食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

体の声に耳をすます

2013-11-28 | 心の養生
漢方の三大古典医書のひとつである『黄帝内経』によると、冬は「閉蔵(へいぞう」の季節なのだそうです。

夜は早く寝て、朝はゆっくりと起きる。
欲望は控えて、体内の陽気を洩らさないように寒い刺激を避け、体を温かく包む。

これが冬の養生法である、とされています。

体の陽気を逃さないよう日常生活をゆっくり過ごす。
汗はできるだけ流さないようにして、春に向けてエネルギーを保つ。
安定した気持ちでいることを心がけ、睡眠時間をゆったり取る。

でもなかなかそうはいきませんよね。
なんてったって先生も走っちゃう12月(師走)がありますし!
この養生を全て実践しようとするのは、現代に生きる私たちには難しいです。

寒い刺激を避け、体を温かく包む
これはできそう(^ ^)

夜は早く寝る、睡眠時間をゆったり取る
これは、まあできる日もあるかも…(^ ^;)

つまり何をお伝えしたいのかといいますと、
「自分の体(=心)の声に耳をすませてください」
ということです。
体(=心)というのもポイントです。体と心は一心同体につながっています。

いくら冬は早く寝てと言われても、夜型の習慣で元気なら、無理やり早く寝る必要はないんです。
自分の体がOKだよと言っているなら、それでいいと思います。

食べるものも同じ。
その人の体質に合っていて、その時体が必要としているものは自然と食べたくなるし、美味しいと感じます。

冬は温かい鍋物が食べたくなります。夏はそうでもないですよね?
夏にコンビニのおでんが売れたという話を聞きますが、それは冷房で体が冷えて温まりたいと思っているから。

私たちの体(=心)はもともと、快・不快のシグナルで見事に適切な判断を教えてくれているんです!
人間の体ってすごい。

知識を持っていれば世界は広がりますが、それはあくまで参考資料。
(ここでは知識=頭と捉えてください。)
頭で考えすぎず、体(=心)の声に耳を傾けましょう。

自分の体(=心)の声と対話しながら食養生を楽しんでください☆
私はワークショップやブログを通じて、みなさんが体の声に気付くための、触媒的な役割をして行けたらいいなと思っています。

それではまたお会いしましょう(^-^)ノシ



11~12月のワークショップ受付中
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
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冬の食養生と薬膳(季節の食養生コース)
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血の固まりや打ち身、熱感のある腫れにチンゲン菜

2013-11-25 | 血行をよくする
腫れ物ができてしまいて…熱感があって痛かったです(´・ω・`) 
そんな症状を改善してくれたのがこれ!「青梗菜(チンゲン菜)」が今日のテーマです。

漢方では、「お血」(「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)を散らして腫れを引かせる、体の余分な熱を取り除く働きがあるとされています。
血の巡りをよくする食べ物です。

「お血」というのは、血の固まりや鬱血(うっけつ)のことです。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。

生理の時にしんどくて黒い固まりが出るのも、打ち身がなかなか消えないのも、この「お血」です。
針で刺すように同じ所が痛む、色が黒っぽい、固まりがある、出血がある、などの特徴があります。

このお血の解消にいいのが、青梗菜なんです(^_-)
熱感のある腫れや痛み、打ち身がなかなか治らない時や、体に熱がこもってイライラする時に摂り入れてみてください。

生理痛にも用いられますが、青梗菜は体を冷やす性質なので、もともと冷えがある人は、温める働きのある唐辛子や薬味・スパイス類と一緒に食べるようにしてください。

カロテン、ビタミンC・Eなどが豊富で抗酸化作用が強く、がんや生活習慣病の予防効果も期待できます。
カルシウム、鉄などのミネラル類も多く、栄養価の高い野菜です。
油と一緒に調理するとビタミン、ミネラルの吸収率がアップします。

ちょうど生理と重なる時期だったので、血液を浄化して血の巡りをよくする黒きくらげと組み合わせた、炒め物を作りました。
体を冷やし過ぎないように、温める働きのあるにんにくと紅花を一緒に炒めています。

