しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

文京「朝顔 ほおずき」市

2012-07-31 07:57:28 | Weblog

               文京区の「伝通院」で朝顔市とほおずき市が開催されることを知り
               東京が数日涼しかった日曜日の朝、出かけて見ることにしました。

               大江戸線で春日下車、富坂の中央大学理工学部の前を通り、
               坂上を右に曲がると正面に見えました。
               
               
               

                

                  無量山 「傳通院」は徳川家ゆかりの浄土宗の寺院

               第二次世界大戦東京大空襲により焼失した山門が67年ぶりに
               再建され、今年3月4日に開門式と落慶法要が行われたそうです。

               この山門は釘を使用せず、総檜造り二階建て、入母屋造り、
               まだ真新しい美しい山門です。

 

                

                  開催2日目のこの日も境内は朝から賑わっていました

 

                

                      まずはお参り

 

                

                     ご本尊は阿弥陀如来 

 

              徳川家ゆかりの人々のお墓があるそうで、墓地の地図を見ながら
              お参りしました。

 

         

            お大の方(家康公生母)             千姫(二代目秀忠長女)

 

         

           三代将軍 家光の正室  京都から江戸にくだり江戸城西の丸に入る
           公家出身で武家の生活になじめないまま73歳で没す。

           他に詩人で作家の佐藤春夫  洋画家の高畠達四郎 日本画家の橋本明治
           作家の柴田錬三郎、 漢学者、歌人など多くの著名人が眠っています。

 

 

                  

                     境内に戻り朝顔市を見物

 

                  

                   

            

            朝顔のほかにもいろいろなお店が並んでいましたが、ほおずきが見当たらず
            聞いてみたら、こちら伝通院は朝顔、ほおずき市は源覚寺だそうです。

 

                  

                   「源覚寺」に向かう途中、音楽が聞こえるお寺さんがあり
                   立ち寄ってみました。

 

                        

                       こちらには大輪朝顔が展示されていました

 

                  

                        真っ白で大輪の朝顔
             

 

           

                  水に浮かべた花も爽やかでした

 

                 

                    境内にステージが作られ若い女性が出演中

 

                 

                 少し歩くとまた朝顔が展示されているお寺さんがありました
                 「善光寺」 変化朝顔展示会場でした。

 

        

                珍しいツルのない朝顔

 

         
         


                

                

                 是非見ていってくださいといわれた太い幹の朝顔(右端)

                 どれも丹精込められた朝顔、楽しませていただきました。
                 

 

                

                 ほおずき市の会場は商店街の一角、小さな源覚寺境内
                 「こんにゃくえんま」で親しまれているお寺さんでした。

 

                

                    参道に吊るされたほおずき

 

                

 

                

                      閻魔堂にお参りをして

 

                

                  文京区ゆかりの唱歌・童謡が演奏されていました

 

                

                 ほおずきを見ると、中身を抜いて遊んだ子供の頃が
                 懐かしく、赤い色がなんとなく郷愁を誘います。

 

                

                22日の日曜日散歩は、数日前より気温が10度以上低く、
                出かける気分にもなれた日でした。

                朝顔市に、ほおずき市、夏の風物詩を楽しみました。
                

    


川せがき「灯籠流し」

2012-07-27 06:58:10 | Weblog

                小名木川に架かる高橋(たかばし)橋畔で開催の年中行事
                川せがき「灯籠流し」に出かけたのは25日夜7時ごろでした。

 

            

                橋の袂の会場では深川仏教会により法要が始まっていました

 

                  

                    高橋から覗いたら川面に灯籠の明かりが見えます

 

                  

                        河畔に下りたら目の前に見えました

 

                  

                   灯籠の灯のひとつひとつに亡き人への思いが込められて

 

            

                     小舟からひとつづつ流されます

             

 

 

          高橋から河畔から人々が見守ります

 

                 

                     

            

 

            

                灯籠のひとつひとつに供養する人々の心が見えてくる

                   

            

                    天国へ召されて久しいですが両親へ届くでしょうか

 

                  宗派を超えての行事、通過する小船から「南無阿弥陀仏」や
                  「南無妙法蓮華経」と祈りの言葉が聞こえました。

                  東日本大震災 慰霊法要も同時に行われました。

                  

 

               


上野不忍池の蓮の花

2012-07-26 06:55:34 | Weblog

                 不忍池の蓮を見に出かけたのは2年ぶりでした。
                 上野恩師公園の南端に位置し、周囲約2km、
                 三つの部分に分かれている一箇所で蓮の花が
                 見られます。

 

            

                一面蓮に覆われていますが、少し早かったかしら、花が少ないです

 

                  

                         奥は大黒堂

 

                  

                     明朝に開花でしょうか?

