紫蘇の効用

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二人椀久、まず幕見

2006年03月07日 | 歌舞伎

今月の菊ちゃんは歌舞伎座夜の部の『二人椀久』 のみの出演。
初幕見です。

椀屋久兵衛:富十郎 
松山太夫:菊之助 

愛しい太夫を思い出して夢の中での逢瀬の一場面なので、松山太夫の出入りは舞台中央のセリから出て、またそのセリで引っ込むドラマチックな舞踊です。
富十郎さんの踊りは柔らかく、とっても物語的です。
菊ちゃんは髪型のせいもあるけど、太夫が心を許した人の前だけで見せるような表情をしているようで、大人っぽい色気もあり、可愛くもあり・・・
なんせ背の違いがすごいので、でっかい太夫に見えがちですが、菊ちゃんの一生懸命さが可愛らしくて、太夫なのに「いたいけな感じ」と思ったよぉん。
幻想シーンのオナゴがセリで入るときって、くるくる自転しながら降りていくんだけど、今回も長いおてまみ持ってくるくるくる・・・これ好き
30分の短い舞踊ですが長唄さんの声のよさと、富十郎さんのドラマ性と菊ちゃんの美しさで濃厚な一幕でした。

今日も一緒に幕見したNaEさんが3月4日の東京新聞に載った菊ちゃんのインタビュー記事を見せてくれたところ、2年前から富十郎さんに「ぜひ踊らせて欲しい」と懇願してたそう。
望みがかなっての大舞台今月も頑張ってね



三月大歌舞伎
平成18年3月3日(金)-3月27日(月)
歌舞伎座