簡単おうち薬膳レシピ
青梗菜と黒きくらげの紅花炒め
鬱血を解消します。打ち身や生理痛にも


作り方(2~3人分)
(1)青梗菜2株は食べやすい大きさに切る。黒きくらげ6~7gは水で戻し石づきを取る。
(2)フライパンにごま油大さじ1を引き、スライスしたにんにく1/2かけを炒め香りが出てきたら、青梗菜・黒きくらげを入れて炒める。
(3)紹興酒大さじ2・オイスターソース大さじ1・しょうゆ小さじ1で味付けする。
(4)紅花を加えて軽く混ぜ、器に盛る。

紅花も血の巡りをよくする食材です。紅花と黒きくらげについては、また改めてご紹介します☆
冷えを強く感じる時は、にんにくと紅花の分量を多めにしてください。唐辛子やしょうがを使ってもOK!

気になっていた腫れは2日後に見事消えてくれました(^-^)v

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、辛・甘/肝・肺・脾
※性質を平としている資料もあります

効能
血の固まりや鬱血を散らして腫れを引かせる
体の余分な熱や毒素を取り除く



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かぜの引きはじめ・吐き気・咳にもしょうが

2013-11-23 | 発散する
前回の流れで、体を温めるといえばこれ!「しょうが」についてです。

漢方では、発汗により寒気を取り除く、肺を温め咳を止める、胃を温め吐き気を止めるなどの働きがあるとされています。
かぜの初期症状にはまずしょうがです!
ゾクッときたら、寒くて咳が出て来たら、しょうがの入った料理を食べてください。

胃が冷えていたい、食欲がない、吐き気がある時にも有効です。
また、海鮮類の解毒にも用いられます。
香りがいいのでイライラを解消してくれる働きもあります。

皮をむいた方が体を温める効果がアップします。

辛味の主成分はジンゲロールで、加熱するとショウガオールに変化します。

どちらも血行をよくして体を温める作用があり、かぜの引き始めや冷え症、生理痛にも有効です。
魚・肉の臭みを取る消臭作用、抗菌作用や抗酸化作用が高く、老化やがん予防の効果も期待できます。

また、ショウガオールには血中コレステロールを減らす働きがあるそうです。
胃液の分泌を促進し、食欲を増進します。

保存方法は諸説ありますが、いろいろ試して一番もつと感じたのは
袋入りのものは口を開けた状態で、パック入りのものは半分ぐらいラップを破って、野菜室に保存する
というやり方。

少し冷気に触れて乾燥する環境に置くのがポイントです。
しょうがが乾いてくるぐらいの方がカビないんですね~。
季節にもよりますが、2週間ぐらいもちます。

他にいい方法をご存知の方、ぜひ教えてください☆

先日作ったしょうがはちみつでお粥を作ってみました(^ ^)


湯気が立ち上って白いです

米1/2合をとぎ、しょうがはちみつ小さじ1を入れて水加減し、はちみつ漬けのしょうが7~8枚をせん切りにし、塩をひとつまみ加え、炊飯器のおかゆモードで炊きました。
(これでだいたい2~3人分)

かぜの初期、空咳が出る、胃の調子が悪くて食欲がない時、空気が乾燥すると便秘になる人にいいですよ☆

仕上げに黒ごまを振ると、空咳や便秘の改善により働きかけてくれます。

お粥は消化がいいので胃に負担がかからないです。
夕飯を遅い時間に食べる人におススメです(^_-)

体を温めてくれるしょうがですが、いくらいいからといって毎日大量に食べるのはNGです(´・ω・`)
発汗の作用が強いので、摂りすぎると体に必要な潤いや気まで出て行ってしまいます。
何ごともほどほどに…が漢方・薬膳の基本です。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
微温、辛/肺・脾

効能
発汗により寒気を取り除く
肺を温め咳を止める、胃を温め吐き気を止める
海鮮類の解毒



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老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
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しょうがはちみつ仕込みました

2013-11-21 | 漢方・薬膳
やっと仕込めました!
しょうがはちみつ♪


寒さに加えて乾燥注意報が出るほど空気が乾いてますから、体を温めるしょうが潤す蜂蜜は、まさに冬にピッタリの組み合わせです(^_-)
お試しでこのぐらいなら飽きずに食べきれそう…という量の作り方をご紹介します。

作り方
(1)しょうが40~50gはよく洗って薄くスライス。(気になる場合は皮をむいてください)
(2)ビンに(1)のしょうがを入れ、しょうがが完全にひたひたに浸るまで、上から蜂蜜を注ぐ。(だいたい120mlぐらいがめやす)
(3)蓋をしてそのまま常温で置く。時々ゆすったりひっくり返したりして、全体がよく混ざるようにする。

しょうがは、皮をむいた方が体を温めるパワーがさらに高まります。スプーンの先でこすると簡単に皮がむけます!

