食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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空咳が出る時に食べるもの

2015-09-14 | 咳を止める
ここ数日、喉がちょっとヒリヒリしたり空咳が出ることがあって、あ(・∀・)今年も秋の燥の気が本格的になってきたんだな~と感じます。

立秋(今年は8/8でした)を過ぎたぐらいから、自然界の気は夏の「暑」から秋の「燥」へと切り替わって行きます。
途中、秋の長雨や台風の影響で「湿」に傾くこともありつつ、もうじきやって来る秋のど真んなか秋分の頃には「燥」の気に包まれるようになります。

乾燥の「燥」ですから、体のあちこちが乾燥しやすくなります。

特徴的なのは喉や鼻の乾燥。
暑さで渇くのとはまた違う、カラカラした感じがしませんか?

それは体がこの「燥」の気にしっかり反応しているんですね。

漢方では秋は「肺」の働きが活発になる季節と言われています。
「肺」はもともと潤いが大好きで乾燥を嫌がるので、秋の「燥」の気にあたると、喉や鼻がヒリヒリしたり空咳が出やすくなる、というわけです。

今回はそんな秋の空咳におススメの食材をご紹介します。

やっぱり一番は今が旬の
リンゴや出回り始めたもいいですね(^_-)

あさり豆乳杏仁(材料に本物の杏仁を使った杏仁豆腐)や、枇杷の葉のお茶も。

それから銀杏
(銀杏は下痢をしやすくなる場合もあるので、食べ過ぎないように、ほどほどに)

同時に体を潤す食べ物も摂るようにしてください。

ちなみに、これらは体を冷やすの性質のものが多いので、冷えやすい方は様子を見ながら食べる量を調節してくださいね。
豆乳と枇杷の葉は冷やす/温めるのどちらにも寄らないの性質です。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



2015年11月までのワークショップとコースのスケジュール
※日程・時間はリクエストに応じて調整させていただきます。お気軽にご相談ください。

ワークショップ『はじめての薬膳・食養生』 10/10(土)
ワークショップ『30代・40代からの薬膳エイジングケア』11/14(土)
『東洋医学と薬膳の基本が身につくコース』(全4回)
10月 日曜コース 10/4、11、18、25
11月 月曜コース 11/2、9、16、30

12月については今のところ未定ですが、ご要望があれば開催します。

詳しくはこちらから



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コース、ワークショップを受講いただいた方に、個人セッションが1,000yenオフになるチケットをプレゼント(9月末までにお申込みいただいたコースとワークショップが対象です)。

オーラソーマコンサルテーションをお申し込みくださった先着30名の方に、通常料金の20%オフで提供させていただきます。

詳しくはConcordia~コンコルディアのWebサイトをご覧ください。



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でかっ!!

2014-10-13 | 咳を止める
新高梨(にいたかなし)をいただきました☆ありがとうございます(^ ^)


両脇にオナガドリのデザインの、美しい紙にくるまれてました。

これがですね…超ビッグサイズなんです!!
こんなに大きなものを見たのは初めて。
赤ちゃんの頭ぐらいありました。


リンゴの3倍はありますよ!!!

新高は、幸水や豊水と同じ赤なしの晩生(ふつうより遅く成熟する)品種。
少しザラっとした肉質ですが、ジューシーで甘くていい香り。
見た目が大きいから大味?かと思いきや、とっても上品な風味☆

食べきれないだろうから秋梨膏を作ろうと思ってましたが、あまりに美味しくて何回かで全部食べ切ってしまいました…(*´艸`)
秋梨膏については過去の記事にありますので、こちらもご覧いただけるとうれしいです♪

梨で熱を下げ喉を潤す
幸水梨をよく見かけるようになりました。みずみずしくて甘みが強くシャリシャリした食感がたまらない、梨の中で一番好きな品種です(^-^)ということで今日のテーマは「梨」です。果肉...

