食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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のぼせと便秘に決明子

2013-09-14 | 便秘を改善する
台風が来るのでベランダのプランタを室内に避難させました。
かわいらしい緑の葉


決明子(けつめいし)と言います。
エビスグサというマメ科の一年草で、ダイエット茶として知られている「ハブ茶」はこの決明子の種を使っています。
(葉を乾燥させてお茶にする地域もあるそうです)

昨年お茶用に焙煎した種を植えてみたら、芽が出てかわいい黄色い花が咲きました。
肥料が足りなくてお茶にするほど大きな種は取れずに終了…

ところがプランターに種が飛んでいたのか、夏近くなって小さな芽が2つ顔を出しました。
植物の生命力ってすごい☆

それから数か月。目に優しいきれいな緑で見るたびにホッとなごみます。
でも自然に任せているだけなので小さい…
水や肥料をしっかりあげて手をかけないと、大きくならないですね(^ ^;)

閑話休題。

漢方で決明子は、体の余分な熱を取り除き、腸を潤して便秘を改善する働きがあるとされています。
干していない生の種は特に便秘を改善する効果が高いです。
お茶として飲むのが一番お手軽です。


決明子の種 ラップ越しの撮影なので少しぼやけてます

便秘によいとはいわれていますが、体を冷やす性質なので、便秘の原因が冷えにある場合には向いていません。
また、長時間煎じると便秘改善の効果が失われますので、煮出す時間は20分までにとどめてください。

ストレスと関係する臓腑である肝に効きやすいので、頭に血が上ってのぼせたようになった時、頭痛、めまい、目の充血や疲れの時にも使えます。

下痢や低血圧の人には適しません。体力が落ちている人にもおすすめできません。
妊娠中の方は飲まないでくださいね。

決明子を見ていたら薬用植物園に行きたくなってきました(^ ^)
天気が落ち着いたら出かけよう♪

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
微寒、甘・苦・鹹/肝・胆・大腸

効能
肝に入った火熱邪気を取り除く
腸を潤して便秘を改善する

いちじくでお腹スッキリお肌も潤う

2013-08-18 | 便秘を改善する
美味しそうなのが手に入りました!今日のテーマは「いちじく」です。
漢字で「無花果」と書くのは、外からは花が見えないのに実が生るからだそうです。当て字ですね。


食物繊維のペクチンが豊富で、整腸作用や美肌効果があります。
赤い果実の色は抗酸化物質のアントシアニンで、がん抑制効果も期待できます。
フィシンというタンパク質分解酵素を含むので、食後のデザートに最適です。

漢方では、胃腸の働きをよくする、便秘を改善する、肺を潤して口の渇きを抑える、喉や痔の腫れ・痛みを落ち着かせるなどの効果があるとされています。
生のものは8月~11月が美味しい季節、秋の乾燥を防ぎたい時期に重なります。ふだんあまり食べないという方もぜひ摂り入れてみてください。
ただし下痢の方は、症状を悪化させる可能性があるので控えてください。

干しいちじくは年中手に入ります。
意外と思われるかもしれませんが、干しいちじくと豚肉を一緒に煮ると結構美味しいんです!
味付けはシンプルに酒・しょうゆ・塩と、豚肉の臭み消しに生姜とねぎをプラス。
いちじくの甘みが出るので、お砂糖は必要ありません。
同じく体を潤す働きのある豚肉と、いちじくとの相乗効果でうるうるお肌に☆

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘/小腸・膀胱・大腸

効能
胃腸の働きをよくする・便秘を改善する
肺を潤して口の渇きを抑える
喉や痔の腫れ・痛みを改善する