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しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

佐倉散策 

2012-04-12 08:34:32 | 旅行

                 香港から帰省中のcmeliaさんと、妹さんNoriさん、
                 下の妹さんCieさんとNoriさんのご主人の車で
                 千葉県の佐倉散策に連れて行っていただきました。

 

         

              旧堀田邸  

          堀田正倫(まさとも)の邸宅で明治23年竣工、正倫は最後の佐倉藩主でした。
          明治時代になると華族として東京に住んでいましたが、佐倉で国の基となる
          農業と教育の発展に尽くそうとしました。

 

         

              佐倉の邸宅の周辺に農事試験場を明治30年に作り

 

          

          学問の奨学会も作りました、往時の堀田邸は農事試験上の敷地など含めると
          約3万坪の広さだったそうです。  桜の庭に出てみました。

 

          

             庭園は下総台地を借景にしていて、市民の憩いの場となっています

 

                

                     ソメイヨシノが満開でした

 

           

                  現在は3分の1ほどの広さだそうです

 

 

                  

                       次に訪れたのは「旧佐倉順天堂」

                蘭医 佐藤泰然が天保14年(1843)に開いた欄医学の塾
                佐倉順天堂。  
               

 

           

 

         

                医療器具や書籍等が展示されています

 

       

                    

             

              明治時代の医学界をリードする人材を数多く輩出すると同時に
              最先端の医療が施されていた。

 

              佐倉は城下町、武士の住む町と商人の住む町に分けられていました。
              城の周りに広く配されていた武家屋敷も見ることができます。

 

               

                     旧河原家住宅

               道路に接する部分を正面とし、門を設け、土塁と生垣を築き
               その奥に玄関や庭を設けていました。

 

         

            武家屋敷の規模や様式は、居住する藩士の身分の象徴でもあります

 

 

           

                   こちら河原家は大屋敷だそうです

 

         

               当主の書斎でしょうか     台所の隣の部屋、女性の部屋でしょう

 

           

 

                

                    住宅の裏に希少種の椿が植えられていました

 

                

                       花は黒紅色、珍しい色の椿でした

               屋敷の裏側に菜園等を設け、屋敷の境には境界木が植えられ
               背後の斜面は竹やぶなどになっていました。

               

               江戸後期の建築で、佐倉藩士が暮らしていた3棟が公開されて
              います、それぞれの石高に応じた暮らしぶりの違いが見られます。
                
               

 


佐倉散策 「佐倉城址」

2012-04-11 20:55:29 | 旅行

                    ランチは石臼自家挽きそば「みなもと」
                    

 

            

                    店裏にそば畑があるそうです

 

                  

                   テーブルに着くとまず香ばしい煎り蕎麦の実が出ました

 

            

             十割そばと二八そばの盛り合わせに野菜の天ぷらと蕎麦の実くず餅付き
             2種類の美味しいお蕎麦がいただけました。    ご馳走様でした。

 

                  

                        石臼自家製蕎麦で有名なお店でした

 

 

                        

                            桜の名所でもあります

 

            

                豊富な樹木に囲まれた芝生広場、ここは八重桜で開花前でした

 

                 

                  この変わった階段は、訓練用12階段 佐倉連隊関遺跡

                  兵士が高所から飛び降り訓練に使用したコンクリート製
                  階段、壊すのが大変なため戦後も残ったと考えられます。
                  と説明書きがありました。 こんな高さから飛び降りたので
                  しょうか? 確かに頑丈な作りです。

 

                 

                       姥が池  

               この池は江戸時代かきつばたの名所でした。 春先には近在の
               ひき蛙が数千匹集まり、左右に分かれて昼夜7日間、蛙合戦を
               行なったと「古今佐倉真佐子」(江戸時代中頃の書物)に書かれて
               います。
               後にこの池のまわりで家老の娘をお守りしていた姥があやまって
               娘を池に落としてしまい、娘はそのまま沈んでしまいました。
               姥は困り果て身を投げたと伝えられ、以後「姥が池」と言われる
               ようになったそうです。

 

                 

                      池の辺りの桜は満開でした

 

                 

                 

                   こちらは紅八重枝垂れ桜、五分咲き位でしょうか

 

            

                    国立民族博物館の前あたり

 

                  

                     おとなしくじっと待っている2匹のワンちゃん
                     顔が似ていけど、血のつながりなしの6歳も
                     差のある2匹だそうです、可愛かった。

 