梨のあのシャリシャリした食感のもとになるのは、リグニンとペントザンという食物繊維です。
腸のぜん動運動を促して、便通を改善する効果があるそうですよ。

漢方では梨は肺に働きかける食べもの。
そして肺と大腸は表裏一体の関係にあります。

全く関係なさそうなものに大切なつながりがある―奥が深いですね~。
だからますます惹かれてしまう(^ー^)

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



↓今お申し込みいただけるワークショップ↓
※日程は調整可能なものもあります。ご相談ください。
『腎とエイジングの食養生&薬膳』10/25(土)
『便秘の食養生&薬膳』10/30(木)
『はじめての食養生~体と食べ物の陰陽~』11/1(土) or 11/9(日)
詳しい内容はこちらをご覧ください。



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喉をいたわる果物

2014-08-30 | 咳を止める
ここ数日の急な気候の変化で、体がびっくりしてませんか?

朝、できれば窓を開けて深呼吸してみてください。
まずはフーッと息を吐きます。
吐き切ったら、体の中の細胞ひとつひとつに酸素が送られていることをイメージしながら、ゆっくりと吸います。
そしてゆっくりと吐きます。今度は吐く息と一緒に、体の中に溜まっている悪いものが全部出ていくようなイメージです。

吐くときは口から、吸うときは鼻から。
何度か繰り返しながら、いま感じている空気と自分の体が、溶け合っていくような感覚を味わってみましょう♪
自然と自分自身がひとつになり、馴染んでいきます。

さてさて。
近ごろちょっと喉に来てまして(´・ω・`) 赤いです。
仕事柄お話しする機会が多いところに、夏の暑熱の名残と秋の気が重なったみたいです。

喉を傷めやすい方は、果物を意識して摂るようにしてください。
梨、柿、枇杷、りんご、柑橘類、苺 …
肺や喉を潤し、いたわってくれる食べものです。

年々、果物の消費が落ちているそうですが、せっかく体にいいものを食べないなんてもったいない!!

中でも梨はまさに今が旬。
夏の間に体にたまった熱が残るこの時期にぴったりです。
余分な熱を取り、喉を潤し、痰を切る働きがあります。

食べた時みずみずしさが喉にしみわたっていくような、あの感じもたまらないですよね☆
ちなみに酒毒を取り除く働きもあるといわれてますので、飲み過ぎた時にもどうぞ(^ ^)

去年、梨について書いた記事も参考になさってください。

梨で熱を下げ喉を潤す
幸水梨をよく見かけるようになりました。みずみずしくて甘みが強くシャリシャリした食感がたまらない、梨の中で一番好きな品種です(^-^)ということで今日のテーマは「梨」です。果肉...

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



9月のワークショップ
『0ゼロからはじめる食養生~体と食べ物の陰陽~』9/8(月) or 9/15(月祝)
『秋の潤い薬膳』9/13(土)
『便秘の食養生&薬膳』9/23(火祝) or 9/27(土)
詳しい内容はこちらをご覧ください。



お申し込み方法
申し込みフォームにご記入のうえ、送信してください。(スマホ、携帯からも送信できます)
折り返しメールにてご連絡させていただきます。
送信後に自動返信メールがお手元に届かない場合は、お手数ですがもう一度申し込みフォームからご送信お願いいたします。



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発熱時のゲホゲホ咳に柿

2013-10-05 | 咳を止める
最近気温の変化が激しいですね。みなさん体調を崩されたりしていないでしょうか?
今まさに旬を迎えている果物「」を食べて元気をもらってください☆


種類の違う柿を3つ買ってみました

ビタミンC、カロテンが豊富で、かぜを予防し肌を強くします。
渋み成分のタンニンにはアルコール分解作用があり、利尿作用があるカリウムも含まれているので、二日酔いにぴったりの食べ物です。
タンニンは血圧上昇を抑える作用はありますが、鉄分の吸収を妨げます。
貧血気味の人は食べ過ぎにお気をつけて。