汁は翌日から飲めますが、1週間後ぐらいが一番美味しいです☆

蜂蜜が少なくなり、しょうがにかぶらなくなったら、冷蔵庫で保存してください。2週間ぐらいで使い切るのが理想です。

煮沸消毒したビンを使用すれば、3か月保存可能です。

紅茶に入れればハニージンジャーティーに。
プーアール茶に入れてもいいですね。

くず湯に入れれば体を温める働きを補ってくれます。
温めた牛乳に入れても美味しいです。よく眠れそうzzz
ソーダで割れば自家製ジンジャーエールに!

もちろんお湯に溶かして飲むだけでも温まります(^o^)

ヨーグルトにかけてよし、生姜焼きなどの調味料に使えばお砂糖要らず♪

蜂蜜に漬かった甘いしょうがも食べてください。
ヨーグルトに混ぜたり、豚の角煮や鶏手羽の煮物、煮魚を作る時に、一緒に入れるといいですよ。

しょうがは奥が深い食材なので、日を改めて効能などお届けしますね☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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出張ワークショップ、はじめます。

2013-11-19 | 薬膳・食養生講座
以前から考えていて何人かの方にはお伝えしていたのですが、改めて宣言します!

「出張ワークショップ、はじめます。」

というのも
「行ってみたいけど、練馬はちょっと遠いから迷ってます」
という声を数々いただいてまして。

遠くて不便なイメージがありますが、意外と近いし便利なんですよ(^ ^)

副都心線・東急東横線・みなとみらい線で渋谷・横浜方面から1本で繋がってます。
中央線の阿佐ヶ谷や荻窪からもバスで20分ほど。
もちろん西武池袋線で所沢方面からも来れますし、西武新宿線もご利用いただけます。

とはいえ距離を理由にご参加を迷っている方がいらっしゃるのであれば、私がお伺いすればいいわけで。

ご自宅やお気に入りの場所にお集まりいただいて、ワイワイお茶会しながら、体にいいことを学びませんか?



開催要項

女性限定、3名様以上で開催します。代表者の方がお申し込みください。

所要時間は2.5hです。

お料理実習のないワークとなります。
※お料理を希望される場合はご相談ください。

参加費はお一人様3,100円(※お料理ワークなしの場合)です。

申し訳ございませんが、私が会場まで往復する交通費(実費)を人数割りでご負担お願いいたします。

参加費・交通費は事前にお振込みください。



出張ワークショップをご希望方は、こちらのお申し込みフォームにご記入のうえ、送信してください。(スマホ、携帯からも送信できます)
メッセージ欄に「出張ワークショップ希望」の旨、お書きくださいね(^_-)
折り返しメールにてご連絡させていただきます。
開催希望日の1週間前までにお申し込みください。



それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ

お腹の張りと痰切りに陳皮

2013-11-17 | 気の巡りをよくする
今日のテーマは熟したみかんの皮を干したもの、「陳皮(ちんぴ)」です。


おうちで簡単に作れますよ☆

漢方では、気の巡りをよくして消化機能を整える、臓腑を温めて余分な水分を乾燥させる働きがある、とされています。

食後に胃が働かずお腹が膨れてしまった時、気持ち悪い、嘔吐がある時、痰が多くて胸苦しさを感じる時などに、用いられます。

陳皮はお茶にブレンドするのが一番お手軽です。
何となく食欲がない、または食べ過ぎてしまった時、同じく体を温めるプーアール茶とブレンドすると、胃腸の調子を整えて消化を促進する力がさらにパワーアップします↑↑↑

