痛)を追い払う
湿気で悪化する関節痛や頭痛を抑える
セリ科の植物ボウフウの根を乾燥させた生薬です。

キキョウ=桔梗
の性質
喉の腫れや痛みを抑える、痰を切る
秋の七草キキョウの根を乾燥させた生薬です。

トータルでは、体を温めて胃腸の調子を整え、余分な水分を出し(利尿)、かぜを予防するといった感じです。
寒さや食べ過ぎ飲みすぎで体調を崩しやすいお正月の頃を、しっかりサポートしてるんですね!

正直美味しいとはいえないお屠蘇ですが、こんなパワーがあると思うと進んでいただきたくなります☆

うちでは元日の朝、水から煎じて飲みます。
本当はお酒に浸して飲みたいんですが、そのあと車で出かけるので我慢です(~ ~;)

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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新しい年のスペース

2013-12-26 | 心の養生
先日、本の断捨離をしました。

昔仕事で使っていた本、情報集めに読んでいた雑誌、タイトルに惹かれて買った新書…
知らないうちに溜めこんでました(´・ω・`)

全部本棚から出して選別して行きます。
もう何年も開いていないもの、そしてこれからもおそらくほとんど見ないであろうものを、思い切って処分しました。

終わった時の爽快感がたまりません(^0^)あ~スッキリ!
そして、捨てた後にできたスペースには、必ず新しいものが入って来る気がします。

新しいもの、それは目に見える「物」であったり、呼び込もうという意欲であったり、そこまで前のめりでなくても受け取る気持ちの余裕であったり。
「変化」が起こるのを何度も経験しました。
だから楽しくてしょうがないんです♪

持ち続けることはある意味執着であり、さよならすると新しいラッキーが入ってくるんですよね。

本の断捨離を終えて、これからきっと新しい知識や学びがやって来て、みなさんにお伝えできることもまた広がって行くんだろうなと思うと、なんだかワクワクします(^ ^)

風水では掃除は開運の基本ともいわれてますしね(^_-)
たしかに家は心の鏡だと思います。散らかっていると、いつの間にか体まで不調になってきますし。

要らないものを手放す作業は、まさに心の養生です☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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運気上昇に転じる日

2013-12-22 | 漢方・薬膳
今日は冬至です。一年で一番昼が短く、太陽の力が一番弱まる日。
冬至を境に自然界の陽気が地下で動き始めます。

「一陽来復」つまり陰の気が極まって再び陽にかえるということで、冬至を境に運が向いてくるとされています。
みんなの運気が上昇に転じる日なんですね(^_-)

冬至といえばかぼちゃ柚子湯

かぼちゃ(=なんきん)を食べるのは、冬至に「ん」のつくものを食べて「運盛り」といって縁起をかついでいたことから。
「ん」は50音の最後なので、「一陽来復」の願いも込められていたのでしょう。

かぼちゃは夏が旬の食べ物ですが、長期間保存がきくので、冬に栄養を取るための昔の人の知恵でもあったんですね!

また、冬至粥という小豆のお粥や、こんにゃくを食べるところもあります。
小豆の赤が邪気を払い、こんにゃくで体内に溜まった砂を出すのだそうです。

柚子湯に入るのは、いい香りが邪気を払ってくれるうえに、実るまでに長い年月がかかるので、苦労が実りますようにという願いも込められているのだとか。

いずれも冬至を境に新たな運気を呼び込むぞ~という、先人の強ーい意思を感じます

食用としての柚子は、漢方では脾胃の働きを高めて消化を促進する、咳を止め痰の切れをよくする、酔いをさますなどの働きがあるとされています。

気の巡りをよくして胃のムカムカを和らげるので、食欲がない時や、飲み過ぎて二日酔いの時には柚子ジュースを。
寒い時期はお湯で割るのがおススメです。
柚子茶を飲むとホッとするので体を温めるイメージがありますが、柚子自体は体を冷やす涼の食材です。

和食に入っている柚子の皮は香りづけだけではないのねと思うと、ますますありがたく感じます(^人^)

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
柚子
性味/帰経
涼、甘・酸/肝・脾

効能
脾胃の働きを高めて消化を促進する
咳を止め痰の切れをよくする
酔いをさます



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縁の下の力持ち的な

2013-12-20 | 体を中から温める
今日のテーマはレシピに何度か登場している「黒砂糖」です。


アルカリ性食品で、ほかの砂糖よりビタミンや、カリウム・カルシウム・リン・鉄・マグネシウム・亜鉛などのミネラル分が多く含まれています。

漢方では、胃腸を温め虚弱を補う、血流をよくして「お血」を取り除く、痛みの症状を改善する働きがあります。
子宮の中をきれいにしてくれます。

おなじみの「お血」は、血の固まりや鬱血(うっけつ)のこと。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。
「お血」については【血行をよくする】食材の記事をご覧ください。