また、タンニンは摂り過ぎると便秘になることがあります。
柿と緑茶の食べ合わせは便秘になる、といわれているのはこのためなのでしょう。

漢方では、肺に潤いを与え体内の余分な熱を取り除く、体に必要な水分を生じさせ渇きを止める、アルコールの毒を分解する働きがあるとされています。
かぜが進行して発熱しゲホゲホと咳が出る時、口の渇き、口内炎、便秘、二日酔いなどの時に食べてください。
痔の出血にも用いられます。

柿は体をとても冷やす寒の性質なので、冷え症の人、生理前・生理中の人は食べても少しにしてください。
同じ体を冷やす力の強い蟹と一緒に食べると、腹痛や下痢を起こしやすいです。
これから冬にかけてますます美味しくなる柿ですが、この冷やす特徴はちょっと気にかけたいところです。

柿の白和え、大好きなんですが(´・ω・`)材料の柿・豆腐・白ごま、どれも体を冷やす食材なので、冷えが気になる時は控えめにした方がよさそうですね。
逆に辛い物を食べ過ぎたりして体に熱がこもっていると感じた時には、熱を取ってくれる素敵なお料理です(^_-)
ふだんから顔のほてりやのぼせを感じやすい人の、便秘の改善にもぴったりです。

ちなみに柿のヘタは柿蒂(してい)といい、気を降ろす働きがあり、しゃっくり・げっぷ・嘔吐を止めるのに用いられます。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
寒、甘・渋/心・肺・大腸

効能
肺に潤いを与え体内の余分な熱を取り除く
体に必要な水分を生じさせ渇きを止める
アルコールの毒を分解する



10/10(木)八幡山のcafe CAPRICEにて「はじめての薬膳」教室
10月のワークショップも受付中
はじめての薬膳&気功体験
秋のスープ薬膳
あなたが捨てるもの・補うもの
ストレスと上手につきあう食養生
詳しくはこちらをご覧ください

梨で熱を下げ喉を潤す

2013-08-17 | 咳を止める
幸水梨をよく見かけるようになりました。みずみずしくて甘みが強くシャリシャリした食感がたまらない、梨の中で一番好きな品種です(^-^)
ということで今日のテーマは「」です。

果肉の大半は水分ですが、たっぷりと含まれる果糖やリンゴ酸、クエン酸には疲労回復効果が、ソルビトールには便通を整える効果があります。
カリウムを比較的多く含み、体内の塩分を排出するので高血圧の予防になります。
ほかにも、タンパク質分解酵素プロテアーゼを含んでいて、すりおろして肉にまぶすと肉をやわらかくすることができます。

漢方では余分な熱を取りながら、乾燥で不足している唾液を作り、潤してくれる働きがあるとされています。
残暑を乗り越え、秋に向けて体を準備したい今の時期にぴったり。
咳止め、痰切り、のどや口の渇き、のどの痛みに効果を発揮する食材です。

体を冷やす涼の食べ物なので、胃腸が弱く冷えて下痢をしやすい人、寒さで咳が出る人は控えめにしてください。

作ってみました
梨シロップと梨ジャム
肺を潤し空咳を防ぎます

最近本で読んだ「秋梨膏」もどきを作ってみました。
「秋梨膏」は、梨をすりつぶして菊花の煎じ汁、氷砂糖と一緒に煮詰めた喉のシロップだそうです。
菊花を切らしていたので、梨と氷砂糖、蜂蜜が材料です。


左が秋梨膏もどき、右が梨ジャム

梨をスライスして弱火でコトコト煮ること2時間。
身を取り出してさらに煮詰めて、蜂蜜を混ぜて出来上がり。
取り出した身は梨ジャムとして食べられそう。シロップもジャムもかなり甘いです!
シロップはソーダ割りにしてみようかな。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、甘/肺・胃

効能
熱を下げて痰を切る、唾液をつくり体を潤す