陳皮はおうちで簡単に作れます☆
みかんを食べた後の皮を、約2週間天日でカラカラになるまで干すだけ。
干す期間は、季節や皮の厚さにより加減してください。

うちでは農薬が気になるので、夏の間にハウスみかんを食べて、皮を干して作り貯めておきます☆
(ハウスミカンも完全に無農薬ではないそうですが、無農薬のものなかなか手に入らないので)
タッパに入れて冷蔵庫で保存します。
こうしておけば年中使えるので便利ですよ(^_-)

お茶にブレンドする時はそのまま、お料理に使う時は10~15分水に浸して戻し、細かく刻みます。
煮込み料理、炒め物、漬け物、スープ、お粥、炊き込みご飯に、少し加えるとほんのりいい香りがします。

七味唐辛子にも入ってるんですよ(^ ^)原材料をチェックしてみてくださいね。
体を温めて乾燥させるので、ほてりやのぼせのある人、熱っぽい人は控えめにどうぞ。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・苦/脾・肺

効能
気の流れをよくし、消化機能を整える
臓腑を温め、余分な水分を乾燥させ、痰を切る



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生活に取り入れます「冬を乗り切る食養生」教室ご感想

2013-11-15 | 薬膳・食養生講座
11/14、八幡山のcafe CAPRICE[カフェ カプリス]さんにて「冬を乗り切る食養生」教室を開催しました。
寒い中ご参加くださったみなさん、ありがとうございました(^-^)

ワークショップの様子とご感想の一部を紹介させていただきます。


みなさんに食材を、陰(冷やす)/平(どちらでもない)/陽(温める)に分類してみていただきました。
想像していたものと違って新たな発見をされたという方も。

普段自分では体を温める食材と思っていた物が、体を冷やす食材だったということに驚きました。
今日は楽しくお話し聞けて良かったです。ありがとうございます!!
(Kさん)

そうなんです。好きでよく食べる物に、意外と体を冷やすものが多い(・∀・)という方、よくいらっしゃいます。

冷え症なので、どう工夫したら良いのかを聞けて良かったです。
服装も指摘されて、スニーカー靴下も原因の一つと気づきました…
今日もありがとうございました。楽しく学べました。
(Yさん)

今回もご参加ありがとうございます。体を温めて冬を元気にお過ごしくださいね(^_-)

ぜひ生活に取り入れてみたいと思います。
初めて聞く言葉は解説してくださったので、分かりやすかったです。
テンポがよかったのであっという間でした。
(Nさん)

楽しんでいただけてうれしいです!私も楽しんでお話しさせていただけました☆

お勉強の後はお待ちかねのスイーツタイム。
疲れた頭が甘い味で緩みます(^o^)


冬に必要な食材などピンポイントに理解できました!
代謝をよくする食事や美容に関する事も知りたいです。
(Fさん)

2回目のご参加ありがとうございます。ぜひ毎日の食事に摂り入れてみてくださいね♪


デザートセットのアップ。今回もボリューミーで美味しうございました(^ー^)
アップルシナモンジンジャーティーで温まりましたね!

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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11月後半から年内のスケジュール

2013-11-13 | 薬膳・食養生講座
11月後半~12月のスケジュールをお知らせします。
土日の開催で設定していますが、ご要望があれば平日も調整しますので、お気軽にお問い合わせください。

参加を希望される方は、メッセージ【メッセージを送る】に以下をご記入のうえ送信してください。
折り返しメールにてご連絡させていただきます。
お申し込み締め切りは、開催日の1週間前です。

件名:参加を希望されるタイトル(例:体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~)
本文:1~5をコピー&ペーストしてご記入ください。
1.お名前(フルネーム、ふりがな)
2.ご住所
3.お電話番号(当日連絡が取れる携帯番号)
4.メールアドレス
5.(平日をご希望の場合)希望日をできれば第3希望まで

定員4名様までの少人数制(女性限定)です



11/30(土) 『老化にかかわる腎の話』 症状改善コース
人間の発育と成長そして老化にかかわる腎のことを、漢方の理論をもとに掘り下げていきます。
エイジングの波に乗って穏やかに過ごすための、薬膳料理を作る時間もお楽しみください。
時間 :10:30~14:00
参加費:4,000円(テキスト代・材料費込み、お茶・お菓子付き)