産後の体力回復や腹痛に、生理痛や生理不順に、お腹が冷えて痛んだり下痢をした時に摂り入れてみてください。
貧血気味の人は、白いお砂糖を黒砂糖に変えてもいいと思います。

生理の悩みがある人は、黒砂糖を入れたなつめの水煮を作って食べるのもいいですね(^ ^)

かぜの引きはじめにもおススメです。
しょうがと黒砂糖で作ったしょうが湯を飲んで、汗と一緒にかぜのウイルスを発散させちゃいましょう!

帰経(食材が作用する場所)に肝が入っているので、落ち込んだ気分を和ませる働きもあります。
肝はストレスと関係の深い臓器です。
寝つきが悪い時は温かい牛乳に黒砂糖を入れて飲んでみてください。

でも効果があるからといって入れ過ぎは禁物です。
甘いものを摂り過ぎるとかえって胃の調子が悪くなりますので、あくまでほどほどに。

ちなみに白砂糖と氷砂糖は、冷やす/温めるのどちらにも寄らない平の性質とされています。
(氷砂糖は体を冷やす涼としている文献もあります)
女性には体を温める黒砂糖がうれしいですね。縁の下の力持ち的な食材です☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、甘/肝・脾・胃

効能
胃腸を温め虚弱を補う
痛みの症状を改善する
血流をよくして「お血」を取り除く



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しくしく痛む胃には

2013-12-17 | 体を中から温める
今日のテーマは忘年会シーズンでお疲れ気味な胃を助けてくれる、「クローブ」です。
別名「丁香(ちょうこう)」とか「丁子(ちょうじ)」といいます。


これはホールです。料理に使うには粉末が便利☆

フトモモ科の植物チョウジノキのつぼみを乾燥させたもので、強い香りが肉の臭みを消してくれるスパイスです。
チャイの香りづけに使われたり、ソースの香辛料にも入ってたりします。

中世ヨーロッパでは、このクローブをフルーツに刺したフルーツポマンダーを、魔除けや病気予防のお守りとして身に付けていたそうです。
裁判官が明晰な判断をするためにも使われてたんですって。
クローブの消臭・防虫効果で空気を浄化して、疫病から身を守ったり頭をスッキリさせていた…ということなんだとか。

漢方では、胃を温め逆流した胃の気を正常に戻す、冷えを取り除き痛みを和らげる、などの働きがあるとされています。
ふだんから胃腸があまり丈夫でなく、寒くなるとさらに調子を崩しやすくなる人におススメです。

胃の気は本来、下に向かって流れます。食べ物が消化され下に落ちていくイメージです。
ところが、食べ過ぎ飲み過ぎで胃の働きが衰えてしまうと、この気が逆流してげっぷが出たり吐き気をもよおしたりします。
胃が動かなくなると冷えて痛みが起こります。
クローブはそんな冷えから来る胃痛・腹痛や、げっぷ・吐き気・食欲不振の時に摂り入れてみてください。

また、腎を温め体を強壮にする働きもあるので性機能低下、生理痛にも用いられます。

私は、手やカイロで温めると痛みが和らぐような胃痛の時には、クローブを入れたミルクティーを飲みます。
紅茶を煎れる時に、ひとり分につき1~2個加えるだけというお手軽さ。

香りが好きな方は、焼酎のお湯割りに入れてもいいかもしれませんね♪
もちろんアルコールを摂り過ぎると胃が荒れるのでほどほどに(^ ^;)

ちなみに、お腹の中から体を温めるものなので、暑がりの人、ほてりやのぼせの症状がある人、熱っぽい人は控えてください。
刺激が強いので小さなお子さんや妊婦さんにもおススメできません。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・甘/脾・胃・腎

効能
胃を温め逆流した胃の気を正常に戻す
冷えを取り除き痛みを和らげる
腎を温め体を強壮にする



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冷える習慣

2013-12-15 | 漢方・薬膳
冷えでお悩みの方々からご相談いただくことが多くなりました。
でもお話を伺っていると、ふだんの習慣の中に体を冷やす原因がたくさんあり…( ̄□ ̄;)
今日はその中から10点ほどピックアップしてみました。