 

        

                大きな葉に守られるように咲いていました

 

                

                      弁天島の八角堂

 

        

               つぼみの先にとんぼが一休み

 

               

                   葉の陰に隠れているようなつぼみは出番待ち?

 

        

           ここがよほど気に入ったのでしょうかさっきのつぼみにまだとんぼがいました

 

        

               花びらが一片、大きな葉が受けとめて

 

        

                大きな葉の隙間からつぼみがたくさん顔を出していました

 

       

        つぼみと花そして若い種、花が少ないのはまだ時期が少し早かったのでしょうか

 

       

               若いつぼみから開花までの様子が全部見られる一枚

 

        この季節になると一度は見たくなる蓮の花、今年は上野不忍池でたのしみました。

   

 


ホテルでブッフェランチ 「クロスダイン」

2012-07-23 07:04:04 | Weblog

                  池袋のメトロポリタンホテルのランチブッフェは友人と
                  お互いの誕生月に出かけるレストラン。
                  人気のレストランでいつも満席状態、予約をして出かけます。
                 

 

                  

                        クロスダイン

 

                   

                   最近ちょっと食べすぎなので、野菜中心にと思いましたが・・

 

                   

                   やっぱりお肉好き、ステーキやから揚げに手が伸びました

 

                   

                      パエリアもちょっぴり

 

                   

                     野菜云々は、頭の隅に追いやられ、お皿はこんな状態

 

                   

                      次々に温かい料理が並べられます

 

                   

                   

                   

                   

                  和、洋、中、全部揃っています、これは和食コーナーのひと品
                  目の前で焼いて供されます。

                   

                   

                      それでひと回りしてくるとこんな状態に・・・

 

                   

 

            

               飲み物のカウンター

 

            

                   こちらも楽しみ、お腹を空けておかないと

 

                  

 

            

               ケーキのほかにもアイスクリームやフルーツも豊富です、別腹でした。

                

               和食のコーナーも人気で、ちらし寿司や、日本蕎麦、煮物など
               品数豊富でしたが、さすがに手が伸びませんでした。

               そして12時半から本日のスペシャルの一品が並ぶのですが
               この日は、中華のあんかけおこげ、こちらもパス、もう満腹状態。

               日ごろランチがいちばん重い食事ですが、この日はいつも以上で
               もちろん夕食はなしにしました。
               
               

                      

                 新潟フェアーで、新潟産の食品が使われていたようです
                 お土産にもらったトマト、これが美味しかったのです。

 

            

             親しい友人と楽しいおしゃべり、そして美味しい食事、何よりのひと時です、
             ごちそうさまでした。

 

             今朝も早朝から歩きましたが、もちろん体のため、でも美味しいものを
             食べたいために歩いている感じもします。

             数日涼しくて楽でした、また今日から暑くなりそうです、大暑を迎えた
             ばかりですから、しばらく仕方ないですね。

 


日曜朝の散歩は「スカイツリー近辺」

2012-07-20 16:03:03 | Weblog

                曇り空の日曜日の朝、ウオーキングの変わりにスカイツリー近辺の
                面白撮影スポットを歩きました。

                門前仲町から亀戸行きのバスで十間橋下車、この橋からは
                スカイツリーが川面に写る光景が建設当時から話題でした。
                この朝は水がきれいでなかったので写真はボツ!

