紫蘇の効用

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恒例:節分に歌舞伎座へ

2006年02月03日 | 歌舞伎

歌舞伎二月興行を昼夜通しでみました。
節分なので~

昼の部
一幕目 春調娘七種
静御前:芝雀
曽我十郎:橋之助
曽我五郎:歌昇

曽我兄弟と静御前が正月7日の七草を打つ作業と仇を討つをかけた舞踊。
初春らしい絵のきれいな一幕です。
ご近所さんの幼馴染がこの幕のイヤホンガイドを担当なの借りましたー。
踊りだといっぱい解説が入るから時代背景や細かい所作の説明があって聞き応えありました。

二幕目 一谷嫩軍記 陣門・組打 
熊谷直実:幸四郎 
玉織姫:芝雀 
平山武者所:錦吾 
熊谷小次郎/無官太夫敦盛:福助

敦盛は凛々しくて悲劇的じゃなくちゃと思うのですが、なんか福助さんなよっちぃ印象。
幌を付けた騎乗姿はキレイですけど・・・
直実の天然パーマがものすごいねぇ。日本人離れしてる。
言葉もよく聞き取れないからますます外人っぽい。
お馬さんの演技に泣かされる~


幕間はお弁当買ってお席でぱくぱく。


三幕目  お染久松 浮塒鴎(うきねのともどり)
女猿曳:芝翫 
お染:菊之助 
久松 :橋之助 

心中を決めた二人なのでお染めは紫頭巾、久松は手拭いをかぶってるだけど、菊ちゃんの頭巾がちょっと頭でっかちで、へんな感じ~。それをはずしたらなんと拍手がおきました。皆も「はやく頭巾はずさないかなー」って思ってたのかしらん。
大店のお嬢さんの華やかな簪がついててさすがに可愛い
はっしーとはとてもお似合いなカポーだけど、二人とも分別がありそうな雰囲気で、心中しそうにないように見えたな~。
いつもパントマイムにみえてしまう芝翫さん(ごめんなさい)
この女猿曳も事情説明舞踊なのでやはり、パントマ・・・。

四幕目 極付 幡随長兵衛
幡随院長兵衛:吉右衛門 
女房お時:玉三郎 
長兵衛倅長松:宗生 
水野十郎左衛門:菊五郎 

幕開きの第一声は亀寿くん。
江戸の芝居小屋のシーンで公達の役として舞台の上の舞台です。
團蔵さんも荒事の役者の役で、おおげさっぽいとこがハマってる
客席で悶着が起きると、1階席後方から吉右衛門さん登場。
かっくいいよー!でっけぇよー!
江戸弁もつらつらと出て小気味いいよー!
長兵衛さんは侠客なので子分さんがいっぱいいますが新車さんに注目しちゃった。
最近続けてお見受け申す~。
たぼの大きめなやくざな感じが似合ってる。
同じ子分の菊市郎さんが気にいらないお客さんに座布団を投げ出すときも目つき悪くてカッコ良かったよ。
段四郎さん、セリフがまったく入ってないのは残念です・・・
水野十郎左衛門、悪役ながらも菊パパはすてきなの。

昼の部終わって歌舞伎座隣の文明堂でけいく&珈琲
 タルトポンムとタルトマロン

夜の部
一幕目 梶原平三誉石切
梶原平三景時:幸四郎 
娘 梢:芝雀 
俣野五郎景久:愛之助 
奴 菊平:亀寿 
大庭三郎景親:彦三郎 

梶原景時の登場に驚いた
ずいぶんと悪役フェイス。
裃も黒字に派手なゴールドの矢の模様で悪代官風味。
最後まで腹に何か持つ人みたいだった・・・。
ここでも並び奉行の新車さんに注目
愛之助くんの赤っ面、俣野五郎景久も手堅くて型もきれいに決まった
そしてちょっぴりだけど、大好き奴で登場の亀寿くんで楽しめたわ

幕が閉じたらお囃子が鳴り続け、も一度幕があくと俳優さんがずらり。
豆巻きです。
これを狙って前方席を取ったのに、後ろからどど~と舞台前に人がおしよせ、みんな奪うように巻かれた豆を取っていった・・・
こんなのかつて無い・・・
あんな貰い方して福来るのかしら?

二幕目 京鹿子娘二人道成寺
白拍子花子:玉三郎 
白拍子花子:菊之助 

2年前大好評だった「二人の白拍子花子」の再来じゃー
演出もいろいろと変えていて、さらに菊ちゃんが前面に出るような感じになってる。
前回は玉さまの柔らかさが際立っていたけど、遜色ないほど菊ちゃんも踊りが柔らかい。
でも、表情がすごーく緊張してるみたい。
こっちも緊張したー。
後ろ向き立ち上半身ひねり振り返りもえびぞりもキレイに決まって拍手喝采でした

三幕目 人情噺小判一両
笊屋安七:菊五郎 
小森孫市:田之助 
孫市倅小市:男寅 
茶屋娘おかよ:松也 
凧売吉六:権十郎 
浅尾申三郎:吉右衛門 

幕が閉じて「・・・あのぉ、終わりですか?」
そりゃあんまりな結末。
おせっかいはいけませんという教訓?
菊パパのナチュラルな江戸の町人ぶりはさすがと思ったけど、永い暗転が2回もあって結末ががびーんなので、辛かった。
男寅くんがその後、立派なお侍さんになって菊パパに恩返ししてくんなきゃ。


二月大歌舞伎
平成18年2月2日(木)-2月26日(日) 
歌舞伎座



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