起きがけは冷たい水で目を覚まします。
胃腸が刺激されて便通促進…という説もありますが、冷えやすい方にはNGです!
むしろ胃腸の機能低下につながり、冷えを加速させます。冬なら白湯かせめて常温の水を飲んでください。
夏でも冷蔵庫から出した水では刺激が強いので、常温のほうがいいです。

ミニスカート+ストッキング+パンプスというファッションが定番です。
美しいですが冷えます。実は冬ジーンズ1枚でいるのも結構冷えるんです。
おへそと腰まわりを冷やすのが一番よくないので、カイロや腹巻を利用してカバーします。
ブーツや足の甲が隠れるデザインの靴も取り入れて、外気に触れる面積を減らしましょう。

靴下は嫌いなので家では素足で過ごしてます。
冷えは足元から短時間で侵入します。女性は特にです。
同じ靴下でも、冬のスニーカーソックスはあまりおススメできません。
内くるぶしの上から指4本分上、全身の血の巡りをよくする「三陰交」というツボを冷やさないように、長めの靴下を履いてください。
年中冷えが気になる人は、夏でも靴下を履いください。

緑茶が大好きで毎日飲んでます。
冷えやすい方は冬は控えめにしたほうがいいです。緑茶は体を冷やします。
杜仲茶や発酵度の高い紅茶やプーアル茶は、体を温めてくれます。

野菜はもっぱら生野菜のサラダで摂取してます。
きゅうり、トマトは体を冷やす食材です。生野菜は基本、体を冷やします。
野菜はできるだけ火を通したものを食べるようにしてください。

刺身を食べることが多いです。
お刺身は体を冷やします。
薬味のわさび、しょうが、ねぎ、しそは体を温めますが、刺身の冷えパワーを相殺するほどたくさんは食べないですよね…
冬は鰤などのお魚が美味しくてついたくさん食べたくなりますが、ほどほどに楽しんでください。

ビール大好き。ジョッキ3、4杯は軽く行けちゃいます。
冷たいビールは確実に体が冷えます。氷のたっぷり入ったサワーやハイボールも冷えます。
冷えやすい方は熱燗やお湯割り、常温のお酒をどうぞ。

お風呂は湯船に入らず、シャワーで済ませることが多いです。
湯船につかれば血行がよくなり体が温まります。
疲れも取れるので、できるだけ入るようにしてください。面倒な日は足湯だけでも☆

ついつい夜更かししてしまうので寝不足です。
漢方では冬は「早く寝て遅く起きる」のが、健康を保つ養生法といわれています。
体力を温存する必要がある冬は、他の季節より睡眠時間を多めに取るのが体に優しいということなんですね。
毎日実践するのは難しいですが、週に何日かだけでも早く寝て遅く起きてみてください。
寝不足は冷えます!

ふだんからあまり運動しないです。特に冬は寒いから動きたくないです。
血行が悪くなるのでますます冷えてしまいます。
5分だけでいいのでストレッチをしてみてください。ラジオ体操も効率よく体が動かせていいですよ♪
女性はずっと座っていると、子宮を圧迫して血が溜まりやすく、婦人科系の病気になりやすくなるそうです。
1~2時間おきに席を立って歩きましょう。トイレに行く、お茶を淹れに行くだけでもいいので。

いかがでしたか?思い当たることが結構あったのでは…?
冷えにつながる習慣を見直すだけで改善されちゃうこともありますので、意識して変えてみてくださいね☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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お肌を潤して味覚も修復・牡蠣

2013-12-13 | 体を潤す
また一段と風が強くて冷たいですね!
加湿器をつけても湿度がなかなか上がらない。鼻がヒリヒリします(´・ω・`)
そんな乾燥した体を潤してくれる「牡蠣(かき)」が今日のテーマです。


栄養豊富で海のミルクといわれている牡蠣。
体を動かすエネルギー源となるグリコーゲン、肝臓の働きを助けコレステロール値を下げるタウリン、味覚をつかさどる味蕾(みらい)の機能を維持する亜鉛、などが含まれています。

漢方では体を潤し血を養う、精神を安定させる、熱を取り除き腫瘍や腫れ物を小さくする、などの働きがあるとされています。

ほてりや空咳がある時に食べてみてください。
神経を鎮めて不安感を解消するので、気持ちが昂ぶって眠れなそうな時にも。
血も補ってくれますから、貧血で疲れやすい人にもおススメです。

