紫蘇の効用

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◆shiso家のわんこをご紹介◆

二月の歌舞伎座*千穐楽

2006年02月26日 | 歌舞伎

母上様の風邪がいっこうに良くならず、インフルエンザB型の疑いもあるっつーのに病院に行かない。
楽しみにしてた今月の歌舞伎座の千穐楽も昨日になって「行けそうもない」って。
せっかっく前方中央の良席なのでむざむざ空席にはできないよぉん。
フラメンコ仲間で菊ちゃんファンのNoMちゃんに「急ですが、明日、歌舞伎行かへん?」と聞いたら「行く~」って。
良かった

お3時に銀座トリコロールで待ち合わせしてしばしダベリング。
 エクレア2本とカフェオレ

開場の16:00に歌舞伎座入りして舞台写真をチョイス。
30枚以上あって、厳選に厳選をかさねた結果、19枚を購入。破産寸前。

一幕目 梶原平三誉石切
あいかわらず幸四郎さんのセリフが「ぷるっぷ~」悪役フェイスで六郎太夫と梢の親子が今後だまされちゃうんじゃ?と憶測してしまうような怪しさです。
この幕が終わってNoMちゃんが幸四郎さんって何言ってるか不明だねー。ズバっ。 

二幕前の休憩時間でお弁当開く

  あたくしの。
 NoMちゃんは茶屋弁当だって。

二幕目 京鹿子娘二人道成寺
瞬きするのももったいないから、事前に目薬もさして観劇体勢充分です。
光輝く玉さまと菊ちゃんの踊りに圧倒され、今日が最後と思うと涙でそう。
舞づくしでは時事ネタとして「静や静、静の苧環繰り返しと静御前の静の舞・・・しずかといえばオリンピック金メダルの荒川静香はこおりのまい」に拍手喝采

中啓の舞から鞠唄へ衣装の引き抜きは糸を抜いてばらけても引き抜く寸前まで次の着物が見えないようさっと隠す菊市郎さんのさばきもGood Job
恋の手習い後の手拭い撒き、玉さまの投じたものをお隣のNaEさんキャッチ。
そしたら、その手拭いくれたの~ うれすぃ
こんな感じで撒かれるの→ 
 
音羽屋・大和屋の紋入り、名前入り。

鈴太鼓前後あたり、菊ちゃんの動きが張り切っているよう。
もう最後だから思い切ってやってるのかな~?
最後の鐘に登っての見得まで、表情がほんとに良くなって充実の一ヶ月でした


三幕目 人情噺小判一両
世話物だから菊パパの千秋楽スペシャルがあるかなー?
やるとしたら八幡様前のおしゃべりのとこ?
吉右衛門さん扮する殿様と飲むとこ?と思ってたら、何もなく筋書き通りに進行。
やるせない物語だから遊ぶこともできないし、今日はナシかなーと思ったら・・・
ラストシーン、菊パパ扮するしがない笊屋の安七に施しを受け自分のふがいなさに自決してしまった田之助さん扮する浪人の長屋で、菊パパ、自分のおせっかいに自責して幕となるとこで、死んでる浪人:田之助さんの両腕を持ち上げ、のけぞらせて「イナバウアー」と。
仏さんに祈る姿勢で終わるハズの吉右衛門さんも後ろ向いて肩を震わせてる。
いったん起され、のけぞらされた田之助さんもつっぷして震えてる(死人なのに)。
男寅くんも笑い混じりの複雑な表情。
最後にやってくれました。
ストーリーは切ないのに、今日の千穐楽で、話術の面白さや、菊・吉コンビの妙など、この作品の味わいを感じはじめてたのに・・・最後の爆笑で違ったものとして永遠に心に残ることになりました。


親父さま・・・本格的なイナバウアー、道成寺で玉さまと菊ちゃんやってるじゃん。


二月大歌舞伎
平成18年2月2日(木)-2月26日(日)
歌舞伎座