12/8(日) 『体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~』 入門編
カフェで開催している『はじめての薬膳』教室の拡大版です。
ふだん食べているものと体の関係を知り、毎日の食事から元気をもらう食養生の基本を勉強します。
気功も体験していただきます。つい気持ちが焦りがちな師走ですが、心も体もリラックスする時間を取って自分にごほうびを!
時間 :14:00~16:30
参加費:3,000円(テキスト代込み、お茶・お菓子付き)



12/14(土) 『自分の体質を知る』 体質改善コース
『あなたが捨てるもの・補うもの』のリメイク版です。ご自身の体質を知っていますか?
一人に一つの体質ではなく、いくつもの要素が複雑に絡み合ってあなたの体質を作っています。
体質のことを学んで体調管理に役立ててみませんか?
時間 :10:30~13:00
参加費:3,000円(テキスト代込み、お茶・お菓子付き)



12/21(土) 『冬の食養生と薬膳』 季節の食養生コース
寒さと乾燥で体調を崩しやすい冬を、漢方の食べる知恵で乗り切る方法を教えます。
おうちでも簡単に作れる薬膳料理でポカポカを体感してください☆
時間 :14:00~17:30
参加費:4,000円(テキスト代・材料費込み、お茶・お菓子付き)



それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ

おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ

お腹の冷えと痛みに八角

2013-11-12 | 体を中から温める
昨日も今日もまるで12月のような寒さですね(´・ω・`)
体を中から温め滋養してくれるお惣菜を作ってみました。

簡単おうち薬膳レシピ
八角香る豚スペアリブ煮込み
体を温め滋養します。貧血気味で疲れがたまっている時にも


八角は見た目で添えましたが、このままでは食べられません。下の丸いのは龍眼肉(りゅうがんにく)

材料(だいたい2人分)
豚スペアリブ400g前後 八角(はっかく)小さめのものを1個
しょうが小さく1かけ 長ねぎ1/4本(青い部分を使用) 龍眼肉5g
調味料(紹興酒1/4カップ、みりん大さじ1、砂糖大さじ1/2、しょうゆ大さじ2弱)

作り方
(1)豚スペアリブはたっぷりの熱湯で2~3分ゆでて表面に火を通し、あくを取る。しょうがは皮をむいて薄切りに、長ねぎはたたいて軽くつぶしておく。

(2)圧力鍋に(1)の豚肉、しょうが、長ねぎを入れて水1/2カップを注ぎ、龍眼肉と調味料を加えて蓋をする。

(3)高圧で10~12分加熱し、火を止めて圧力が下がるまで自然放置する。

(4)蓋を開けて長ねぎを取り出す。気になるようであれば表面に浮いている脂をすくい取り、再び鍋を火にかけ煮汁を煮詰め、時々肉にかけながら照りをつける。

温める食材の八角しょうが長ねぎと、体を潤すスペアリブと、血を増やし疲労を回復する龍眼肉の組み合わせです。

龍眼肉がない場合は、砂糖を大さじ1にしてください。また、レーズンでも代用できます。

…と、レシピを先にご紹介してしまいましたが、今日のテーマは「八角」(はっかく)です。
スーパーのスパイス売り場や中華食材コーナーで手に入ります。


漢方では「大茴香」(だいういきょう)と呼ばれています。
インド料理に使われる「スターアニス」と同じものです。

大があるなら小があるはず。「小茴香」(しょうういきょう)は、フェンネルシードのことです。
小茴香についてはいずれまた。

味噌の中に粉末を入れると香りが出るため「茴香(ういきょう)」と呼ばれるようになったそうです。
強い香りがあり、好みは分かれるところですが、肉の臭みを消してくれます。
中華料理店の豚の角煮は、八角の香りがすごーくします(^ ^)

腎を温め寒気を散らす、気の巡りをよくして痛みを止める、胃の調子を整え吐き気を抑える、などの働きがあるとされています。
冷え症の人にはもちろん、冷えによる腹痛、生理痛の時、胃の調子が悪くて食欲がない時などに使ってみてください。

実は固くてそのまま食べられないので、スープや煮物の調味料として使います。
粉末にして他のスパイスと混ぜた「五香粉」(ウーシャンフェン)なら、炒め物にも使えます☆

余談ですが、八角はお寺などに植えられているシキミの実に形が似ています。(シキミの画像
こちらは有毒なので絶対に食べないでください!!!(゜Д゜;)八角はお店で買ってくださいね!

