『わが魂は輝く水なり』の千穐楽、マチネ公演です。
斎藤実盛:野村萬斎
斎藤五郎:尾上菊之助
斎藤六郎:坂東亀三郎
巴:秋山菜津子
中原兼平:大石継太
平維盛:長谷川博己
中原兼光:廣田高志
ふぶき:邑野みあ
城貞康:二反田雅澄
郎党黒玄坊:大富士
郎党時丸:川岡大次郎
乳母浜風:神保共子
藤原権頭:津嘉山正種
コクーンという劇場が古風さを感じさせないせいか時代ものなのに時空を超えた気分にさせる・・・
舞台転換も襖のような幕が横からスライドされてこれがピタっと閉まるのが和風だけど新しい感じ。
岸壁の飛び岩とかも寄せる波がみえるようで緊迫感~
何度か観てるうちそこに身を置いてるだけで不思議な感覚を味わえて、いいな~って思えました。
でも、墜ちていくものと戦によって狂っていくものの象徴的な敵対としてはすごくわかりやすいけど、今日観てて巴が本当に狂ってしまったのか、そういうフリをしているのかどちらんだろ~と。
そしてここで描かれてる狂気は脳(心?)の破壊を言っているのか集団心理の勢いで誰もが止められない「狂ったように」なったことを言ってるのか?とちょっとわからなくなってしまいました。
そんな謎ものこしつつ・・・
平家側のシーン、もちょっと多くして欲すぃ~と思うようになっちゃった、いいキャラ揃いだし。
この舞台は他の都市での公演もないのでこれぎり~
花吹雪のカーテンコールで「この座組みで観るのもおしまいかぁ」と感慨深くスタオベしたのでした。
わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-
2008年5月4日(日・祝)~27日(火)
Bunkamuraシアターコクーン