向島百花園の梅まつりに開催されている「投扇興」に
初めて参加してみました。
投扇興は開いた扇を投げて的に当て、その落ち方で
点数を競う遊びで、桃仙境にも通じる雅でのどかな
古典遊戯です。
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梅まつり開催中ですがまだほとんど咲いていません
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会場は百花園内の「御成座敷」です
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枕と呼ばれる木箱に乗っている的は字と呼ばれます。
(蝶とも呼ばれます)
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まずは扇の持ち方から教えていただきます。
軽く曲げた人差し指の上に開いた扇を乗せ親指を
そっと添えます。
やや前傾姿勢から扇を投げて枕の上の字を落とします、
字が落ちなくても扇の形で得点になることもあります。
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扇の投げ方を教えていただき、2箇所で実際に競技が始まりました
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扇を投げるのだけでも難しいのです、力が入りすぎてもだめ
「手習 無点」 なかなか字をかすりもしません!
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二人で交互に5回投げ、場所を交換してまた5回投げて採点されました
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こんな感じで扇が飛びます、ほとんど虚しく扇が宙を舞うだけなんです。
力が入りすぎると、すぐ前に落ちてしまいます。
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席は緋の毛氈の類を長さ十五尺、幅一尺五寸に敷き
真ん中に枕をおきます。
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投扇興銘定表
勝負の決め方は、的である字(蝶ともいう)に扇があたり、
その後の扇と字と枕の様子に名がつけられ、それにより
点数が決まっています。
この銘には「源氏物語」の巻名が用いられ、54通りの形態と
点数が定められています。
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生まれて初めて数回の練習で対戦、10回投げて
1点だけ入りました、夢中で形は覚えていません。
対戦相手を変えてまた10回、残念ながら0点に
終わりました。(両者0点で延長戦1-0で負け)
投扇興の起こりは安永2年(1773)徳川十代将軍・家冶の時代の
京都であったと伝えられています。
その発想は中国から伝来した投壺という遊戯にあったようです。
しかしこの遊戯は誰にでも出来るものではなく、忘れられてしまい
変わって登場したのが、手軽な遊戯として工夫された投扇興でした。
遊興場にも進出し、宴会の場でも大流行したこの投扇興も、明治
末期以後はごく一部の人々によって、お座敷や楽屋などで行われる
程度に限られていましたが、心豊かな日本人の生活を物語る雅な
香りを残した遊戯として、今日に伝えられてきました。
(東都浅草投扇興保存振興会 投扇興のしおりより)
投扇興なかなか楽しいものでしたが、思ったよりはるかに難しい。
月例会もあるようで、今興味津々です。