 

                  

                 十間橋の川際にあるカーブミラーに移るスカイツリーは撮れました

 

                  

                まだ人通りの少ない十間橋商店街を抜けて京島南公園に向かいます
              

 

        

          京島南公園 350mの展望デッキと6,6mの滑り台、こうしていっしょに撮ると
          ちょっと不思議な光景になりました。

          スカイツリーから1kmほどの住宅地にあるこの公園には巨大な滑り台が
          あります。

 

          

           滑り台ができたのは約40年も前、今もマンモス公園の愛称で知られている
           そうです、朝早かったせいか子供たちの姿はありませんでした。

           この公園が見つからなくて、近所の人に聞きましたが、ここからスカイツリーに
           行くのは簡単、目的地はずっと見えていますから。

 

        

           ソラマチや建物に入る予定はなく通過、次の目的地まで歩きます

 

        

              岩からスカイツリーが生えた!
  
           オープンしてからはじめてのソラマチ前、モニュメントが何なのかも知らず
           真ん中に入って見上げている人がいたので、真似をしたらこんな写真が
           撮れました。

 

           あと数時間もすれば込み合うでしょうが、まだ人影も少ないスカイツリー
           下を通り、隅田川に架かる橋に向かいます。

 

         

            言問橋(ことといばし)この橋の欄干のすかし模様は桜でした。
            歩道の所々にも桜の模様がありました、この辺りの隅田川両岸は       
            お花見時には賑わうところです。

            もともと「竹屋の渡し」という渡船場があった場所、言問通りを通す
            西岸は台東区花川戸二丁目と浅草七丁目を分かち、東岸は墨田区
            向島一丁目と二丁目を分かつ長大な橋です、そこ見えるのはこんな光景。

 

        

           言問橋のたもとに、スカイツリーに似た4本の支柱が立っている。
           3,8mしかないけど、シルエットがそっくり!

           「もしやスカイツリーをイメージしたモニュメント?」と思いきや、こちらの方が
           大先輩。
           橋が完成した1928年に設置された照明灯で、2006年に照明器が取り
           外され、支柱だけの姿になったそうですと、4月の読売新聞江東版に掲載
           されていたのを思い出して立ち寄りました。
             (スカイツリーから約750mくらいのところです)

 

               帰りに言問橋のすぐ横にある「牛嶋神社」に立ち寄りました。

 

                

                   本所の総鎮守 牛嶋神社

 

                

                     

                

                   すぐ近くに見えます

 

           

                 撫牛   

            撫牛の風習は江戸時代から知られています。 自分の体の悪い部分を
            なでて、牛の同じところをなでると治るというものです。

            牛嶋神社の撫牛は体だけでなく、心も治るというご利益が信じられています。
            また子供が生まれたとき、よだれかけを奉納し、これを子供にかけると
            健康に成長するという言い伝えもあります。

            この牛の像は文政8年(1825)ごろ奉納されたといわれ、その前は牛型の
            自然石だったようです。


           

            牛嶋神社のすぐ向かいから新橋行きのバスで家に帰れます。
            朝7時ごろ家を出て、3時間ほどの日曜日の散歩でした。
            

             

       


人形供養 「大観音寺」

2012-07-18 07:34:59 | Weblog

                人形町の「大観音寺」 (おおかんのんじ)は人形供養をして
                いただけるお寺さん、昨日17日は月に一度の本尊ご開扉日、
                数日前に思いたち、40数年我が家にあるお人形の供養を
                お願いしようと、朝のうちに出かけた。

 

                   

                     人形町の歩道に立てられた櫓風時計台
                     人形町は時々出かける散歩場所でもあります。
        

                

                       大観音寺  

 

                      

 

                

                 ご開扉の日には少し変わった仏像を見せていただけます

 

                

                    正面の観音様がご本尊ではないのです、
                    なにやら見られているような・・

 

        

            奥にもうひとつの顔がこちらを見ていました。

          こちらがご本尊、鋳銅製「菩薩仏頭像」総高1,7m 面幅54cm頭部のみの
          仏像です。

          もともと鎌倉の新清水寺にあった観音像で、鎌倉時代の火災で崩れて
          しまいました。
          江戸時代に鉄ノ井(くろがねのい)から頭だけが掘り出され、明治初期の神仏
          分離令にさいし、鎌倉から移され1876年大観音寺に安置されました。

          

 

                    

