紫蘇の効用

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特別舞踊公演 春興鏡獅子

2012年09月23日 | 歌舞伎

小平で特別舞踊公演として菊ちゃんが鏡獅子を踊ります。
なぜ、小平・・・?
それは、国立劇場のロビーにある六代目尾上菊五郎の鏡獅子の像の作者が、平櫛田中という小平市名誉市民で文化勲章受章者の彫刻家なのです。
小平の市制50周年記念に六代目のひ孫の菊ちゃんが縁の地で踊ることになったそうです。
豪雨にみまわれた今日、電車を乗り継ぎ小平に向かいました。

まず、第一部が対談で、『鏡獅子をめぐって~小平市と平櫛田中~』と題してアナウンサーの葛西聖司さんがナビゲートして小平市長の小林正則さん、平櫛田中彫刻美術館館長の平櫛弘子さん、そして出番前の菊ちゃんとで、舞台上のスクリーンに映し出されたスライド写真とともにお話。
葛西さん、さすがアナウンサー。
メモひとつ見ないで、進行と解説をされてました。
映し出された中で、彫像のモデルになる際に撮られた六代目の褌いっちょの写真は、先日NHKアーカイブスで放送された、若き日の勘三郎さんが六代目の写真と出会ったシーンのものでした。
写真から忠実に肉体を造形して、あの素晴らしい鏡獅子の像が創られた過程を知ることができました。
でも、この像は大きすぎて常設展示ができる場所がかったので、国立劇場ができるまで国立競技場の倉庫に収められていたそうです。
平櫛田中の作品がいくつかスライドで紹介されましたが、その造形力のすばらしさ、ぜひ、平櫛田中彫刻美術館でじっくり見たいです。

20分の休憩をはさみ、第二部は新歌舞伎十八番の内『春興鏡獅子』です。

 小姓弥生のちに獅子の精:尾上 菊之助
 胡蝶の精:尾上 右近
 胡蝶の精:尾上 菊三呂
 用人 関口十太夫:尾上 音二郎
 局 吉野:尾上 菊史郎
 老女 飛鳥井:尾上 梅之助
 家老 渋井五左衛門:尾上 菊十郎
 後見:尾上 菊市郎
 :尾上 音三郎
 :尾上 音一郎

前ジテ、江戸城本丸御殿で殿の前にひっぱりだされて、恥ずかしながらも踊る小姓弥生。
しかし、菊ちゃん、女形だと貫禄ある感じになるので、恥じらってる割に堂々としてる小姓さんだなぁって感じ。
梅之助さんの声が通って心地よいです。
弥生が憑依された獅子頭を手に短い花を入っていって、胡蝶の舞は右近くん、菊三呂さんの大人の胡蝶。
いき届いた所作で糸にものって、ここでも見ごたえのある場となりました。
菊三呂さんは巡業の四の切りでは法眼館のばあさんでしたが、今日は小さな女の子、胡蝶・・・幅ひろっ。

獅子に変じた後ジテは熱い菊ちゃんが観れました。
ひざからバンっと座するとこ、みごとな音

対談で、鏡獅子に対する大切に思う心構えを聴いてからのの~鑑賞だったのでその意気込みを強く感じました。


なんか、大向こうの「音羽屋」ちうのが正面から聞こえた気がしたけど、幕の奥でしこんでたのか、客席から舞台にぶつかってはねっかえってきたのか・・・?

本当に特別な、特別な、舞踊公演に感動しました



『特別舞踊公演 春興鏡獅子』
平成24年9月22日(土) ~9月23日(日)
ルネこだいら大ホール



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