のぼせや寝汗がある人は卵と炒めたりスープにして、貧血気味の人はほうれん草とクリーム煮でどうぞ☆
体を温める/冷やすのどちらにも偏らない平の性質です。
ただし、生ものは体を冷やしますから、冷え症の人は加熱して食べるようにしてください。

年末の忙しさでついイライラ&忘年会続きで肝臓もお疲れの、今の時期にピッタリな食材ですね(^_-)
ただし、体調があまりよくないと感じる時に、一度にたくさん食べるのはNGです。
(以前身をもって経験しました…_| ̄|○ ほどほどに食べましょうということなんですね…)

ちなみに、漢方薬の煎じ薬では殻も使うんです!
焦燥感、動悸、めまい、不眠、手足の引きつりや震え、寝汗、運動していないのに出る汗などに。
こちらは体を冷やす寒の性質なので、冷えの強い方には用いません。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘・鹹/肝・腎

効能
体を潤し血を養う
血を補い精神を安定させる
熱を取り除き腫瘍や腫れ物を小さくする



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見た目は似てますが

2013-12-10 | 血行をよくする
今日のテーマは「紅花」(べにばな or こうかと読みます)です。
おなじみの「お血」解消シリーズのひとつです。
(「お血」の「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)


「お血」って何?と思ったら、ターメリックチンゲン菜の解説をご覧ください。

紅花は、漢方では血流を改善して経絡の通りをよくする、「お血」を取り除き痛みを止める、働きがあるとされています。
(経絡:気や血が流れる通路のことで、五臓六腑、筋肉などの組織、皮膚などを互いに繋げるネットワークです。)

特に子宮に作用するので、生理不順・生理痛・月経前症候群(PMS)などに用いられます。
滞った血流を改善して、痛みやコリを和らげるので、肩こりや関節痛、胸の痛みにも。

ただし、妊婦さんと月経過多の人には禁忌(=使ってはいけない)です。

炒め物に少し加える、お酒に漬けて紅花酒にする、といった調理法がありますが、お茶とブレンドするのが一番お手軽です♪
おススメは「マイカイ紅花茶
以前ご紹介した気の巡りをよくするマイカイカと、体を温める紅茶、そしてこの紅花をブレンドします。

生理の一週間前ぐらいから飲み始めると、体が温まって気も血も巡りがよくなり、つらい時期の痛みを軽くしてくれます(^-^)
紅花には独特のクセがあり、たくさん使うと微妙なお味になります…
1人分の紅茶でティースプーン半分ぐらいにしておいた方が、美味しくいただけますよ☆

ちなみに、この紅花に見た目がちょっと似ているのがサフラン
漢方では「番紅花(ばんこうか)」と呼ばれています。
同じく「お血」を取り除く働きもありますが、性質は体を冷やすで、クールダウンさせて精神を落ち着けるのに用いられます。
カレーのサフランライスは、スパイスで熱くなり過ぎないように、バランスを取る役割をしてるのかも!?

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・甘/肝・心

効能
血流を改善して経絡の通りをよくする
「お血」を取り除き痛みを止める



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次は花粉症☆1.16ワークショップ@カフェ

2013-12-08 | 薬膳・食養生講座
12/7は二十四節気の大雪(たいせつ)でした。雪が降り積もる季節ということから、ついた呼び名だそうです。
次は12/22の冬至。一年で一番夜の長い日がやってきます。

年が明けて小寒、大寒…まだまだ寒くなりそうですね(´・ω・`)
温かくしてお過ごしください。

今日は、おうちを飛び出して開催するワークショップ第3弾のお知らせです☆
1/16(木)15:30から世田谷区八幡山cafe CAPRICE[カフェ カプリス]さんで、今日からできる花粉症の養生講座』を開催します。

今日からできる花粉症の養生講座
すぐに始められる、漢方の“気”から考える花粉症の養生法を見ていきます。
体にいいことを学んだ後は、カフェのスイーツでホッとひと息。プチ贅沢な90分です♪
早めの対策でつらい時期を穏やかに過ごしましょう。



ピンと来たらお申し込みください。

開催日時:2014/1/16(木) 15:30~17:00(予定)
参加費 :2,000円(テキスト代+スイーツプレートセット込)
定 員 :5名(先着順)
持ち物 :ボールペンなどの筆記具
お申込み:このブログのメッセージ【メッセージを送る】からお申し込みください。
カフェに直接お申込み(電話・Mail)いただくこともできます。