                 供養をお願いしたお人形はすぐお仲間たちと共に
                 本堂に安置されました。
                 前日から複雑な心境だったのでその場を去りがたく、
                 ちょっとだけ話かけてきました。
                 少し寂しい気持ちでした、「長い間ありがとう」。

 

               

                  少し先まで行ってのですが、もう一度戻り見ると
                  誰もいなかった大観音寺は賑やかになっていました。

 

                東日本大震災の大きな揺れで、ご本尊「菩薩仏頭像」が
                右に25度向きを変えてしまいました。
                2012年5月から11日も新たなご開扉日とし、被災地に
                祈りをささげているのだそうです。

                


「九っ井」

2012-07-17 07:00:14 | Weblog

                瀬田の知人宅に伺ったときにご馳走になった日本そばが
                美味しかったので、紹介しましょう。

            

                

                「九っ井」 ”ここのついど”というギャラリーと和食のお店です

 

                

                    玉川高島屋東館地下1階です

 

                

                     素敵な陶器が展示されていました

 

                

 

                 

                    手打ちそばをいただきました

 

                

                 おそばを待つ間にいただいた卵焼き、自分で作るのとは
                 大違いです、ふわっとしてとても美味しかった!

 

                

                      鴨南蛮蕎麦 これも美味しそうでしたが

 

                

                    私は好物の天麩羅と

 

                

                     冷たいお蕎麦

                  上品なお蕎麦に軽く揚がった天麩羅の組み合わせ
                  絶品でした。

 

                  ちょとお買い物の後はコーヒータイム

 

                

 

          

             食品フロア階の「銀座トリコロール」でアイスコーヒーとアップルパイ

             ご馳走様でした。

 

         


ロックミシンと奮闘中

2012-07-14 22:16:51 | Weblog

              小学生の頃から着せ替え人形の洋服を作ったことがあります。 
              中、高校のときはテニス部で、洋服のスタイル雑誌を見て、テニスウエを
              作ったこともありました、短い丈のスコート(そのころはブルマーでした)が
              欲しくて作ったのです。
              

            

                以来ミシンとの付き合いは長く、親の勧めの洋裁学校には行かず、
                大学を選び、趣味としてミシンを使うことが多かったのです。

                もし洋裁学校を選んでいたら、違う生き方をしていたかもしれないと
                思ったりもしますが、とにかくミシンとは長い付き合いなのです。
                それがこの夏新しい機種に挑戦することになったのです。

                豊富な素材も家庭用ミシンでなく工業用といわれるタイプならどんな
                服地にも対応できたのですが、ニット素材は苦手なのです。

                ニット素材でワンピースなど数点作ることになり、以前から気には
                なっていた、ニット素材が縫えるロックミシンを買いました。
                
                

 

                  

                布の縁かがりのロックミシンはもう何十年も使っていて、現在のは
                3本糸使用で2台目が活躍中。

                そして今度買ったのはこの4本糸2本針のタイプ、ニットのような
                伸縮素材が縫えるミシンなのです。
                こちらは使用の手引きを見て縫い始めていますが・・

 

                  

                難しかったのはこの”ふらっとロックミシン” 勉強不足で一台の
                新型ロックミシンで対応できると思っていて予備知識なしでした。
               
                でもこの機種なら別売りのパーツを使えば、今まで苦戦していた部分
                縫いができることを知り、結局2台のロックミシンを買ってしまいました。
                

                2台もの新機種に挑戦はちょっと難しく、結局買ったお店に相談して
                こちらの知識のなかった機種と使ってみたいこの機種専門の器具の
                講習を受けることにしたのです。

 

                  

                    ミシンショップ「タケダ」の”縫い工房”という教室です、
                    立っているのが先生で、この日は体験入学者の指導中。

 

               若い頃と違い、使用の手引きを見て理解するのにも時間がかかりそう、
               でも自分の好きなこと、何とか使いこなしてみたい、今日も糸の調節や
               縫い方の練習で半日費やしました。

               長い年月お付き合いの友人たちの夏服も早く作りたいので、香港の
               友人から7月の初めに”遊びにいらっしゃい”という嬉しいお誘いも
               残念ながら延期にしてもらい、忙しい夏ですが、ブログを気分転換に
               新しいロックミシンを使いこなしたいと奮闘中の日々です。
                