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肝・脾・胃・腎

効能
腎を温め寒気を散らす
気の巡りをよくして痛みを止める
胃の調子を整え吐き気を抑える



11/14(木)八幡山のカフェで「冬を乗り切る食養生」教室開催します残席1

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走る気功・体感ランニング

2013-11-11 | 漢方・薬膳
最近しっかり体を動かしてなかったので、久々にウォーキング&ランニングしてきました。

近所の公園まで早歩き。15分歩いてランニングに切り替え、また15分。
それを繰り返して約1時間。

走り始めてすぐ、脚やお腹、背中がかゆくなりました。温まって血行がよくなってくる感じ。
いや~体なまってますね~(^ ^;)

呼吸は足の動きに合わせて、2回吸って2回吐きます。
吸って 吸って 吐いて 吐いて

木と土の香りを嗅ぎ、大地から気をもらっています。
最初は色んなことを考えながら走っているのですが、だんだん、呼吸と体の変化に意識が向いて行きます。


時々膝や胃のあたりが痛むのですが
「筋肉が緊張しているからだ。リラックスして緩めれば大丈夫」
という考えが浮かんできて、緩めるように意識するとスッと楽になりました。

自分が自然の一部であることを実感して、すごくありがたいなと感じます。

気功の本で読んだ「歩く気功」を思い出しました。
吸う 吸う 吐く 吐く の呼吸に合わせて、足を前に出します。
続けているとちょっとした瞑想状態になるそうで、その感覚を味わうことができました。

気持ちよかったです。
不要なものが体から出て行った気がします。体も気持ちも軽くなりました!
自然からエネルギーをいただいて、ふだんより元気に一日過ごせましたよ(^_-)

ウォーキングやランニングは朝もしくは昼間の時間帯がおススメです。
植物が光合成をして、陽の気である酸素を出しているから☆

自分の体の声を聞くこともできた、大切な時間でした。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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胃がポカポカします

2013-11-09 | 漢方・薬膳
昨夜は友達と火鍋を楽しんできました(^ ^)


赤は辛いスープ、白は辛くないスープ


陰陽の太極図を連想させるような形のお鍋ですが、スープに入っているスパイスは、赤も白も体を温めるの食材ばかり。

陰陽どちらでもない平なのは、体を潤し目の疲れを取るくこの実ぐらい。
自分の目で確認できたものをピックアップすると…

しょうが長ねぎ小茴香(フェンネルシード)、月桂樹にんにく、赤いスープにたっぷり浮いた唐辛子
体を内側から温めるものばかりです。

白豆冠(びゃくずく)と草果(そうか)は、体を内側から温めながら胃腸に溜まった余分な湿気を飛ばし、消化機能を助けます。

大棗(なつめ)、龍眼(りゅうがん)は血を養い精神を安定させます。

体を元気にする効果の高い人参らしきも姿も見えました。
このスープに、これまた体を温める能力をアップさせる羊肉を入れて食べるんですから、それはそれは体が温まります☆
(お野菜もたくさんいただきました。)

胃がポカポカして朝まで持続しました。もちろん手足も(^ ^)
今日は気温が低いですが、同じ気候の時ほど寒く感じません。
冬に火鍋、おススメです。

刺激が強いので、胃腸の弱い人は白いスープを中心に召し上がってください。
体がほてりやすい人は、食中食後にたくさん水を飲む、きゅうりやトマト・豆腐など体の熱を取るものを食べるなどすれば、陰陽のバランスが取れますよ。

羊肉については別の機会に改めてご紹介しますね(^_-)
それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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ドライアイ予防メニュー

2013-11-07 | 症状別レシピ
特売でにんじんをたくさん買ってしまいまして(^_^;)
にんじんを使った○○対策メニューをご紹介して行きますね☆
今日はこちらです!