                   Nobuさん、思いがけずに佐倉に連れて行っていただき
                   ありがとうございました、楽しい1日でした。
                
                   翌日cameliaさんは10日間の故郷滞在を終えて香港に
                   戻られました。
                   今日から仕事に出かけているようです、また次回を楽しみに
                   待っています。
                     

 
               

 


相国寺

2012-04-11 07:12:16 | 旅行

               京都 非公開文化財特別公開の最後は相国寺の蟠龍図です。
                

                

                  臨済宗の大本山相国寺は京都五山第二位の名刹
                  「萬年山相国承天禅寺」
   

 

                

                        法堂 (はっとう)

               室町三代将軍、足利義満により創建された、法堂は日本最古

 

                

                    天井画 蟠龍図 (ばんりゅうず)

             円形内にくっきり描かれる龍は狩野光信筆、堂内で手を打つ反響音が
             龍の鳴き声のように聞こえることから、「鳴き龍」として知られます。

             見上げながら回ると龍の表情が変わり、つい見とれて目が回りました。
             円の外に雲の絵が描かれていたそうですが、剥落し見えるの少し。

 

           

                   方丈庭園

 

                 

                    庫裏 香積院  1807年創建の美しい切妻造

 

                   鳴き龍を楽しんで相国寺を出たら「雲龍」でおなじみの
                   和菓子店の前に出ました。
                   

 

                 

                   京菓子資料館を見学してお茶をいただくことにします

 

                 

                       

                       

                          龍の続きは京菓子雲龍です

 

                   龍は想像上の動物ですが、人々に身近な存在でした。
                   古来より米作りに大切な雨をもたらす水神として民間
                   信仰されてきました。
                   また仏法の守護神として寺院の障壁画や仏具などに
                   その力強い姿を見ることができます。

                  
                    辰年の今年、妙心寺、建仁寺、相国寺の”龍”を
                    見学できました。

 

 

 


京都 建仁寺

2012-04-09 21:53:53 | 旅行

                    京都の続き、雲龍図を見に建仁寺を訪れました。

 

                  

                    京都最古の禅寺、開山は栄西禅師、開基は源頼家
                    鎌倉時代の建仁2年(1202)の開創で寺名は当時の
                    年号から名付けられている。

 

            

                  「風神雷神図」  高精細デジタル複製だそうです

             こちらと、美術館で本物を鑑賞したことがあり、ユーモラスな感じ好きです

 

            

 

            

                     竹林7賢人の間

 

                  

                         方丈の十一面観音菩薩像

 

            

                    方丈襖絵  雲龍図襖  (高精細デジタル複製)

 

                 

                  法堂(はっとう)天井画 平成14年(2002)創建800年を
                  記念して双龍が描かれた

 

           

                   「小泉淳作画伯」 筆による迫力のある双龍です

 

                 

                  正面須弥壇には本尊釈迦如来坐像と脇侍迦葉尊者・
                  阿難尊者が祀られています

 

                 

                         法堂

 

                 

                        三門

 

                 

                   托鉢に向かうのでしょうか、足音で気がつきましたが
                   あっという間に通り過ぎました

 

                      

                         静かに見送っていた白い椿

 

                      

                         勅使門  
                    元来平重盛の六波羅邸の門、あるいは平敦盛
                    館門を移築したものと言われています

                   ここから六道の辻を通り六波羅蜜寺まではすぐです

           

                   建仁寺を出るとこんな狛犬ならぬ、狛猪を見つけて
                   立ち寄りました

 

                  

 

                 

                        摩利支天堂 (建仁寺 禅居庵)

 

         

           亥年の守り本尊と聞き、妹が亥年なのでお参りをして、お守りを買いました。

 

           建仁寺の天井画、双龍はまだ新しい作品でした、解説をしていただきながら
           鑑賞したのですが、ここ建仁寺では、この法堂の双龍図をはじめ、お堂内で
           写真が撮れるのです、風神雷神図もデジタル複製とはいえ自由に写真を
           撮らせていただけるのには驚きました。
           迫力ある双龍図をゆっくり鑑賞できました。
           
           今回鑑賞した天井画 雲龍図はあと相国寺のみとなりました。

 

      


大本山 妙心寺

2012-04-07 21:36:55 | 旅行

                 

                   特別公開のこんなポスターを見かけて”辰年”の今年、
                   せっかくですから雲龍図を見に三ヵ寺回ってみました。

 

                 フルーツサンドのブランチのあと四条大宮から向かったのは
                 洛西、右京区花園、花園天皇の離宮を禅刹に改めたのが
                 起こりの大本山妙心寺。

