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尾車氏のインプレッサで、我々取材班はスバルのお店に向かった。年次改良が施されたエクシーガを確認するためである。外観はほとんど変わっていないが、トランスミッションに大きな変更があるのだ。試乗車は、2.0i-L(AWD・税込車両本体価格231万円)だった。
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ドライバーズシートに座ると、自然な角度で立ったAピラーや目視できるボンネットなどにより、ミニヴァンを運転していることを感じさせない。他社のミニヴァンと大きく異なる点がココである。また、細かいところでは、木目調パネルをインテリアに使うグレードが大幅に削減され、メタル調パネルに変更されている。個人的には、好みの方向の改良だ。
このクルマのエンジンは、尾車氏のインプレッサと同じ形式のEJ20型DOHCフラットフォー。だが、チューンが異なるために最高出力は150psで最大トルクは19.5kg-mとなっており、レギュラーガソリン仕様である。
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さて、走らせてみる。新しく載せられた「リニアトロニック」というCVTは、非常に効率よくエンジンを使い、MT車から乗り換えても違和感を感じさせない加速フィールを持つ。実に素晴らしいトランスミッションである。1550kgと決して軽くないこのクルマを、きわめて軽快に走らせる。前の4ATもリファインが進んでいたのでそんなに悪いものではなかったとは思うが、このリニアトロニックに乗ってしまうと、「どうして最初からコレで出さなかったんだ!」と、思わず叫びたくなってしまう。
当然燃費も改善され、AWDのこの試乗車のカタログ上の10・15モード燃費は13.8km/L。FF仕様のそれは15.0km/Lだ。素晴らしい。
見た目と違って、3列目の居心地がいいのもこのクルマの美点である。「シアターシートレイアウト」により、見晴らしも上々で閉塞感や疎外感が全く無い。レッグルームもヘッドクリアランスも十分だ。
ただし、フルに7人乗車の場合だと、この2LのNAエンジンでは、特に上り坂等でやや痛痒を感じるかもしれない。日常的に多人数が乗車する方だったら、ターボモデルを選ぶべきだろう。燃費はちょっと悪くなるけど・・・
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ともあれ、久しぶりに乗ったエクシーガは、やはりなかなかいいクルマだった。どうしてこのクルマはあまり売れていないのだろう。やはりそのスタイリングが、ミニヴァンぽく見えないからなのだろうか。エクシーガの全高は1660mm。ちなみにオデッセイのそれは1545mm・プレマシーは1615mm・ウィッシュは1600mmだ。スタイリングから受けるイメージと違って、実はエクシーガはこの手のクルマの中では群を抜いて背が高いのである。私がミニヴァンを買うならば、間違いなくこのエクシーガを選ぶ。これ、ホント。