簡単おうち薬膳レシピ
肉巻にんじん
乾燥を潤し目の疲れを改善します。貧血予防にも


ご飯がススム甘辛しょうゆ味(^ー^)

材料(だいたい2人分)
豚バラ肉200g にんじん1本
たれ(酒・みりん各大さじ1 めんつゆ小さじ1 しょうゆ小さじ2)
※濃いめの味にしたい場合は、しょうゆを増やしてください。

作り方
(1)にんじんは肉の幅に合わせた長さに切ってから、縦4~8等分にする。ラップして電子レンジ(500w)で1分30秒加熱し、柔らかくしておく。

(2)にんじんを豚バラ肉でくるくる巻き、巻き終わりの面を下にしてフライパンに並べる。


豚バラ肉から脂が出るので、フライパンに油は引かなくてOK!

(3)蓋をして中弱火で蒸し焼きにする。2~3分ごとに、転がして焼き色を付ける面を変え、全体をこんがり焼く。
(蓋は脂の飛び散り防止にもなります)


(4)たれの材料を加え蓋をして煮詰め、時々ひっくり返して肉巻にたれをからめる。照りが出たら出来上がり!


体を潤す豚肉と、血を増やし目の疲れを改善するにんじんの組み合わせです。詳しい効能は各記事をご覧ください(^_-)

付け合わせに、体力・気力アップの食材ブロッコリーを使いました。にんじん、豚肉と合わせて、気・血・水(津液)をバランスよく補うメニューです。

冷めても美味しいのでお弁当のおかずにも☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ

秋の食養生まとめ

2013-11-06 | 漢方・薬膳
明日11/7は立冬、季節は秋から冬へ。
冬の厳しい寒さで体の機能は鈍り、まるで冬眠しているような状態になりがちです(´・ω・`)
秋はそんな冬に向けて体の調整と準備をする期間でした。

夏から秋に季節が移り変わる時期は調整を。
体に残る夏の余熱を取り除くために、夏野菜(トマトやうり系の野菜)・豆腐・りんごなど、体の熱を冷ますものを食べます。

秋になって乾燥すると、かぜでもないのに空咳が出たりします。
そしてそのまま体の乾燥を放置すると、冬になってツケが回ってきます。
お肌がカサカサになり、喉や鼻の粘膜も弱ってかぜを引きやすくなったりします。
水分を発散させる作用のある辛いものや薬味は、いつもより控えめにし、乳製品・卵・豚肉・ごまなど、体を潤す食材を摂ります。

あとは体力・気力をアップするものを食べ、来たるべき冬に備えます。
ふだん食べているお米・じゃがいもの他に、旬の栗・さつまいも、きのこ類、秋刀魚もこの系統の食材です。

旬の食べ物って本当にうまいことできてますね~(^_-)
ちゃんとその時に体に必要なパワーを補給できるようになっている☆

こんな感じで秋のうちに準備しておけば、穏やかに冬を迎えることができる、というわけです。
特に意識せずに過ごしちゃったけど…という方、今からでも遅くはありません!
体を潤すものと、体力・気力をアップする食材を、意識して摂り入れていってください。

はじめようと思った時がスタートですから。

食材を中心に秋を振り返ってみました。
季節の食養生コースでは、気候による体の変化を知り、それに合わせて食べる物を選ぶ方法を、詳しく学んでいきます。
11/24(日)冬の食養生と薬膳では、体の中からポカポカ温まるお料理体験もあります

お申込み方法などはこちらをご覧ください

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



11/14(木)「冬を乗り切る食養生」教室残席2

11月のワークショップご参加受付中です
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
冬の食養生と薬膳(季節の食養生コース)
老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
詳しくはこちら

おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ

手足や腰の冷えに杜仲茶

2013-11-04 | 温める能力アップ
11月に入り寒さを感じる日が多くなっていますね。
7日は二十四節気の立冬。漢方・薬膳的には、そろそろ冬を意識したものを摂り入れ始める時期になりました。

冬は腎が弱りやすい季節です。腎は冷えるのを嫌がり、冷やすと疲れて弱ります。

腎には、体の生命エネルギーである「」、エネルギー源である「」、そして「」を生む役割があります。
体内の水分代謝も担っています。
体の発育や生殖をつかさどる大切な臓です。