京王線「八幡山」駅下車 徒歩約5分
駅の改札を出て右に、左手に松沢病院の敷地を見ながら赤堤通りをしばらく直進すると、右側に白い板壁に黄色いポストとハーブの鉢植えが目印のcafe CAPRICEが見えます。
白い土壁がとっても落ち着く素敵な内装のカフェです♪

cafe CAPRICEのブログ
http://ameblo.jp/cafe-caprice/

【Shop Data】
【cafe CAPRICE】
[カフェ カプリス]
〒156-0056
東京都世田谷区八幡山3-25-10-1F
Tel/Fax:03-6379-6483
Website Twitter



食養生365日ブログからお申込みいただく場合は、メッセージ【メッセージを送る】をクリックして以下をご記入のうえ送信してください。
折り返しメールにてご連絡させていただきます。

件名:1/16花粉症の養生講座
本文:1~4をコピー&ペーストしてご記入ください。
1.お名前(フルネーム、ふりがな)
2.ご住所
3.お電話番号(当日連絡が取れる携帯番号)
4.メールアドレス



11/14『冬を乗り切る食養生』教室の様子
10/10『はじめての薬膳』教室の様子
おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ
1月のワークショップ受付中

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ

ターメリックで痛みよさらば

2013-12-06 | 血行をよくする
インド料理を食べてきました。美味しかった~(*´艸`)
柔らかくて辛みと塩気が絶妙なバランスの、タンドリーチキン。
はじめてマサラドーサを食べました。

ドーサは、南インドのお料理で、お米とウラッドダルという豆をペースト状にすりつぶし発酵させた生地を、薄く伸ばして焼いた、クレープのようなものです。
このドーサで、香辛料で炒めたじゃがいもをくるんだのがマサラドーサです。

そして真打登場!


シーフードカレー(^0^)

大満足でした。
スパイスで体中ぽっかぽか。
この冬やみつきになりそうです☆

それはさておき。
今日のテーマは、カレーの黄色いスパイス「ターメリック」です。

ターメリックは「うこん」と呼ぶのが馴染み深いと思いますが、漢方では「姜黄(きょうおう)」というのが正式です。
うこん」は別にあって(漢字は「鬱金」と書きます)、黄色ではなく、グレー味がかかった白い生薬です。

姜黄鬱金どちらも、血と気の巡りをよくする働きがありますが、姜黄が体を温めるの性質なのに対して、鬱金は体を冷やすの性質なんです。
白い方の鬱金はなかなか手に入らないので、身近ではないですが…ちょっと豆知識でした(^ ^)

なのでここでは「ターメリック(姜黄)」でご紹介させていただきます。

ターメリックには、血流を改善して「お血」を取り除く、気の巡りをよくして痛みを止める働きがあるとされています。
(「お血」の「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)
生理痛、腹痛、胸痛、肩の痛みなどに用いられます。

最近何度か登場している「お血」。血の固まりや鬱血(うっけつ)のことです。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。
詰まると痛みが生じます(´・ω・`)
(お血についてはチンゲン菜でも解説していますので、あわせてご覧ください。)

ターメリック単品は結構苦味があるので、入れ過ぎると苦くなります。
カレー粉に少し足す感覚で使うといいですよ☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・苦/肝・脾

効能
血流を改善して「お血」を取り除く
気の巡りをよくして痛みを止める



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冷えと疲れには韮(にら)

2013-12-04 | 体を中から温める
今日のテーマは「韮(にら)」です。

年中手に入りますが、美味しいのは11月~3月。夏の韮はちょっと硬いですよね(´・ω・`)
体を温める温の性質なので、寒い今の時期に食べるのにピッタリ!
なんといってもリーズナブルだし(^_-)


カロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含んでいます。
強い香りのもとはアリシン(硫化アリル)。疲労物質を燃焼させるビタミンB1の吸収率を高め、糖の分解を促進します。
なのでビタミンB群の豊富な豚肉やレバーとの相性は抜群☆

ちなみにこのアリシンは、根元の白い部分に葉先の約4倍も含まれているそうです。
栄養分とシャキシャキの食感のために、捨てずに使いましょう。
そしてアリシンは揮発性なので、火を通すときはサッとで。

漢方では、体を温める、解毒、気と血の流れを正常にして出血症状を改善する、食欲増進、疲労回復などの働きがあると考えられています。

腎の働きを高め体を温めるので、手足や腰の冷え、腰痛に。冷え症さんのための食べ物です。
胃の働きを助けるので、食欲がない時にも。
「気」の強い食材なので、かぜの予防や病後の回復期にも摂り入れてみてください。