 

            

                 七堂伽藍を中心に40余りの子院頭塔は禅宗として全国一

 

 

                  

                    慶長四年建立の山門は境内で唯一の朱塗りの建物

 

            

                     仏殿

 

                 

                  法堂(はっとう) 雲龍図はここの天井に描かれています 

 

            

                     天井画雲龍図   狩野探幽画 

                   8年の歳月をかけて描かれた、直径12mの巨大な龍です

 

            

                 どこから見上げても龍に睨まれているように見えました
                 通称”八方にみの龍”といわれます。

 

                  

                         大方丈

 

                妙心寺の塔頭、退蔵院の庭園を見たり、沙羅の花の開花時だけ
                公開している東林院には、苔の上に沙羅の花の落ちる風情も美しく、
                何回か訪れています、久しぶりの妙心寺はいろいろ思い出して
                懐かしかったですが、今回はこの雲龍図だけ見せていただきました、
                またゆっくり訪れることにしましょう。
                
                
                 
             
               


京都のブランチ 「ヤオイソ」

2012-04-05 08:43:26 | 旅行

                  妙心寺に行くつ途中、ブランチに立ち寄ったのは
                  雲母舟さん推薦のフル-ツパーラー”ヤオイソ”です。

 

                

                      創業120年の果物店です

 

        

             1階はフルーツとケーキ、サンドゥイッチなどカラフルに並んでいます

             フルーツパーラーは37年前に併設、人気店になっています。

 

          

           フルーツサンドゥイッチはレディースセットを注文、ジュースにソフトクリーム、
           ゼリーがついていました。

           フルーツサンドハは苺、キウイ、マンゴー、パイン、メロンなどがバランスよく
           入っています、生くリームの分量も相性も抜群!
           美味しくて、すっかりファンになりました。
           コーヒーがいいかな~とも思いましたが、ふわっとしたソフトクリーム入りの
           フルーツジュースも美味しくて、ゼリーもたちまち完食しちゃいました。

           大満足のブランチのあとは妙心寺に向かいました。
         
                


高台寺幻想的な夜の拝観

2012-04-03 09:22:41 | 旅行

 

                  「京都・東山花灯路ー2012」は3月20までの開催でした。
                  夜の特別拝観の高台寺に出かけてみました。
                  桜と紅葉季節の夜の拝観は幻想的でしたが、風情溢れる
                  路地行灯が2500基も並ぶ光景も是非見たいと思ったのです。
              
                  ライトアップは18時から、楽しみに待ちました。

 

                  

                    東山霊山の山麓、八坂の塔(法観寺)の東北にあり、
                    正しくは高台寿聖禅寺といいます。

                    北政所ねねが、秀吉の菩提を弔うために慶長11年
                    (1606)開創たお寺です。

                    お霊屋には秀吉と北政所の像が安置されています。

 

                  

                   少し高台にあるここから見えたのは大雲院の祇園閣、
                   祇園山鉾を模した塔です。

 

                  

                       臥龍廊  開山堂と霊屋を結ぶ階段

 

            

                観月台と開山堂  檜皮葺きのここから観月をするための建物

 

                  

                    遺芳庵   高台寺を代表する茶室、傘亭、時雨亭など
                            利休の意匠による茶室もあります。

 

            

                    方丈から庭のライトアップに、しばらく見入りました

 

                   

                          刻々と色が変わります

 

            

                 

            

                多くの人が見ていましたが、静かに幻想的な庭を楽しんでいました

 

            

                  臥龍池に写る楓が水面に映える新緑季節ももうすぐです

 

                  

                   竹林のライトアップもこんなに美しく思わず見上げました

 

         

                     心の中まで明かりが灯るようです

 

                 

                      花灯路はこんな風に並んでいます

 

                 

                    八坂神社の階段で舞妓さんとすれ違いました
                       (ピンボケの写真ですが・・)  

 

                

                  境内を抜けてライトアップの青蓮院に向かうつもりでした

 

            

                この日は早朝に東京を出て、大原に回り疲れていたのと、
                春の装いで来てしまったので、すご~く寒くて、青蓮院は
                明日行くことにして、早々と宿に戻りました。

                翌朝雪が降っていたのには驚きました、春の雪で積りませんし、
                朝の降り方から想像したより早く止みましたが、その後も時々
                日差しがあったり、雪が舞ったり、気まぐれな春の日でした。
                それも思いがけない景色になり、寒さを忘れて楽しみました。

              
                              