腎が弱っていると足腰に力が入らなくなり、疲労が取れなくなります。
冷え症が悪化して下痢を起こしたりします。
顔色が月の光みたいに白くなり、むくんでだるくなります。
耳鳴りやめまいが出ることもあります。

冬は体、特に腎を温めることがとても大事なんです。
前置きが長くなってしまいましたが(^ ^;)、今日のテーマはそんな腎をいたわる「杜仲茶(とちゅうちゃ)」です。


漢方では、肝と腎を補い、体を温める能力がアップして元気が復活したり、筋肉や骨を強くする働きがあるといわれています。
手足・腰の冷えや痛み、無気力、頻尿、めまいがある時、性機能低下や不正出血にも用いられます。


ワークショップのティータイムにお出ししています

体脂肪や中性脂肪を減らす作用もあるといわれています。
そういえば以前ダイエット茶としてブームになったことがありましたね☆

杜仲茶は体を温めるので、ほてりやのぼせを感じている方はほどほどの量をお楽しみください。
同じお茶でも緑茶は体を冷やすので、冬は紅茶やプーアール茶、そしてこの杜仲茶がおススメです。
腎を補う食材、黒豆茶もいいですね(^_-)

腎については、11/30(土)の『老化にかかわる腎の話』でもっと深~いお話しをしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、甘/肝・腎

効能
肝と腎を補い体を温める
強壮、筋や骨を強化する
不正出血を改善する



11/14(木)八幡山のカフェで「冬を乗り切る食養生」教室残席2

11月のワークショップご参加受付中です
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
あなたが捨てるもの・補うもの(体質改善コース)
冬の食養生と薬膳(季節の食養生コース)
老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
詳しくはこちらをご覧ください

おうち薬膳ワークショップsoraからごあいさつ

プチ贅沢な時間をご一緒に

2013-11-02 | 薬膳・食養生講座
11/14『冬を乗り切る食養生』教室のポスターを、cafe CAPRICEさんに作っていただきました(^ ^)


また、ブログにもご掲載ありがとうございます!

前回の10/10は告知期間がかなり短く、「予定が既に埋まってて行けなかった!」というお言葉を色んな方からいただきまして、すみませんでした(´・ω・`)
今月は早めのお知らせでございます。
残席3となっておりますので、お申し込みはお早めに(^_-)

漢方にもとづいた食べる知恵で、体の内側から元気になって冬を乗り切る方法を、1時間半にギュッと凝縮してお伝えします。
カフェのスイーツとドリンクでほっこりしながら、体にいいことも学べる、プチ贅沢な時間をご一緒にいかがですか?

今回も参加されるみなさんに楽しんでいただけるよう、新たな仕込みを準備中です☆どうぞお楽しみに!

体にいいこと何か始めたい、食事から元気になりたいと考えてらっしゃる方、ご参加お待ちしてます(^_-)
お申し込みは、このブログの「メッセージを送る」からお願いいたします。
カフェで直接お申込みいただくこともできます。

「メッセージを送る」をクリックして以下をご記入のうえ送信してください。
折り返しメールにてご連絡させていただきます。

件名:『11/14冬を乗り切る食養生』
本文:1~4をコピー&ペーストしてご記入ください。
1.お名前(フルネーム、ふりがな)
2.ご住所
3.お電話番号(当日連絡が取れる携帯番号)
4.メールアドレス



『冬を乗り切る食養生』教室
会 場 :cafe CAPRICE[カフェ カプリス]
開催日時:11/14(木) 15:30~17:00(予定)
参加費 :2,000円(テキスト代+スイーツプレートセット込)
定 員 :6名(先着順)
持ち物 :ボールペンなどの筆記具
お申込み:直接カフェにお申込みいただくか、このブログの「メッセージを送る」からお申し込みください。


【cafe CAPRICE】[カフェ カプリス]
〒156-0056
東京都世田谷区八幡山3-25-10-1F
Tel/Fax:03-6379-6483

京王線「八幡山」駅下車 徒歩約5分
駅の改札を出て右に、左手に松沢病院の敷地を見ながら赤堤通りをしばらく直進すると、右側に白い板壁に黄色いポストとハーブたちが目印のcafe CAPRICEが見えます。
白い土壁がとっても落ち着く素敵な内装のカフェです♪

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
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