          
                  


銀座 「ハプスブルク・ファイルヒェン」

2012-07-13 07:03:07 | Weblog

                 この難しい名前のレストランはオーストリア料理店です。
                 「火の沈まない国として君臨したハプスブルク帝国、伝統と
                 格式を伝承したオーストリア国家公認キュッヘンマイスターが
                 織り成す真のオーストリア文化」と紹介されてます。

 

                

                   オーストリア・インスブルクにて2004年、日本人初の
                   オーストリア料理マイスターが誕生した。

                   マイスター神田真吾氏が2012年4月銀座7丁目中央通り
                   ビルの7階にオープンしたお店です。

                   

                  

                    友人に誕生日祝いにと誘っていただいだきました

 

                  

                      明るく落ち着いた店内です

 

         

            ランチのコース料理の初めは、”キッチンからのご挨拶”小さな焼き立ての
            パンの中身は野菜、熱々で香ばしくて、初めての味でした。

 

           

                  発酵バターを添えたパンも焼き立てです

 

                 

                   フレッシュチーズ冷製スープハーブ風味ノッケルン

                   夏の特製スープだそうです、クリーミイでハーブの香りが
                   爽やかな、初めての味でした。
                   
                   

 

                 

                  梅山豚肩肉 赤ワイン煮込みサビエッテンクヌーデルを添えて

                  泡のソースの下は野菜、よく煮込まれた梅山豚は、ほろっと
                  崩れる柔らかさ、少し甘みがある赤ワインソースを絡めると
                  口の中いっぱいに美味しさが広がります。

 

                 

                ハンガリー産パプリカを使った鶏腿肉の煮込みシュベツェを添えて

                友人がチョイスしたメイン料理、少しお味見、懐かしいような味、
                私の得意料理の一つですがこれが本家のお味でしょう。
                家庭でも煮込み料理がよく作られる国のようです。

 

                 

                    アイヤーリキュールアイスシュッテ 
                         白ワインとバニラでマリネしたメロン

                アイスクリームの上にふわふわのスポンジ、マリネしたメロンが
                香り豊かでいっそう美味しさ添えていました。

 

                 

                  チョコレートとラズベリー生地にツバイグルドのワインを
                  染みこませた、濃厚で風味豊かなオリジナルウイーン菓子

 

                  本格的なオーストリア料理は始めていただきました、
                  メインはどちらも伝統的な料理のようですが、意外になじみ
                  深い味のお料理でした。

                  この1年も健康で過ごしたいと思いました、美味しく食事を
                  楽しめることは幸せなことですから。

                  
                

                      
                 


「江戸名所絵図」  湯島・本郷 その三

2012-07-11 06:58:27 | Weblog

               旬の話題を先にUPしましたので、湯島・本郷界隈を歩いた続きです。

               最終訪問地は「本郷給水所公苑」と「東京都水道歴史館」です。

 

            

              給水所公苑  東京水道局は明治25年本郷給水所を建設、同31年に  
              淀橋浄水場より送られた水を貯蔵する配水池が完成した。

 

            

               増大する水需要を支えるため、昭和49年配水池拡張工事が完成
               その配水池上部を文京区立公苑に造成した。

 

 

       51年に開苑、芝生の土手の上に造られ、「空中庭園」のようなここにはバラ園を
       中心とした開放的な西洋庭園、武蔵野の雑木林をイメージした和風庭園があり

 

                

                

                    大地球儀辺りは子供の遊び場にもなっている

 

                

                   神田上水遺跡の復元  発掘された石垣樋

 

                 

 

         

                     石樋脇の道から下へおりると

 

          

                    水道歴史館の入り口です

 

          

                 1階ラウンジのモニターにこんな映像で迎えてくれました

 

                 

                 
                    1階の村山貯水池取水塔の実物大再現

                 東京の近代水道が誕生して約100年、世界有数の規模と
                 内容を誇る水道へと発展した。

                 1階展示室では近代水道の歴史などが紹介されている。

 

                     2階展示室  江戸上水の歴史を紹介している
                               

 