蕎麦の実  「よしむら」

2012-04-02 07:57:38 | 旅行

                      

                平等寺に向かう途中、五条通りの烏丸通りとの交差点近くの
                蕎麦料理のお店でひと休みしました。

 

                

                    石臼引き手打ち蕎麦にひかれて決めました、
                    中は町家風です。

 

                

                   お昼時で少し待ちましたが、2階に通されて

 

                

                 中でお蕎麦をゆでているのが見えるカウンター席でした、
                 メニューにお酒のおつまみ風のもも多く、豊富です。

 

          

           寒い日でしたから温かいお蕎麦をと思いましたが、好みは冷たいお蕎麦です、
           迷って、お店の人お勧めの蕎麦の実粥の付いたレディースセットにしました。

           蕎麦の実粥(左奥)ははじめて、歯ごたえのある蕎麦の実も美味しく、熱々で
           体がすぐ温まりました、野菜料理と卵焼きそしてメインのお蕎麦はこしも強く
           好みの味でした。

 

           コメントいただいている京都通の雲母舟さんのブログで紹介された素敵な
           お店のアドレスを何軒かメモして出かけて、1軒には立ち寄れました。
           後ほど紹介しましょう。
           そして桜の季節の京都旅行ブログでコメントいただいたトシさんお勧めの
           カフェは改装中、もう1軒は滞在していた月、火曜がお休みで残念でした。
           

           こちらは偶然通りかったお蕎麦やさんでしたが、好物の美味しいお蕎麦が
           いただけました。
           
          


平家物語でたどる京都 「祇王寺」

2012-04-01 07:28:23 | 旅行

               平家物語でたどる京都の最後は「祇王寺」 大好きなところです。

 

                

                     小倉山東山麓、奥嵯峨の一角に

 

                

                      祇王寺はあります

 

                

                    寺院というより庵と呼ぶにふさわしい風情です

 

            

                     美しい苔と楓の庭園

 

                  

                      明治時代に再建された茅葺の草庵には
                      つましやかな苔の庭があいます。

 

                  

                      竹林を隔てる竹の垣根も美しく

 

            

               庵内には仏間があり、仏壇には本尊大日如来、清盛の像と並んで
               物語のヒロイン祇王、祇女、母の刀自、仏御前の像が安置されている。

 

                 

                    控えの間の大きな吉野窓、障子越しの明かりが
                    柔らかに室内に届きます。

            「平家物語」の時代、白拍子と呼ばれる舞女が、今様を歌って評判になり、
            祇王と祇女という美しい姉妹がいました。

            特に姉の祇王がその美しさで清盛の寵愛を一身に受けていたのです。
            人々が羨むほどに優遇され、裕福に過ごしていたある日、舞を見て欲しいと
            仏御前という白拍子が清盛を訪ねてきます。

            清盛は「祇王がいるので神であろうと仏であろうと会う事はない」と門前払い、
            しかし同じ白拍子の祇王がとりなすと、清盛はたちまち仏御前に心を移した。

            祇王は館を追い出されることになり、せめてもの忘れ形見にと
            「萌えいづるも 枯るるもおなじ野辺の草 いづれか秋にあわではつべき」と
            障子に書き残して去ってゆきました。

 

                 

            あくる春になって清盛は仏が退屈しているから、舞い舞って仏を慰めよと
            使者をよこすと、祇王は「仏も昔は凡夫なり われらも遂には仏なり 
            いずれも仏性具せる身を 隔つるのみこそ悲しけれ」と舞い踊り並み居る
            諸臣も涙を絞ったという。

            祇王21、祇女19、刀自45才の3人は、嵯峨野の山里に草庵を結んで
            出家します。

            その年の秋、仏御前が訪ねてきました、見ると髪を下ろして尼姿。
            「日ごろの科(とが)をば許したまへ」 ともに浄土を願いたいと言うのです。
            
            清盛に翻弄された女たちは手を取り合って涙を流し、念仏に明け暮れて
            過ごしたとか。
            4人の静かな暮らしが偲ばれる祇王寺の佇まいです。

      

            平家物語を彩る女性たち、なかでも清盛と関係の深い3人の女性の
            ゆかりの寺院を訪ねてみました。
            平家物語の人間ドラマのほんの一部分ですが、魅力的は女性たちでした。
           
            
       
                


平家物語を彩る女性たち

2012-03-31 15:23:08 | 旅行

                  平家物語の中で清盛と関係の深い3人の女性、
                  その女性たちを語り継ぐ寺院を辿ってみました。
                     (長楽寺~清閑寺~平等寺)