意外なのは、気と血の流れを正常にして、「お血」を解消し出血症状を改善してくれる働きがあること。

解説
お血」(「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)は、血の固まりや鬱血(うっけつ)のことです。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。
針で刺すように同じ所が痛む、色が黒っぽい、固まりがある、出血がある、などの特徴があります。


「お血」ができると、血が逆流したりその付近が破れて、吐血・鼻血・血尿などの出血症状が現れます。
打撲のあとも皮下出血なのでこの仲間です。韮は打ち身にもいいんですね~(^ ^)

最後に韮の保存法について。
足が速くてすぐにしおれて溶けて来ますよね…(´・ω・`)
水気がついていると腐りやすいので、洗ってしまったものはできるだけその日のうちに使い切りましょう。
(私はその日のうちに使い切る派ですw)

葉が折れると傷みやすいので、ラップに包んで冷蔵庫に立てて保存するのがいいんだそうです。
みじん切りにしてしょうゆと混ぜておいて、鍋物のたれに使っても美味しいですよ(^-^)

今夜は餃子を作ります☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肝・胃・腎

効能
体を温める、解毒
気と血の流れを正常にして「お血」を解消する
食欲増進、疲労回復



1月のワークショップ受付中
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
自分の体質を知る(体質改善コース)
老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
カゼに克つ!春のはじめの食養生(季節の食養生コース)
詳しくはこちらをご覧ください

コースのご説明
出張ワークショップも承ります

2014年1月のスケジュール

2013-12-02 | 薬膳・食養生講座
2014年1月から2月はじめのスケジュールをお知らせします。
平日開催のご要望をいただきまして、いつもより多めに平日を設定してみました。
日程は調整可能な場合もありますので、お気軽にお問い合わせくださいね(^_-)

定員4名様までの少人数制(女性限定)です


1/9(木) 『体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~』 入門編
ふだん食べているものと体の関係を知り、毎日の食事から元気をもらう食養生の基本を学びます。
気功体験もあるので、お正月食べ過ぎてゆるんだ体の活性化に☆
時間 :14:00~16:30
参加費:3,000円(テキスト代込み、お茶・お菓子付き)



1/11(土) 『自分の体質を知る』 体質改善コース
一人に一つの体質ではなく、いくつもの要素が複雑に絡み合ってあなたの体質を作っています。
ご自身の体質を知ると、より効果的に日々の食養生を実践できるようになりますよ☆
時間 :10:30~13:00
参加費:3,000円(テキスト代込み、お茶・お菓子付き)



1/16(木) 今日からできる花粉症の養生講座』
すぐに始められる、漢方の“気”から考える花粉症の養生法を見ていきます。
早めの対策でつらい時期を穏やかに過ごしましょう☆
時間 :15:30~17:00
参加費:2,000円(テキスト代込み、カフェのスイーツセットとドリンク付き)
会場:八幡山 cafe CAPRICE この回のみ定員5名です
詳しくはこちらをご覧ください



1/23(木) 『老化にかかわる腎の話』 症状改善コース
お料理ワークあり
人間の発育と成長そして老化にかかわる腎のことを、漢方の理論をもとに掘り下げていきます。
エイジングの波に乗って穏やかに過ごす技を感じてください☆
時間 :14:00~17:30
参加費:4,000円(テキスト代・材料費込み、お茶・お菓子付き)



2/1(土) 『カゼに克つ!春のはじめの食養生』 季節の食養生コース
お料理ワークあり
2/4は立春、暦の上では春を迎えます。でもまだまだ寒いしカゼも引きやすい季節。
そんな春先の時期を、漢方の食べる知恵で打ち克つ方法を教えます☆
時間 :14:00~17:30
参加費:4,000円(テキスト代・材料費込み、お茶・お菓子付き)



ピンと来たら、お申し込みください。

お申し込み方法
メッセージ【メッセージを送る】に以下をご記入のうえ送信してください。
折り返しメールにてご連絡させていただきます。
締め切りは、開催日の1週間前です。

件名:参加を希望されるタイトル(例:体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~)
本文:1~5をコピー&ペーストしてご記入ください。
1.お名前(フルネーム、ふりがな)
2.ご住所
3.お電話番号(当日連絡が取れる携帯番号)
4.メールアドレス
5.(日程のご希望がある場合)希望日をできれば第3希望まで




それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ

出張ワークショップも承ります
おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