                       

                  東京の水道の起源は、1590年、家康が江戸入りにあたり
                  つくらせた神田上水といわれる。

 

                  

                 江戸の繁栄に伴い、水不足から1654年玉川上水が造られた
                 上水は江戸の人々の生活を支えてきた。

 

                  

                  多摩川を水源として約43キロの水路を掘り、江戸市中に
                  導入する大規模な水道であった。

                  いちばん手前が多摩川の取水所である羽村、玉川の流れは
                  枝分かれをしながら江戸市中へ。

 

           

                東都名所御茶ノ水図

 

           

                 懸樋の模型

 

         

            木樋や継ぎ手の組み方に・構造などに江戸時代の技術の高さがわかる

 

                      

                  震災や戦争、渇水など数々の困難を乗り越え、規模
                  水質ともに世界有数のレベルに成長した東京水道、
                  その歴史も紹介しています。

 

           

                  神田上水懸樋    長谷川雪旦

            絵は湯島聖堂のほうからの眺めです、手前の橋は神田上水の懸樋です。
            渡った水は暗渠で江戸市中、城内へ給水されました。
            
            高い橋桁の間に見える遠くの橋は水道橋、大名行列が通っています。
            水道橋という名称は手前の神田上水の懸樋と平行して架かっていたからです

            水道橋の右手に連なっている門は「水戸家の上屋敷」です。
            川の小船には渓谷の見物に来たような客が乗っています。
            近くの昌平坂学問所の教授や近所に住む漢学者たちは、よく舟を出して
            四季折々の紅葉、月などを愛でたそうです。

 

            歴史を秘めた御茶ノ水
            
            現在の順天堂医院一帯に高林寺があった、その境内から名水がわき、
            将軍のお茶用の水に献上した、それで”御茶ノ水”の地名がおこった。

            現在の御茶ノ水駅前の交番横に、”お茶ノ水の碑”があるが、湧き水は
            ここではなく対岸の文京区側にあった。

            江戸時代の御茶の水の地域の範囲は、順天堂医院付近から水道橋までの
            間、神田川に面した辺りであった。

            本郷台と駿河台はもと地続きであった、 ここに進出して大筒を据えると
            江戸城は着弾距離の範囲内であった。
            寛永二年家光の命で政宗はここに空堀を造った。 これが御茶ノ水の谷で
            一名仙台掘ともいわれた。

            後、四代将軍家綱は神田上水の余水を流し、東京湾から舟を入れる工事を
            万治三年(1660)伊達綱宗に命じた。
            この堀は江戸城防備の軍事上のためであり、そのため江戸時代を通じて
            橋は架けられなかった。

            明治24年になってようやく御茶ノ水橋が架けられた。
            二度にわたりこの大工事を仙台藩に命じたのは、外様の雄藩伊達家の
            財政を苦しめるためであった。

            万治年間の工事に従った伊達藩内の内紛を題材にしたのが山本周五郎の
            名作「樅の木は残った」の小説である。

 

            江戸時代から谷の美しさは知られ、近くの昌平坂学問所の教官や青年たちは
            中国の名勝になぞらえて「小赤壁」と呼んで作詩に興じた。

                見下せば 木曽思い出す お茶の水」  (古川柳)

            景勝の木曽谷と比べられたほどであった。
            昭和の初めごろまで小学校の遠足の地ともなり崖に腰掛けて弁当を食べた。

            菊坂町に住んでいた樋口一葉は、橋の出来た2日後、橋を見に行った。
             「行きかふ火(ほ)かげもおかしく、金波銀波こもごもよせて、くだけては
              まどかなるかげ・・・」と日記に残している。

            いつもなんとなく通過していた聖橋やお茶の水橋からの眺めもこの日は
            違って見えました。
            お茶ノ水駅から聖橋を渡り出発した湯島・本郷歩き、坂道が多く疲れ
            ましたが、知っている街とおもった所でも、初めての所も何箇所もあり、
            歴史を知ると、街歩きはもっと楽しくなりました。
            帰りはお茶の水橋を渡り、駅に戻って解散、約3時間半の街歩きでした。

                   (6月10日)