                   

                    長楽寺

 

                

               円山公園の少し奥、静寂さが漂う長楽寺は朝もやの中でした

               延暦24年(805)最澄が創建したと伝わります。
               壇ノ浦で救われてしまった建礼門院は長楽寺の僧のもとで剃髪。
               安徳天皇が入水する直前まで召していた形見の直衣(のうし)を
               幡に仕立て寺に奉納しました。

 

            

             朝の光が差し込む境内を散策したのですが、静かで人の気配もありません

 

                 

                     平安の滝
                  法然上人の高弟隆寛律師や建礼門院などの修行の場
                  

                 

                      相阿弥作の園地

 

                 

                        建礼門院坐像

                   5月にここ長楽寺で剃髪し、9月には大原の寂光院へ。
                   このとき建礼門院は29才でした。

               

                 

                 かつては我が世の春を謳歌し、錦の衣を重ねていた女人が
                 黒染めの衣に身を包んでのわび住まい。
                 ここから大原草生の里、寂光院に移られた建礼門院のことを
                 思う、あまりにも静かな長楽寺でした。

 

                     清閑寺

                  清盛の栄華の影に悲劇の女性あり

            

                 六条天皇 高倉天皇清閑寺陵の横の階段を上ると「清閑寺」があります

               以前清閑寺山内町というバス停がありましたが、今回はここに行く
               バスは無いといわれて、タクシーで行き、帰りのことが気になり、
               運転手さんに意外な道を教えてもらい、安心して参詣できました。

 

                  

                  ここ清閑寺も平家物語にゆかりの女性小督(こごう)が
                  尼となったのちに住んだと伝わるお寺です。

 

                       

                         小督の局の供養塔が楓の木下に
                         ひそやかに立っています。

 

                  

               塞いでいた高倉天皇に徳子が宮廷一の美女、小督を差し向けます、
               天皇は、琴の名手でもある美しい小督を溺愛します。

               小督の元恋人、藤原隆房の正妻も清盛の娘だったことから、清盛は
               二人の婿を取られたと小督を憎んだのです。

               小督は天皇に迷惑が及んではと嵯峨野あたりに身を隠します。

 

                 

            小督を忘れられない天皇は、笛の名手国仲に探させました。月の美しい
            夜のこと、国仲は、こんな夜は天皇のことを想い琴を弾いているに違い
            ないとおもいつつ馬を進めます。

            「峰の嵐か松風か、たづぬる人の琴の音かおぼつかなくは思えども」と
            かすかな琴の音を頼りに小督を捜し出しました。

            その楽曲は夫を想い慕う「相夫恋」。 小督は内裏へ迎えられますが、
            それも束の間、清盛によって尼にさせられてしまいました。
            墨染めの衣にやつれ果て、痛ましいことであったと物語に記されています。

 

                 

                       境内の要石

 

                      

 

 

                 

                  要石の側に立つとそこを要として扇を開いたような形の
                  眺望が楽しめました。

 

                 

                    まったく人気のない本堂にお参りをして下山

 

                 タクシーが拾える場所ではないので、運転手さんに教わった
                 近道とやらに入りました少し寂しい道でしたが見えてきたのは

 

                 

                    清水寺でした、清水寺に抜けられる細い道でした

 

                 

                  清水寺の舞台の下を通らせてもらい五条通りに出ました

 

                    因幡堂 平等寺

                  もう一箇所、特別公開の平等寺に立ち寄ることにしました。
                  烏丸通、四条と五条の間の一本裏通りにあります。

 

                 

                寺伝によると、橘行平(たちばなのゆきひら)が夢のお告げで
                海中から引き上げた薬師如来を祀ったのが寺の起こり。

                そのご利益で行平が因幡(いなば)の国の国司となったことから
                「因幡薬師」としてしられました。
 

            

               承安元年(1171)高倉天皇から勅額を賜り平等寺となりました

 

                       

                       今も因幡堂のほうがなじみがあるそうです

                   通常非公開の小督の愛用の品、硯箱は金の高蒔絵の
                   楓とつづらの文様でした。
                   小督愛用の琴や小督の髪で作ったと伝わる「毛髪織込
                   光明真言」など多くの寺宝が特別公開で見られます。

                   

                    

                      ご本尊薬師如来立像も公開されていました

                 藤原時代の一木造で、頭巾をかぶった印象的なお姿です。

            

                 ゆかりの場所はあと一箇所回りましたが、長くなりました
                 次回にしましょう。